
『なら燈花会』最終日に歩き周ってきました
『なら燈花会』の期間中は色んなイベントが開催されていますが、今年はせっかく最終日の最も賑やかな日に行ったのですから、普段はなかなか見られない地域を周ることにしました。
具体的には「春日大社→若草山→二月堂→大仏殿→燈花会会場→浮見堂」というハードスケジュールで、かなり頑張って歩き回ってきました!
若草山も夜間開山!夜景が見られます
真っ先に春日大社を周ったため、その流れで『若草山』へ向かいました。
若草山はいつでも登れるというものではなく、2008年のカレンダーでは「春は3月15日~6月15日」「秋は9月13日~11月24日」と、入山できる期間が決められています。しかし、なら燈花会に合わせて「8月5日~14日」までは夜間開山される「若草山 灯夕涼み」が開催されていて、特別に入山することが出来るのです(入山料@150円)。
ただし、山頂まで登れるワケではなく、途中のフェンスまで。ちょっと残念な気もしますが、この斜面が薄暗いし、かなり急だし、結構シンドいんです!鹿のフンを避けて、ヒーヒー言いながらフェンスのある中腹まで辿り着くと、そこからは美しい夜景が見られます!
若草山の夜景は「新日本三大夜景」に選定されているそうですが、まだこの辺りの高さでは、夜景に奥行きが感じられず、それほどの迫力はありません。燈花会の会場の灯りも薄っすらと見えるのですが、それもそれほど強い印象ではなく・・・。
・・・とはいえ、なかなか夜の若草山に登る機会もありませんから、意外と楽しい経験になりました!「燈花会を見たついでに夜景観賞」なんてコースも健康的でいいかもしれませんね。
なら燈花会に合わせて、「8月5日~14日」までの期間で、若草山が夜間開山される「若草山 灯夕涼み」というイベントが催されていました。山頂までは行けませんが、こんな薄暗いライトを頼りに急斜面を登ります
しっかり夜景を撮影するために三脚を取り出してみました。夜景だけではなく、奥手に見える生駒山のシルエットもキレイですね
若草山からの夜景は「新日本三大夜景」の一つに選ばれているそうですが、この高さからではそこまでの感動はありあません。奈良奥山ドライブウェイで山頂に行くと、視界が開けたもっと迫力のある夜景が見られるのだそうです
ライトと夜景を一緒に収めた一枚。画像では伝わらないと思いますが、スキー場並の急斜面ですので、覚悟して上ってください!ちなみに入山料150円です
ひっそりした「二月堂」もいいですよ
なら燈花会とは直接関係ありませんが、ルート的に、何となく東大寺・二月堂方面に向かったため、ちょっと壇上に上がってきました。
ここは(多分)普段から常夜灯が灯されているため、特に珍しい光景ではありませんが、やはりいつ見てもキレイなものです。それほど人も来ないため、いつも以上にひっそりとしていてとてもいい雰囲気でした。
常夜灯がついているのは、決してこの日だけではなく毎晩のこと。燈花会の一環として見てもキレイです
色んなパターンの常夜灯があって、かなり壮観です。夜のお寺はいい雰囲気ですね
大仏様のお顔を「観相窓」から眺める!
お次は、東大寺の大仏殿で行われている夜間の無料拝観に立ち寄りました。
これは8月13日・14日の二日間のみのイベントで、無料でライトアップされた大仏殿に入場できるだけではなく、大仏殿の正面にある「観相窓(かんそうまど)」がオープンされ、大仏さまのお顔が遠目から眺められるのです。
ライトに照らされた雰囲気もいいですし、いつもは見られない窓が開いている様子も、ちょっと不思議な感じがして、とてもいいものです。これまでも何度か拝見していますが、個人的にはとても大好きな風景ですね。無料ということもあって、さすがにかなりの混雑となりますが、まだご覧になったことが無い方は来年にぜひ!
なお、東大寺の法要としては、翌日8月15日に行われる「万灯供養会(まんとうくようえ)」がメインです。なら燈花会は終了していますが、コチラもぜひどうぞ。
8月13日・14日の二日間、東大寺の大仏殿では、夜間の無料拝観が行われています。8月15日の「万灯供養会」のプレイベントのような感じですが、無料ということもあり、とにかく初詣みたいな人出です!
大仏殿の夜間拝観の一番の見どころは、正面の観相窓が開放されて大仏さんのお顔が眺められること。キレイに写真に収めるのは難しいのですが、とても神々しい雰囲気があって、この光景は大好きです!
大仏殿前に集まる人々。もちろん内部も拝観できますので、修学旅行のバスが一気に数十台も到着したような大混雑になっていました
大仏殿の内部も拝観可能です。ただし、本当にものすごい人の波ですので、お参りして写真を一枚写しただけで退散してきました
南大門の仁王像ももちろんライトアップ中。照明の加減か、吽形さんもいつもよりもスッキリとして見えます
とても奈良っぽい雰囲気の『なら燈花会』
1999年にスタートした『なら燈花会』も、2008年で10周年。今ではすっかり夏の奈良の最大のイベントとして定着し、ここ数年は70万人を超える方が来場されているそうです。しかし、今年は悪天候の日も多く何日か中止になっていますので、さすがに入場者数は減少すると思われます。この日は最終日ということもあって、ものすごい人出でしたね。
なら燈花会は、奈良公園周辺の各所に「2万個」近いローソクの灯りがゆれる、とても幻想的な雰囲気のイベントです。毎年、少しずつ細かい変更はありますが、主催者の「NPO法人 なら燈花会の会」が中心となり、沢山のボランティアの方とともに運営されています。
その美しさを画像で十分に伝えきれないのが残念ですが、決して派手すぎず落ち着いた雰囲気が味わえる、いかにも「奈良っぽい」イベントですので、県外の方などにももっとよく知って欲しいものですね。
幻想的な燈花会。これは「春日野園地」の様子です。昨年までは比較的自由にロウソクの周りを歩けたりしたのですが、今年は立ち入り禁止区域が増えて、やや自由度が下がりました。イベント規模が大きくなったため、仕方ないことなのかもしれませんね
本部テントでは、色んな燈花会グッズを販売していました。お土産用のカップなど以外にも、会場にロウソクを置くことができる「一客一燈」用のものも販売されています
春日野園地の奥手にあった、時計型に置かれたロウソク。画像では見えにくいですが、しっかり12・3・6・9の数字もありました
ハート型に置かれたロウソク。昨年までは何かをかたどった置き方はほとんど見られなかったのですが、なかなかいいですね。並べ方だけのことなんですが、沢山の方がシャッターを押していました
コラボ作品<火の鳥>は大きすぎ!
今年のなら燈花会では、大会場の春日野園地会場で、「手塚治虫生誕80周年記念」と「なら燈花会10周年」のコラボとして、ロウソクを<火の鳥型>の配列に並べるという企画がありました。
上空から空撮された画像などを見ると、かなり見事な光景なんですが、実際に人の目線レベルで間近に見ると、あまりに巨大すぎて全景がサッパリ想像できません!話題づくりには最高ですが、もう少し小さめのものを数箇所作ってもらった方が、観光客としては嬉しいですね。
火の鳥。立ち入り禁止区域のため、このアングルからはこれ以上近寄ることができず、ちょっと迫力不足ですね。高いところから俯瞰しないと全貌は捉えられません
火の鳥の尻尾に近い部分。この辺りまで行くと、ロウソクの灯りが濃密になって、かなり見事な眺めになります。ロウソクが揺らめく様子は、やっぱり落ち着きますね
浅茅ヶ原~浮見堂へ行きましたが・・・
メインとなる春日野園地・浮雲園地会場から、隣の浅茅ヶ原会場へ。コチラは竹のオブジェが多数あって、他の会場とは少し雰囲気が違います。ちょっと薄暗くて足元が怖いのですが、独特の雰囲気があっていいんですよね。時折、ローソクの間を縫うように歩く鹿の姿が見えたりして、より静かで落ち着く場所をお探しの方はどうぞ。
この日の私たちは、もう散々色んな場所を周ってきた後だったため、すでにタイムアップ間近です。今回は興福寺・猿沢池・奈良国立博物館の辺りは全てスルーして、最後に「浮見堂」を見て終わる予定だったのですが・・・、残念ながらすでに撤収作業中でした・・・。
浅茅ヶ原(あさじがはら)会場へ。コチラでは竹のオブジェがいくつも作られていて、ロウソクの灯りとともに幻想的な雰囲気が味わえます
浅茅ヶ原の竹製オブジェ。薄暗い奈良公園内でこれがボンヤリと光る様子は、かなり不思議な感じです。別の形のオブジェも多数ありました
最後は「浮見堂」で・・・と思ったら、ちょうど終了時間の21:45を過ぎたところで、もうすでに撤収が始まっていました・・・。確か昨年からだと思いますが、ロウソクが灯っている間は浮見堂に入れないようになっています。これもちょっと残念ですね・・・
※マウスの乗せると「i」のマークが現れます。それをクリックするとコメントが表示されます。
■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。