2018-01-01

味噌汁のお餅をきな粉へ!奈良の『きなこ雑煮』は不思議で美味!

味噌汁のお餅をきな粉へ!奈良の『きなこ雑煮』は不思議で美味!

日本全国にはいろんなお雑煮がありますが、奈良県では「きなこ雑煮」と呼ばれる、ちょっと変わったタイプが広く食されています。「味噌味で煮たお餅を引っ張り出して、甘いきな粉にまぶして食べる」というもので、最初は驚きますがコクがあって美味しいのです!


甘い・しょっぱいの2通り味わえます

全国にはさまざまな「お雑煮」があり、中にはかなりの“変わり種お雑煮”というべきものも存在するようです。

奈良県の中部~南部を中心に食べられている、いわゆる「きなこ雑煮」というタイプのものもなかなか風変わりで、私も初めてその話を聞いたときは冗談かと思ったほどです(笑)


・ベースは合わせ味噌、もしくは白味噌
・お餅は、丸餅
・具材は、大根・ニンジン・小芋・お豆腐など

これだけで十分にお雑煮として成立しているのですが……、

・軽く味噌味をまとったお餅をわざわざお汁から引っ張り出して、砂糖入りのきな粉にまぶして食べる!

イメージとしては「あべかわ餅」のようなものですが、お餅に味噌の風味がついているため、よりコクが出て美味しいのです!きな粉をつけずにそのまま食べても美味しいですし、「甘い」と「しょっぱい」の2通りの味わいが楽しめる、ちょっと贅沢なお雑煮ともいえるでしょう。


奈良の『きなこ雑煮』-01

今年のお正月に我が家で食べた「きなこ雑煮」。全体的に茶色っぽいため、見た目はかなり地味系です。普通の“味噌仕立てのお雑煮”としても楽しめますが……

奈良の『きなこ雑煮』-02
お餅をびょーんと伸ばしながら引っ張り上げて、

奈良の『きなこ雑煮』-03
お隣にスタンバイしてあった「きな粉」(もちろん砂糖入りの甘めのもの)にまぶして食べるのです。最初は驚きましたが、これがなかなか美味しいのです!ちなみに、私の周りでは「具材の野菜はきな粉をにまぶさない。お餅だけ」派が主流のようです(笑)


「きなこ雑煮」は奈良では一般的です

とはいえ、奈良県民のすべてがこの「きなこ雑煮」を食べている訳ではありません。京風の白味噌仕立てだったり、あっさり目のおすましタイプだったりするご家庭も多いようで、「奈良に生まれ育ってますが、そのお雑煮、初めて知りました!」というコメントをいただくこともあります。

私が冗談で言っているだけではないことを証明(?)するために、Twitterで「きなこ雑煮」をアップしていた方たちのツイートもご紹介しておきます。




お店や通販で食べることもできます

「きなこ雑煮」は各家庭で食されるのが一般的ですが、お店でいただくこともできます。




私の友人たちが営むお店『奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり』さん(Twitter)では、なんと我が家のレシピをもとにしたお雑煮が食べられます(※2018年は年始から8日まで)。このお味が気軽にお試しいただけるなんて嬉しい限りです!



また、こちらでは、きなこ雑煮が味わえるお店として、奈良市の「旅籠 長谷川」さんや「ホテルアジール・奈良」さんが紹介されています。読み応えのある記事ですのでぜひご覧ください!



また、検索していて驚いたのですが、『株式会社お雑煮やさん』(Twitter)という、なんともニッチな企業もあるのだとか。

こちらが販売している「ご当地雑煮 食べ比べ」というシリーズの一つとして、奈良のきなこ雑煮がラインナップされています。「奈良きなこ雑煮(4個セット)」なんて商品もありますので、興味のある方はぜひ!




■参考にさせていただきました

トリッキーだけど2度おいしい!奈良の「きなこ雑煮」│観光・旅行ガイド - ぐるたび
ご当地雑煮 | お雑煮研究所(お雑煮やさん)


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