源泉かけ流し温泉の村・十津川村。その最奥に、秘湯と呼ぶのに相応しい、天然温泉露天風呂『上湯温泉 河原の湯』があります。湯船のすぐ隣には美しい川が流れていて、そのせせらぎを聞きながら、大きな空を眺めながら入浴できるのです！まさに奈良県下トップレベルの“絶景の露天風呂”でした！

十津川村の中でも奥に位置する秘湯

源泉かけ流し温泉の村・十津川村には、湯泉地温泉・十津川温泉・上湯温泉という3つの温泉があります。その最奥に位置する「上湯（かみゆ）温泉」は、まさに秘湯と呼ぶのに相応しい、鄙びた風情のある小さな温泉地です。

じつはここに『上湯温泉 河原の湯』という、まさに川に面した天然温泉露天風呂があるのをご存知でしょうか？

奈良県下トップレベルの “絶景の露天風呂” として密かな人気でしたが、2011年の紀伊半島大水害で施設が流されてしまいました。
そして2017年7月に、上湯温泉の「神湯荘」さんが管理者となり復活！さらに、コロナ禍での営業休止などもありながら、2020年12月末から営業を再開しています。

憧れだった秘湯中の秘湯に、ようやく入ることができました！

奈良県の南部に位置する、日本一広い村・十津川村。数々の自然災害で道路が寸断されるなどしましたが、急ピッチで修復が進み、以前よりも格段にアクセスが良くなっています。奈良県中部からだと、体感的に30分以上は短縮されているイメージです

十津川村の中でも最奥に位置する「上湯温泉」。国道168号線から、細めの県道735号線へと入り、ぐんぐん進んでいくと「上湯温泉源泉 大露天風呂」という看板が見えてきます。ここもかなり細めの急坂ですが、下った先に駐車スペースがあります

駐車場のあたりから施設を眺めたところ。野趣あふれる、といった感じで、ずっと川のせせらぎが聞こえてきます

受付部分。この日（3/9）はオフシーズンの平日昼間ということで、管理人さんも他のお客さんもいない、完全な貸し切り状態でした！
入浴料は「大人500円、小人300円」。料金箱に投入して入りましょう

源泉かけ流し！絶景の露天風呂！

右手はすぐに川です。正面が男湯、やや高い建物が女湯です

よしずに囲われた、扉もない男湯。脱衣場に入ってみると……

この開放感です！シャワーなどの設備も、シャンプーなどの備品もありません。シンプル・イズ・ベスト！
（※他のお客さんが誰もいないことを確認して撮影しています。）

露天風呂の中から。上湯温泉の源泉からのお湯を使用していて、お肌がつるつるとする、いわゆる“美肌の湯”系です。お湯は加温していますが、決して熱すぎず、お子さんでものんびりと入れるでしょう

露天風呂の奥側から。空を眺めたり、山を眺めたり。圧倒的な自然に包まれる感覚ですね。川のせせらぎがずっと聞こえてきますが、時々ボイラーを動かしているのであろう、大きなぶおーーーんという音も鳴ります（笑）

一段高くなった女湯は半露天です

男湯よりも一段高い場所にあるのが、半露天風呂の女湯です。やや距離はありますが、会話しながら入れるほどの近さでした

女湯の様子（※他のお客さんがいないことを確認して、ウチの奥さんが撮影しました）。コンクリートの窓部分から、美しい川が眺められます

露天風呂から河原に降りられます

さらに、男湯からは河原にも降りることができます。温泉で温まって、河原へ降りて少し身体を冷まして、また温泉へ。楽しく長湯できそうですね。
川にも入れますが、増水時などは危険がともないます。流されたりしないようにくれぐれもお気をつけください

入浴シーン。露天風呂の広さがわかりやすいでしょう。お湯もよし、ロケーションもよし。本当に気落ちのいい露天風呂ですので、また必ず利用させていただきます！

■天然温泉露天風呂「上湯温泉 河原の湯」

HP:　参考サイト（十津川村観光協会）
住所:　奈良県吉野郡十津川村出谷350
定休日:　木曜日（夏休み中は休まず営業）
営業時間:　9:00～17:00
料金:　大人500円、小人300円
駐車場:　あり（無料）
アクセス:　十津川温泉バスセンターから車で約15分

※実際にお邪魔したのは「2021年3月9日」でした。

■参考にさせていただきました

【純温泉】奈良県十津川村「上湯温泉 露天風呂」 | 純温泉協会