極上「かき氷」の和菓子屋さん『樫舎』@ならまち
ならまちの元興寺近くの和菓子店『樫舎(かしや)』さんで、上等なかき氷をいただきました。そのお値段は「1杯 1,050円」とかなり高級品ですが、お値段以上の美味しさですね。細部にまでこだわった感動的な味わいでした!
急な階段箪笥を上がって落ち着く客席へ
和菓子店『樫舎(かしや)』さんは、ならまちの世界遺産寺院「元興寺」近くで、有名な大和野菜のお店『粟』さんのお隣にあります。こちらのご主人は、春日大社などの奈良の寺社からの注文を受けて和菓子を作る職人さんでしたが、周りの方からの勧めもあってこの店舗をオープンしたそうです。
見るからに渋い店構えですが、店内に入るとすぐに小上がりがあり、立派な階段箪笥と、東大寺・二月堂のお水取りのお松明が目に飛び込んできます!今も現役の階段箪笥なんてなかなか見られませんから、その急な階段を上がれるだけでも嬉しいですね。
こんな歴史を感じさせる店内で、BGMに静かなジャズが流れるんですから、本当にいい雰囲気でした。座席数が少なめですから(15席ほど)、時期によっては混雑するかもしれませんが、とても落ち着けるお店でした。
世界遺産の元興寺近く、ならまちの中院町にある和菓子店『樫舎(かしや)』さん。春日大社などの奈良の寺社や茶人からの注文のみに対応していた菓子職人さんが、古い民家を利用した店舗を開いたもの。2008年のオープンのようですが、そうとは思えない落ち着きが感じられます
涼やかな暖簾。正式なお店の名前は、『萬御菓子誂處 樫舎』(よろずおんかしあつらえどころ かしや)という長い名前になります
樫舎さんの店内の様子。入ってすぐに、階段箪笥と東大寺のお水取りで使われるお松明が目に入ります。ここを上がった2階がメインですが、1階にも座席があります。全部使っても15席ほどのようですので、混雑する時期には待ち時間が発生する可能性もあるでしょう
渋い階段箪笥。かなりの急角度ですね。今でも現役で使用されている階段箪笥なんて、なかなかお目にかかれません。ここを上がれるだけでも嬉しいですね
建物に入ってすぐの場所にあった、火鉢を改良した丸テーブルなど。調度品がどれも見事でした
急角度の階段箪笥を上がります。板の下部が擦れていて、使い込まれているのが伝わってきますね
階段途中から2階を見上げたところ。他のお客さんがいらっしゃったので全体像は撮影できませんでしたが、全部で10席ほどの広さです
天井を見上げると、天板が張られておらず、新しい壁が見えます。ほぞ穴が見えて、他で使われていた古材を使用しているのが分かります
座席はこんな感じでした。畳敷き・編んだ円座・二月堂机(仏堂などで使われる机)・奈良うちわ。雰囲気が抜群ですね!
徹底的にこだわった「樫舎の氷(1,050円)」
樫舎さんのメニューを見ると、今の季節のメインは、やはり「樫舎の氷(@1,050円)」でしょう。以下のようなこだわりの素材を使った、贅沢な妥協のない味わいだと評判の逸品です。
樫舎の氷(数量限定) 1050円器 奈良漆器 たる井様の合鹿椀
氷 数日間かけて作った純水氷
抹茶蜜 特別にお願いして分けていただいている抹茶を使った自家製蜜
餡 丹波大納言を使用した自家製つぶあん
白玉 国産のもち米を寒ざらしにした白玉(寒ざらし粉ともよばれる)
寒天 国産の天草のみを信州の寒風で乾燥させた昔ながらの極上寒天
メニューより
樫舎さんのメニューは、見開き2ページのシンプルなもの。今の季節は、やはり「樫舎の氷(@1,050円)」ですね。その下にある「饅頭蒸しとお抹茶(@945円)」も美味しそうです
メニューその2。「抹茶と季節の生菓子(@840円)」など。飲み物は、煎茶とケニア産の珈琲(!)から選べます
贅沢な味わいの「究極のかき氷」です!
初めていただいた樫舎さんの「樫舎の氷(@1,050円)」ですが、予想をはるかに上回る美味しさでした!
奈良漆の大ぶりの合鹿椀にたっぷりと盛られていますが、純粋氷を削った氷はふわふわで、口に入れた瞬間にすーっと溶けていきます。抹茶のほろ苦さがストレートに感じられる自家製の抹茶蜜と、ほんのりと上品な甘みの自家製つぶあんのハーモニーが抜群ですね。中に入っている白玉と寒天も、はっとするほどの美味しさでした。
それ以前に、席につくとまずは水出しの煎茶が、食後には温かいお茶もいただけるのですが、この段階から美味しいんですよ。さすがの一言ですね。かき氷が1杯千円となると、決してお安いものではありませんが、その分だけの価値はあります。夏の間にぜひ食してみてください!
樫舎さんの「樫舎の氷(1,050円)」。氷はふわふわ!抹茶がしっかりとほろ苦く、中に入ったあんこの上品な甘さと最高のバランスです。決してお安くない一杯ですが、それだけの価値はありますね。(※iPhoneで撮影した画像のため、コントラストが強めに写っています。スミマセン!)
かき氷の中はこんな感じ。餡・寒天・白玉などが入っていますが、どれも本当に美味しいんですよね。モッチモチした白玉なんて、それだけで上等なお菓子のよう。感動的な味わいでした
器は、奈良漆の職人・樽井さん(こんな方です)作の大ぶりの「合鹿椀」。断熱性が高くていつまでも氷が溶けないのだそうです。お茶を入れた茶碗も素敵で、細部にまでこだわっていることが伝わってきます
■樫舎(かしや)
HP: http://www.kasiya.jp/
住所: 奈良県奈良市中院町22-3
電話: 0742-22-8899
定休日: 水曜日
営業時間: 9:00 - 18:00
駐車場: 無し
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩10分ほど
■参考にさせていただきました!
樫舎のかき氷|ウーマンエキサイト グルメ おいしい!
JAZZが流れる和菓子やさん「樫舎」 @ 奈良 | le Magazine ★ Richesse
奈良 樫舎 ぐるmet!
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