2009-07-19

陀羅尼助と昭和ムード温泉街『洞川温泉郷』@天川村

洞川温泉郷@天川村

「温泉街なのに陀羅尼助(だらにすけ)屋さんがいっぱい並んでいる!」ということで有名な、天川村の『洞川温泉(どろがわおんせん)』へ行ってきました。

私は洞川温泉へ行くのは初めてだったのですが、賑やか過ぎず、寂れすぎず、とってもいい雰囲気の温泉街でした。陀羅尼助のお店が立ち並ぶ「陀羅尼助ストリート(仮)」も、他では見られない光景で面白かったです!


洞川温泉=別名「関西の軽井沢」です!

この「洞川温泉」というところは、吉野郡天川村にあり、途中でかなり細い山道を通らなくてはいけません。そんな辺鄙なところにありながら、この日は三連休の中日ということもあってか、ものすごい人出!皆さん、避暑に来ていらっしゃったのかもしれません。

何と言っても、洞川温泉は、別名を「関西の軽井沢」っていうんですから!


洞川(どろがわ)温泉郷は大峯山から発し熊野川の源流ともなっている山上川のほとり、標高約820m余りの高地に位置する山里で、その冷涼な気候から関西の軽井沢とも呼ばれるところです(洞川の気候・天気)。どことなくなつかしく、昭和の時代にタイムスリップした雰囲気を漂わせるまちなみには、旅館・民宿が20数軒、そのほかに土産物店や陀羅尼助丸を製造販売する店13軒や各種の商店が軒を連ねています。
大峯山洞川温泉観光協会」より


洞川温泉街@天川村-01

奈良県天川村にある「洞川温泉」のメインの通り。のんびり静かなように見えますが、この日は三連休の中日で、この細い通りにものすごい数の車が行きかっていました!

洞川温泉街@天川村-02
通りのすぐ脇には「山上川」という川が流れています。こんなちょっとした風景にも、山深い温泉地の風情が感じられます

洞川温泉街@天川村-03
洞川温泉の広域観光案内図。この日は立ち寄れませんでしたが、面不動鍾乳洞・五代松鍾乳洞、大峯歴史博物館、かりがね大吊橋など、ちょっと惹かれるスポットもあります


賑やかすぎず、いい雰囲気のお宿たち

洞川温泉郷を、特に目的も無くブラブラと歩いたのですが、思った以上に立派な旅館さんが多く、とてもいい雰囲気なんですよね。奈良にある温泉街にはそれなりに行っているつもりですが、洞川温泉が最も雰囲気がいいかもしれません。

旅館に宿泊してきたワケではありませんので、その写真だけズラズラッと掲載しておきます。昭和っぽく、適度に落ち着いた雰囲気が伝わるでしょうか?


洞川温泉街@天川村-04

洞川温泉街@天川村-05

洞川温泉街@天川村-06

洞川温泉街@天川村-07

洞川温泉街@天川村-08

洞川温泉街@天川村-09

洞川温泉街@天川村-10


陀羅尼助グッズ「羊羹」と「キューピー」

そして、私が楽しみにしていたのが「 陀羅尼助(だらにすけ)」の販売店さんたちです。それほど長くない通りに、10軒以上の陀羅尼助のお店が立ち並ぶんですから、とにかくすごい濃度なんです!

その中で、最も目を惹いたお店が『銭谷小角堂』さんでした。「daranisuke.co.jp」のドメインの持ち主で、Google検索でもナンバーワン!お店も改装されたばかりなのか、とてもきれいでした。

ちなみに、同店のホームページによると、陀羅尼助丸とはこんなお薬と説明されています。


陀羅尼助は、古くからの伝統に支えられた民間薬で、関西地方その周辺では家庭常備薬、あるいは修験山伏の持薬としても知られており、子供の頃から苦い薬といえばダラスケとしてまかり通っていました。
 陀羅尼助は和薬の元祖ともいわれ、現代にいたるまで薬効で知られています。


私は関西出身ではありませんので、数年前まで陀羅尼助の名前すら聞いたことが無かったのですが、吉野郡へ行くとどこでも見かけますね。

そして、この『銭谷小角堂』さんがスゴいのは、「だらにすけ羊羹(ようかん)」と、「だらにすけキューピー」が売っているところです!これはなかなかレア物ですので、ぜひ洞川温泉へ行った際にはどうぞ!


洞川温泉街@天川村-11

陀羅尼助の販売店が立ち並ぶ「陀羅尼助ストリート」とも言えるような通りですが、その中でもひときわ目立っていたのが『銭谷小角堂』さん。とてもシックな外観です

洞川温泉街@天川村-12
これが役行者さん縁の秘薬「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」。食欲不振から下痢・二日酔いまで、様々な症状に効く(ほぼ)万能薬。厳しい環境で修行してきた山伏さんたちも愛用した薬ですから、信頼度が違います!

洞川温泉街@天川村-13
陀羅尼助のお薬だけかと思ったら・・・、隣に並んでいるのは、何と「だらにすけ羊羹」!ものすごく興味津々でしたが、さすがに購入する勇気が・・・(笑)

洞川温泉街@天川村-14
その隣には、何と「だらにすけキューピー」まで!黒い真ん丸の衣装を着て、可愛いとかいう次元を通り越しています!


10軒以上の陀羅尼助のお店が並びます

そして、ここからは洞川温泉にある陀羅尼助の販売店さんの写真です。

目立つお店は撮影してきたつもりですが、これ以外にもまだまだあったと思います。何かの名産地に行くと、同じものを販売するお店ばかりがズラリと並ぶ光景は珍しくありませんが、それが「薬」となると、全国でもなかなか見当たらないでしょう。


洞川温泉街@天川村-15

洞川温泉街@天川村-16

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洞川温泉街@天川村-19

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コチラは陀羅尼助屋さんではなく「槇専門店 大万」さん。高野槇のお店ですが、他の地域では滅多に見ることができない業種でしょう


ユニークな「DOROGAWA BASE」も!

そして、洞川温泉郷にあった『純喫茶ルナ』が面白かったので、簡単にご紹介しておきます。

オーナーさんは間違いなく「所ジョージ」さんのファンで、世田谷ベースに憧れている方だと思います。古めかしい店構え(と古めかしい店名)とは正反対の、ちょっと面白いお店でした!


洞川温泉街@天川村-21

そして、コチラは洞川温泉の通りにある『純喫茶ルナ』さん。純喫茶という古めかしい名前ですが、洞川オリジナルTシャツを販売していたり、ちょっと変わったお店です。お店の方は、絶対に所ジョージさんのファンですね(笑)

洞川温泉街@天川村-22
一見、クラシックなタイプのタバコの自販機に見えますが、そこで販売されているのはタバコではなく・・・

洞川温泉街@天川村-23
オリジナルステッカー(100円・300円)でした!どこかで見たことがあるようなデザインも混ざってますが、ちゃんと「OHMINESAN★DOROGAWA」になってますので問題ナシ!

洞川温泉街@天川村-24
調子に乗って、オリジナルのコーヒータンブラーまで発売してます!洞川温泉のお土産にどうぞ!


『洞川温泉センター』はそれほどでも・・・

洞川温泉郷を歩いた後、その入り口付近にある『洞川温泉センター』で入浴してきました。

それほど大きな施設ではありませんので、連休中のこの日は大混雑!夕方になってやや空いてきたものの、「このまま引き返そうか?」と思うほどの繁盛ぶりでした。

お湯は湯温26度を加温したもので、無色透明のアルカリ性単純温泉です。加水はされていないそうですが、循環式でそれほど特徴はありません。これだけ有名な温泉ですから、かなり期待していたのですが、やや物足りない感じがありました。


洞川温泉センター@天川村-01

洞川温泉郷の入り口部分にある、村営の入浴施設『洞川温泉センター』。それほど大きな規模ではありませんが、まだ新しく清潔な施設でした

洞川温泉センター@天川村-02
洞川温泉センターのお風呂の入り口部分。この日は連休の真っ只中だったため、かなりの混雑ぶりでしたが、夕方からは少し空いてきました。それほど特徴のあるお湯ではありませんが、素直で柔らかいお湯でした

洞川温泉センター@天川村-03
浴槽はそれほど広くありませんが、休憩所は広々。これは1階部分ですが、2階にものんびりと休憩できる座敷があります

洞川温泉センター@天川村-04
洞川温泉センターの駐車場からは、「めんめらの森」という散策ルートが続いています。温泉に入る前に歩いてみるのもいいかもしれません


■洞川温泉センター

HP: http://www.yoshikoren.com/web/tenkawa/dorogawa.html
住所: 奈良県吉野郡天川村洞川232
電話: 0747-64-0800
定休日: 水曜日
営業時間: 11:00-20:00(8月のみ21:00まで)
入浴料: 600円(小人:200円)
駐車場: 温泉利用者は1時間無料



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