静かな冬の洞川温泉へ!老舗旅館『花屋徳兵衛』@天川村
洞川温泉(天川村)にある創業五百年という老舗旅館『花屋徳兵衛』さんへ宿泊してきました。「いまなら。キャンペーン」のクーポンを使用して、最高級のお風呂付きのお部屋に泊まってきましたが、美しい建物と景色、冬らしい静けさ、いいお風呂と美味しい食事と、すべてが最高でした!
「いまなら。キャンペーン」を利用して
2022年2月、天川村の「洞川(どろがわ)温泉」にある老舗旅館『花屋徳兵衛』さん(Instagram・Facebook)へ宿泊してきました。
利用の際には、ワクチン接種済みの奈良県民限定で、最大20,000円の割引クーポンが利用できる宿泊キャンペーン「いまなら。キャンペーン」を活用しました。
※「いまなら。キャンペーン2021」は、2022年2月28日で終了。新たに「いまなら。キャンペーン2022」が開催に。オンライン旅行予約サイトなどでも利用できます。
せっかくの機会だからと、私たちには身分不相応なほどの憧れの宿に、しかも “温泉風呂付” の高級なお部屋を、楽天トラベルさんから予約しました。
生々しい話ですが、このプランの本来の料金は49,000円(※大人2名分)です。20,000円分の割引クーポンを活用し、コツコツ貯めた楽天ポイントなども全投入するなど、実費負担を極力抑える方向で楽しんできました。
私たちは奈良県在住ですから、奈良県内に宿泊する機会はあまりありません。今回、思い切っていいお宿にお世話になってみましたが、「やっぱりいいお宿はいい!」という、アホみたいな結論に達しました(笑)
いや、本当に良かったんですよ!丁寧めにレポートします。
大雪直後の洞川温泉。冬用タイヤは必須
この冬は全国的に降雪量が多く、宿泊日(2022年2月18日)の道中も、道路の両脇にかなりの積雪がありました。この時期は冬用タイヤが必要な状況です。くれぐれもご注意を。
串こんにゃくが美味しいことでお馴染みの道の駅「吉野路 黒滝」へ立ち寄って、舞茸の天ぷら入りのお蕎麦、小鮎の天ぷらなどを食べて。
道中の買い食いも旅行の醍醐味ですが、「小腹は空いてるけど、宿で美味しいご飯が待ってるし、どのくらい食べていいものやら……」なんて迷うのも、旅に出てる感があって楽しいですよね!
洞川温泉(天川村)へ入ったところ、結構な雪が残っていました。山深い温泉地ですが、屋根に数十センチも積もっているのは珍しいかも。以前も大雪の洞川温泉に宿泊したことがありましたが(【過去記事】洞川温泉のリーズナブルな宿『ゲストハウス一休』@天川村)、その時を超えた雪の量でした。
大峯山頂の大峯山寺の護持院にあたる「龍泉寺」さんの境内も、除雪を行ってもまだ雪が積もっていました。
本堂の両脇で護る前鬼・後鬼のご夫婦も、雪に埋もれて寒そうです。
洞川温泉のメイン通り。この地域の共有物なんでしょうか、重機を使っての除雪作業が行われていました。
余談ですが、私は生まれも育ちも新潟(の海側のあまり雪が積もらないところ)ですので、雪を見てもテンションは上がりません(笑)
創業五百年の老舗旅館『花屋徳兵衛』さん
この日、お世話になった『花屋徳兵衛』さん(Instagram・Facebook)。創業五百年という老舗旅館で、涼しい夏も素敵なんですが、静かな冬も格別。夜にはまた違った表情となります!
凛と美しい暖簾が映えます。大峯山に参詣する行者さん達をおもてなしする宿場として始まったお宿で、館内には関連する資料なども展示されています。
玄関の様子。大きなストーブが焚かれていて暖かです。
花屋徳兵衛さんでは、昔ながらの渋い和室から、新たに建て増した和モダンな個室まで、お部屋のタイプが選べます。建物は奥へと伸びていて、建て増した廊下部分はこんなにシック。
お部屋までは長めの廊下を歩きますが、廊下の窓からこんな美しい風景が見られるなど、飽きさせない設計になっています。
展望風呂&デッキ付の部屋「天空の間」
途中にある「談話室」。暖かな火が焚かれ、静かなジャズが流れています。
この日は、花屋徳兵衛さんの「天空の間」を利用させていただきました。宿の中でももっとも奥まって高くに位置しており、眺望も抜群です。雪が積もっていることもあって、とにかく静かで落ち着けました。
「天空の間」には広めの展望デッキがついていて、ロッキングチェアも置かれています。真冬だからあまり長居しませんでしたが、夏に窓を全開にしてデッキでビールでも呑んだりしたら、ほんと最高でしょうね!
屋根からは太いつららが下がり、見渡す屋根屋根は白く雪が積もっていました。夏も素敵だと思いますが、冬には冬の美しさがありますね。
部屋に温泉のお風呂がある幸せ!
花屋徳兵衛さんには「前鬼の湯」「後鬼の湯」という2つのお風呂と、貸切温泉「是空の湯」(50分2,000円)があります(※写真は後鬼の湯)。やわらかな肌当たりのお湯で、24時間入浴可能。これだけでも大満足なのですが、
この日は(おそらく)生まれて初めての「温泉風呂付き客室」に宿泊だったため、お部屋でも気軽に温泉を楽しめました。小さな湯船に見えますが、窓を全開にして、
こんな景色を眺めながら入浴できるんですよ!最高です!
これまでは「大きなお風呂に入ればいいやん。部屋風呂なんて必要か?」なんて思っていた私ですが、これは素晴らしくいいですね。ちょっとした時間に気軽にさっと温泉に入れるので、1泊2日で計5回以上は利用しました。こんなに気持ちい物だとは知りませんでした。禁断の扉をあけてしまったかもしれません(笑)
夜の洞川温泉は幻想的で美しい!
花屋徳兵衛さんの施設内はもちろん、洞川温泉街全体が夜になると雰囲気が変わります。提灯が灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。
この美しさ!
角度を変えて。夏は窓が開け放たれて、縁側に夕涼みのお客さんの姿なども見られます。人の姿がほぼ無い冬の夜は、どこか非現実的な雰囲気すら漂います。
正面から。
館内の縁側部分。室内にも講の名前が入った提灯が並び、とても美しいです。
花屋徳兵衛さんの建物自体も、夜になると重厚さを増して見えます。立派な階段を上がると、
2階部分はこんな感じ。照明もシックですし、寺社建築などにも多い格天井(ごうてんじょう)が、格式の高さを感じさせます。
布団が敷かれたお部屋。大きな窓からの眺めが素晴らしいです。外界ではなかなか得られないような静けさで、お酒を呑みながらずっと外を眺めていました。
若い時はこうしたことにあまり有り難みを感じませんでしたが、いつの間にか私たち夫婦も成熟(≒老成)してるんですね。いい夜を過ごせました。
夕食はボタン鍋を。地元のお酒なども
お食事(夕食・朝食ともに)は、1階のお座敷でいただきます。立派な屏風なども飾られていて豪華!
この日の夕食は「ボタン鍋」のコースをお願いしていました。地元猟師さんから仕入れた「大峯猪」を使用した味噌仕立てのお鍋です。お肉がきれいですね!
こんな一品料理も。柿の葉寿司など、山や川のものを中心に、ホタテを使った一品もあったり。
せっかくなので、まずは天川村のご当地クラフトビール「山わらうエール」(銭谷小角堂)から。名水「ごろごろ水」を使ったペールエールで、爽やかですっきりしたお味です。
この後は、奈良の地酒もいただいて、旅気分を満喫しました!
ボタン鍋を煮込んでいきます。いい豚肉もそうですが、猪肉も脂の部分が絶妙です。脂のくどさなど感じられず、旨味があふれます。味噌のスープとの相性も最高でした。豚しゃぶなどよりも厚切りなので、噛みごたえもしっかりあります。
お鍋のシメは雑炊で。それはそれは美味しかったです!
チェックアウトは11時。朝ものんびり
翌朝の朝食です。アジの干物など、シンプルかつ十分なラインナップですね。
前夜は、冬季オリンピック北京大会のカーリング女子「ロコ・ソラーレ」の準決勝の試合(快勝でした!)を観戦しながら呑みすぎてしまい、やや二日酔い気味でしたが、美味しい朝食を食べて、2回も朝風呂に入ったりして、元気を取り戻しました!
朝食後は、お部屋でのんびりと。花屋徳兵衛さんのチェックアウトは11時です。真冬ですし、どこか観光に出たりする予定もなかったので、昨日に続いて窓の外の景色を眺めながらのんびり過ごしました。
いい景色とお風呂があれば、お宿で退屈なんてしているヒマはありませんね。素敵な時間をありがとうございました!
■洞川温泉 花屋徳兵衛
HP: https://www.tokubei.jp/
Instagram: @hanayatokubei_official
Facebook: @dorogawahanaya
住所: 奈良県吉野郡天川村洞川217
電話: 0747-64-0878
アクセス: 京奈和自動車道「御所南IC」から約40km(所要時間約60分)
※実際に宿泊したのは「2022年2月18日」でした。
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