2007-11-16

雰囲気も味も良し!吉野『芳魂庵』

吉野:芳魂庵


金峯山寺』へ行った帰り、あまりの寒さに吉野の界隈で甘味でも食べていくことにしました。この辺りは桜の季節がメインの観光シーズンですので、今はまだ静かなもの。お店のリフォームをやっているところも3軒ほど見かけましたので、今年の春にはもっと華やかになるのかもしれません。

そんな中、私たちが入ったのは金峯山寺から100mほど山側の『芳魂庵』という、ちょっと外装を小奇麗に直した御茶屋さんに入ってみました。外から店内を見てみると、どうやらお座敷で座布団に座って食べるスタイルのようです。いかにも「古民家を改築しました!」という感じがして、正直、味にはあまり期待しないで入ったのですが・・・、これが意外と美味しかったんですよね~。


大体、こんな観光地で古民家を改築した御茶屋さんなんて、大抵は美味しくないものです。外見に惹かれてお客さんは来るものですから、適当なものを出しておけばOKとなるのも当然だと思います。

この日は平日の夕方ということで、お客さんは私たちの他にはいませんでした。ご主人が一人で切り盛りしていたようで、二人とも「ぜんざい」を頼むと、それなりの時間(多分20分ぐらい)待たされました。お店の中はシーンと静かですから、その間にも厨房のほうからはご主人の「あれっ?」とか「う~ん・・・」とか、どーにも頼り無さそうな声が聞こえてくるんですよ!もうこの時点で、完全に味は諦めてました(笑)

ところが、いざ出てきたぜんざいはなかなか美味しい!それなりの甘味屋さんで食べるものと遜色ないどころか、下手な老舗さんよりもよっぽど美味しかったですね。寒かったから、期待していなかったから、というのもそう感じた理由かもしれませんが、あのレベルならまた行った時も食べていいと思える味でした。

後から聞いたところによると、吉野名物の葛餅は毎朝手作りしているし、小豆も相当にこだわったものを使っているそうです。帰り際に厨房の中を覗いたら、後から来たお客さんの注文に対してもかなり凝ったことをしていました。ただし「あの手際で桜のシーズンは大丈夫なんだろうか?」と心配になりましたけどね(笑)

お店の雰囲気もいいですし、味も問題ナシ。「絶対に行くべき!」とまでは言いませんが、近くに行った時には立ち寄ってみる価値はありますよ。

デメリットを挙げるとすると・・・

 ・駐車場がない(この辺りでは普通です)
 ・トイレが相当に古風らしい(この辺りでは普通です)

ぐらいでしょうか。覚悟の上で行ってみてください。


吉野:芳魂庵

「芳魂庵」の外観。いかにもソレっぽく小奇麗な作りになっています

吉野:芳魂庵
店舗内部の座敷から。上がり口にちょっとした腰掛があり、繁忙期にはそこに座ったりもするんでしょうか

吉野:芳魂庵
お座敷を眺めたところ。メチャメチャいい雰囲気を醸し出しています!

吉野:芳魂庵
お座敷の片隅。コレは違いますが、実際に火鉢に火が入ってました

吉野:芳魂庵
ちゅうもんした「ぜんざい(多分650円)」。これが意外と美味しかった!

吉野界隈
吉野の通りでは、修験道の必須アイテム「ほら貝」も売ってます。お値段は数万円!

吉野界隈
奈良県人にはお馴染みの胃腸薬「陀羅尼助(だらにすけ)」。役行者の由来ということで、この辺りが本家だとか。奈良歴が短いので、個人的には飲んだことがありません(笑)



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■芳魂庵(ほうこんあん)

住 所: 奈良県吉野郡吉野町吉野山550
営業時間: 9:00-17:00(不定休)






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