『ミ・ナーラ』で金魚ミュージアムやトリックアートを楽しもう
イトーヨーカドー奈良店の跡地にオープンした『ミ・ナーラ(M!Nara)』。地元の方向けのスーパーなどのショップと、海外からの旅行者向けと思われる、金魚&忍者推しの和風体験型テーマパーク「奈良祭都」が同居していたり、かなりカオスな空間でした。金魚ミュージアムやトリックアートで遊んできた様子をレポートします!
約70の店舗が入った複合商業施設です
2017年9月に閉店した「イトーヨーカドー奈良店」(旧奈良そごう)の跡地が、新しい商業施設『ミ・ナーラ(M!Nara)』として生まれ変わりました。
単なる商業施設としてではなく、奈良や日本らしさをテーマとした忍者推しの和風体験型テーマパーク「奈良祭都(ならさいと)」があったり、アイドルイベントが企画されていたり。「おいおい、大丈夫かよ?」と不安視されていましたが、実際のところ、なかなかカオスでした(笑)
オープン数日後の様子をレポートします。
2018年4月にオープンした『ミ・ナーラ(M!Nara)』。「長屋王邸跡」に建っており、奈良そごう→イトーヨーカドー奈良店と、いずれも経営が上手くいかず撤退してきただけに、何度も「長屋王の呪い」などと囁かれてきました。その汚名を返上できるでしょうか?
ちなみに、屋上の回転レストランだった部分は「センチュリオンホステル奈良平城京」という宿泊施設になりました!泊まってみたい!
ミ・ナーラは、最寄の近鉄新大宮駅からでも徒歩約13分。近鉄・JRの奈良駅などからシャトルバスが運行していますが、アクセスの悪さは否めません。駐車場も入り方がややこしくて戸惑ったりしますが、基本的に無料で利用できます(22時~翌9時は有料)
ミ・ナーラのフロアガイド(詳しくは公式サイトをご覧ください)。店舗数は約70ほど。スーパーや100円ショップ、本屋さんなどが入っていて、地元の方は便利でしょう。そこに旅行者向けのテーマパーク「奈良祭都」が共存するのが、なかなか不思議な感じです。アミューズメントの「ラウンドワン・スポッチャ」などは7月オープン。他にも後日オープンの店舗があります
ガラス扉の把手部分は、奈良そごう時代から変わらない鹿さん柄。妙に本数の多いエスカレーターなど、そこかしこにバブルの残り香が感じられる一方、急ごしらえのチープさも入り混じって、なかなか趣があります(笑)
フードコートの入口部分には、どーんと鳥居をモチーフにしたゲートが。個人的に大好きな「長崎ちゃんぽんリンガーハット」や、現時点で奈良県内唯一となる「はなまるうどん」が入っていたり。丼・カレー・ステーキ・ハンバーグなどがラインナップしています
大仏プリンが人気の「まほろば大仏プリン本舗」が運営する「プリンの森」なども。電車形の造作がお子さんに人気でした。いただいた「プリンソフト」(450円)は、ほのかにプリンとカラメルの風味がする、とても上品なお味でした
とりあえず広い店舗内を一周してみましたが、まだテナントが埋まりきっていません。そういった空きスペースは、この「ミ・ナーラ カート広場」のようなお子さんの遊び場になっていたりするので、このままでいいよという方も多そうです
個人的に楽しかったのは、2Fの雑貨店にカフェなどを併設した大型店「MALAIKA BAZAAR(マライカバザール)」でした。エスニック雑貨からハワイアンまで、世界の雑貨や衣類がたっぷりと並びます。店舗面積が広すぎて、在庫と売上のバランスが心配になるほどです(笑)
こんな無国籍な雑貨などが並びます(意外とお安いです)。インテリア好きなので、メキシコ直輸入のあざやかな色使いのタイルや洗面台などが気になりました。我が家では、普段のお買い物は圧倒的に「イオンモール橿原」派なんですが、「このお店でお買い物するために、ミ・ナーラまでドライブする」というパターンになりそうです
他の衣料品店(店名は失念)では、和柄アイテムが人気の「豊天商店(ブーデンショウテン)」の奈良柄のTシャツなどがあったり、
「ミ・ナーラきものステーション宮」では、着物のレンタル・写真撮影などができたり。完全に海外からの旅行者に向けたサービスもあります
手作り感あふれる「縁日あそびの里」
4Fの奥、家電のエディオンの脇の味気ない通路を進むと、和風体験型テーマパーク「奈良祭都(ならさいと)」があります
入ってすぐのスペースは「縁日あそびの里」。忍者ボール投げ・忍者潜入 パターゴルフ・忍者潜入 円盤投げ・金魚ぽっちゃん・千本釣り・ガチャすくいなどのゲームが遊べます。1回300円の有料です
券売機で「300祭都」分を購入し、とりあえず大人が有利そうな「忍者ボール投げ」に挑戦してみました。ボールを投げて何箇所かある穴を通すんですが、3球ともかすりもしません。当然、景品ももらえませんでした(笑)
無料スペースにある、人の動きで画像が動くインタラクティブな映像作品。エアホッケーになったり、金魚が泳ぐ池になったりします
【動画】インタラクティブな映像作品その1 @ミ・ナーラ 奈良祭都(奈良市)。足の動きに反応して金魚が近寄ってきたりしますし、亀を踏むと手足を引っ込めたりします
有料ゾーンの「金魚ミュージアム」は見事!
「奈良祭都」の目玉とも言える有料ゾーンへ。通常入場料(大人1,000円(中学生以上)、小人700円、3歳以下 無料など)で「金魚ミュージアム+忍者ショー」が楽しめます。トリックアート・忍者体験・忍塾はさらに別途料金が必要になります
奈良祭都「金魚ミュージアム」へ入場すると、最初の部屋「水墨画+プロジェクションマッピング」にはインタラクティブな作品が。奈良をモチーフにした大きな壁画に、タッチした部分に色が付いたり。作者名を失念してしまいましたが、浮世絵タッチの素敵な絵です
【動画】インタラクティブな映像作品その2 @ミ・ナーラ 奈良祭都(奈良市)。鹿や大仏さまがモチーフになった大きな壁画に、映像の金魚が泳ぎます。かっこいい!
金魚ミュージアムは、5つのエリア(小部屋)で構成され、約30種・1000匹の金魚が水槽を泳いでいます。こちらはアクアリウムクリエイター集団「株式会社 UWS ENTERTAINMENT」さんの作品「万水槽の列柱」。薄暗い室内で、近未来的な縦型タンクに金魚が泳ぐ姿はSF的です
こちらは華道家「plantica」さんの作品「花見の部屋」。壁面を埋め尽くす花!その手前にスクエア型の水槽が設置されていて、その中で金魚が泳いでいます
アップで。金魚と花の組み合わせは、ちょっと不思議な感じです
こちらは「等身大万華鏡」などの作品があるKAZ SHIRANE」さんの作品「万華鏡の部屋」。反射する素材を使ったきらびやかな空間で、間に水槽が埋め込まれています。まさに万華鏡の中に入ったかのよう!
アクアリウムクリエイター「Gakyo Miyazawa」さん(株式会社 UWS ENTERTAINMENTの社長さん)と、奈良のイベントではお馴染みとなったアート集団「Mirrorbowler(ミラーボーラー)」さんの合作「ステンドグラス+テラリウム水槽」。美しさと華やかさに目が眩みそう!
下から見上げたところ。金魚が泳ぐ水槽、水面にはスモークが焚かれ、アクアテラリウムの部分には水が流れ落ちます。吊り下げられたミラーボールと周りを囲むドーム状の物体など、すべてが一体化して見事でした
水面にはこんな金魚鉢もセットしてあります。不思議な空間ですね!
大人でも意外と楽しい「トリックアート」
トリックアートの部屋。有料エリアで+300円支払うと入場できます。全部で6種類。トリックアートの登録商標を所有している(株)エス・デーから正式にライセンスを受けているとか
トリックアートでも、モチーフは金魚と忍者です。もちろん写真撮影もOKですので、なかなか楽しめます!
金魚に乗ってみたり、
人の大きさが極端に違って見える「エイムズの部屋」があったり。あーでもないこーでもないと言いながら撮影していると、大人でも楽しめました(笑)
「NINJA TOWN(忍者タウン)」はまたいつか
金魚ミュージアムと同一料金で入れる「NINJA TOWN(忍者タウン)」では、追加料金なしで「忍者ショー」が見られ、別料金を支払えば「忍者体験」「忍塾」も参加できます。しかし、公演予定がすべて終了していて(この日は18:25~の回が最終でした)、残念ながら何も見られず……
「手裏剣体験場」や「吹き矢体験場」(どちらも有料)があったり、この日はクローズしてましたが「弓道体験場」があったり
公演予定が終わってしまったステージもがらーんとしています。通常は「疾れ くノ一!!」と「忍者アイドルKURENAIショー」が開催されています
さらに奥には、ミッションクリア型 忍者屋敷「忍塾(NINJUKU)」があります(入場料 1,000円。10歳以上が対象)。斬る・投げる・記憶する・隠れる・謎を解く、これらの能力が試されるアトラクションで、リアル脱出ゲームに近いイメージでしょうか。大人が真剣に挑んでみたかったです(笑)
で、あまりにも何も体験できなかったので、ひっそりと密談中(=ミーティング中)の忍者の皆さんにお願いして、決めポーズだけ見せていただきました!あら、かっこいい!海外からの旅行客に受けそうですね
[余談] アイドルイベントが意外な成功!?
これは余談になりますが、2018年4月28日~30日にミ・ナーラでアイドルイベント「NARA MINARA IDOL FES」(Twitter)が行われました。
初日の様子などがSNSで実況されていて、何の気なく眺めてみたんですが、運営が不慣れで、セットは不十分・音は出ない・スケジュールが押してステージに立てないアイドルが出てくるなど、とにかくひどい有り様だったようです。
この時点ですでに「伝説の(クソイベント)」と呼ばれ、また“長屋王の呪い”だとか、“これだから奈良は……”とか言われていたんですが、どうやら2日目から必死に立て直し、最終的にかなりの大盛り上がりだったとか!
興味のある方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
●奈良のミナーラで行われた伝説のアイドルフェス「NARA MINARA IDOL FES」の3日間を、13本の記事で振り返る - 地下アイドル総合サイト(地下アイドルまとめブログ)
最初はボロボロだったにもかかわらず、裏方と演者、そしてファンとが一緒になってイベントを立て直していく様は、かの伝説のアイドルイベント「ガールズ・ポップ・フェスティバル in 淡路島」に勝るとも劣らない感動を我々に与えました。
また、会場側(ミ・ナーラ)の代表の方が、「これから毎年このイベントをやれるようになれば」と言っていたそうですから、来年以降も続くかもしれませんよ!いろんな意味で要チェックですね(笑)
■M!Nara(ミ・ナーラ)
HP: http://www.mina-ra.com/
住所: 奈良県奈良市二条大路南1-3-1
電話: 0742-32-5133
営業時間: 10:00~21:00(飲食店は11:00~22:00)
駐車場: 9:00~22:00は無料。22:00~9:00は60分300円(最大料金あり)
アクセス: 近鉄「新大宮駅」から徒歩13分ほど。近鉄奈良駅・JR奈良駅・近鉄大宮駅からシャトルバスが運行しています。
■奈良祭都(ならさいと)
※実際に拝見したのは「2018年4月26日」でした。
■参考にさせていただきました
【速報!】4/24(火)10時OPENの奈良の新施設「ミ・ナーラ」の全容はこれだ!(随時更新) | ならマガ
ミ・ナーラ:日本らしさ随所に 旧イトーヨーカドー奈良店跡、24日オープン /奈良 - 毎日新聞
奈良のミナーラで行われた伝説のアイドルフェス「NARA MINARA IDOL FES」の3日間を、13本の記事で振り返る - 地下アイドル総合サイト(地下アイドルまとめブログ)