2008-01-10

奈良のお雑煮、新潟のお雑煮

お雑煮(@奈良)


年が明けてしばらく時間が経ってから「お雑煮」について書くのもアレですが、やはり「珍しい奈良の風習」ということで、書かないワケにはいきません。


まず、私の実家(@新潟県の端っこ)のお雑煮もだいぶ変わっていて、

・角餅を使用。醤油ベースの煮物風
・具材は、鶏肉・レンコン・シイタケ・ニンジン・大根・竹輪・ゼンマイ(←重要!)など。さらに、味のベースとなるのは「サバの缶詰」(←最重要アイテム!)。
・食べる前にセリを乗せます。また、ここ最近は、食べる直前に大根おろし・イクラをトッピング。

こう書くと、全くお雑煮のイメージとはかけ離れたものが想像されると思いますが、これが美味しいんですよ!


お雑煮(@新潟)-01
これが私の実家(@新潟)のお正月の食卓。一番手前にあるのがお雑煮なんですが、全くそんな風には見えないかも(笑)

お雑煮(@新潟)-02
角餅を使用。醤油ベースで、具材は、鶏肉・レンコン・シイタケ・ニンジン・大根・竹輪・ゼンマイ・サバの缶詰など。トッピングにセリ・大根おろし・イクラ。あれこれ色んな具材が投入された豪華な煮物って感じですね


食事としても良し、酒のつまみにも良し、煮物としても相当に美味しい。お雑煮なんて、基本的には縁起物で普段からそれほど食べたいと思うことも無いと思いますが、ウチの雑煮だけは毎週1回くらい食べたいほどですね(ひいき目も混ざってますが)。相方も相当気に入ってくれてますし、私のソウルフードでもあります。

もともと、祖母が山の中の育ちだったため、山のご馳走が全て投入されているタイプとなったようです。その後、海沿いに移ってきたのですが、ここで魚類が追加されるかと思いきや、何故か「サバ缶」。「山の中で魚が手に入らなかったからかな?」と思わないでもないのですが、実家近辺のスーパーには、お正月近辺になるとサバ缶が山積みで売られるようですから、この辺一帯の定番なんでしょうね。

海の幸も山も幸も手に入る地域ですから、もっと新鮮な魚を使えばいいような気もしますが、もう後戻りできません。サバ缶なんて普段は決して食べませんが、1年に1回、お雑煮にだけは欠かせない存在になっているんです(笑)

ちなみに、実家の辺りでは鮭が沢山とれるワケではありませんので、イクラを乗せたりするようになったのはつい最近のこと。兄が水産関係の商社に勤めた関係で、お正月には普通に食卓に並ぶようになりました。これを煮物系の上に乗せると、グッと旨味が増しますので、本当にオススメです!

・・・と、私の実家のお雑煮をベタ褒めした後ですが、ウチの相方の実家(@奈良県西部)のお雑煮は、最初に話を聞いたときには冗談かと思ったくらい、とっても変わった一品なのです。

・丸餅を使用。合わせ味噌仕立て
・具材は、大根・人参・小芋のシンプル系
・お雑煮のお椀の隣には、砂糖入りきな粉のお皿が。味噌で煮たお餅を引っ張り出してきな粉にまぶし、敢えて「あべかわ餅風」に食べるのです!


お雑煮(@奈良)-01

これが相方の実家(@奈良)のお雑煮。合わせ味噌ベースのお雑煮の脇には、何故か「きな粉」がセッティングされてますが・・・

お雑煮(@奈良)-02
お雑煮のお椀から、わざわざお餅を引っ張り出して、あべかわ餅風に食べるんです!さすがにこの地方だけの独特の風習だと思いますが、意外と美味しいんですよ!


奈良県に生まれ育った人は「あ~、聞いたことあるな」と思われるかもしれませんが、まぁ他の地域ではあり得ませんね~。誰に話しても「え~~~~っ!」と驚きますし、どう考えても味噌風味ときな粉のハーモニーなんて、全く美味しそうには思えませんから・・・。

私もここ数年、このお雑煮をいただいてますが、、、、思ったよりも美味しいんだから不思議なんですよね~。

味噌の風味ときな粉の甘さがケンカすることもなく、普通にアリな味なんです。ただし、個人的にはそれほどの甘党じゃありませんし、大のお味噌好きですから、普通の味噌仕立てのお雑煮として食べた方が好みなんですけどね(笑)

本当に日本全国には色んなお雑煮があるみたいで、色んな画像を見ているだけでも全く飽きません。画像投稿サイト上でも「 お雑煮 - "ozoni" Japanse traditional new year soup」として集められていますので、お時間がある方はぜひどうぞ。






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