
今年初の桜は、地元・香芝市『専称寺』
梅の季節が始まったばかりだと思っていたら、知らない間に桜の見頃もやってきていたようです。今年の桜の第一弾として、まずはご近所、香芝市の『専称寺(せんしょうじ)』境内の「しだれ桜」を見てきました。
地元の方にひっそりと愛される「樹齢200年(と張り紙にありました)」の桜は、それは見事なものでした!
地元の人に愛される「しだれ桜」
この専称寺とは、近鉄の二上山駅から500mほど離れた位置にあるこじんまりとしたお寺です。決して観光地化したお寺ではありませんし、香芝市の中でもかなり古い集落の真ん中にありますので、車で乗り付けるのは厳しいほど道も狭く、地元の方しか知らないお寺でしょう。私もまだ奈良県民歴が浅いため、今回初めてその存在を知りました。
しかし、実際に行ってみると、本当に見事なしだれ桜ですね!境内いっぱいに1本植わっているだけですから、それほどの迫力は無いのかと思っていましたが、とんでもない。ソメイヨシノなどとは違い、しだれ桜は単独で咲いていた方が美しいのかもしれません。
私たちが見た時は、ほぼ満開かやや早いくらいのタイミングでしたが、十分に楽しませてもらいました。平日の昼間でしたが、地元の方やハイカーの方もたくさん桜見物に訪れていて、それぞれ楽しまれていたようです。しだれ桜の開花期間には、夜8時半までライトアップされるそうですので、コチラもぜひ見てみたいものですね!
香芝市の二上山駅から500mほどの位置にある『専称寺』。観光寺ではない、地元の小さなお寺ですが、境内には見事なしだれ桜が。桜の開花時期だけはライトアップもしてくれています
専称寺の入口すぐにある注意書き。ご厚意で公開していただいているものですので、三脚禁止などの注意事項は守らなくてはいけません
専称寺の境内の樹齢200年のしだれ桜。五分咲きの頃までが濃い桜色で、次第に色が薄くなっていくのだそうです。この日はほぼ満開に近く、他の場所より一足先に桜を楽しませてもらいました
拝観料などは不要ですので、この日もご近所の方が沢山訪れていました。また二上山方面のハイカーの方たちの姿も。夜のライトアップもかなりキレイなようです
ほぼ満開のしだれ桜。自宅の近所なんですが、かなり古くてややこしい道沿いにあるため、こんな桜の見どころがあるとは知りませんでした
専称寺の本堂としだれ桜。薄っすらとピンク色に染まっているのが分かります
小さなお寺に10世紀の仏像が!
・・・と、桜だけにつられてお邪魔した専称寺さんでしたが、さすがは奈良県のお寺だけあって、立派な古い仏像さんもいらっしゃいました!(言っちゃ悪いですが・・・)こんな地方の小さなお寺に、10世紀の十一面観音さんがいらっしゃるなんて、他の県では考えられないところですからね!
残念ながら、お堂の中に安置されているため、間近でジックリ見るというワケにはいきませんが、熱心に拝まれてきたことを示すように、とてもいい感じに燻されていて、とても穏やかな印象のある仏さまでした。
う~ん、改めて思いますが、奈良ってスゴイところです!
専称寺の「木造十一面間観音菩薩立像(香芝市文化財)」の説明看板。檜材の一本造で、何と10世紀のものだそうです!さすがは奈良県、特に目立つことの無いお寺に、こんな古い仏さまがいることが驚きです!
観音堂に安置されている十一面観音さま。香芝市で最古の木像仏なのだとか。遠目にしか見られませんが、穏やかで美しい仏さまでした
本堂内の様子。意外なほど豪華絢爛で、ちょっと驚きました。やはり観光寺とは雰囲気が全く違いますね
■専称寺(せんしょうじ:香芝市)
住所: 奈良県香芝市畑7-9-7
電話: 0745-77-3004
宗派: 浄土宗
本尊: 阿弥陀如来立像
拝観料: 無料(一般公開は桜の季節のみ)
駐車場: ナシ
アクセス: 近鉄南大阪線「二上山駅」下車、徒歩5分