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まさに「一目千本」!日本一の桜の名所『吉野山』ヤマザクラが満開!@吉野町

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シロヤマザクラを中心に約3万本もの桜が咲き誇る日本一の桜の名所として知られる『吉野山』早朝から1日かけて歩いて桜を楽しんできました。下千本・中千本が満開を迎え、有名な「一目千本」や「花矢倉」から絶景が観られました。早起きして行くだけの価値あり!感動しました!

 

 

日本を代表する桜の名所「吉野山」へ

古くから「桜の名所」として知られてきた吉野山(吉野町)。御神木として全山に桜が植えられ、シロヤマザクラを中心として約200種・3万本もの桜が咲き誇ります。

吉野山の桜は、標高によって下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれ、下千本の開花から山頂の奥千本まで、4月上旬~下旬にかけて見頃を迎えます。ほぼ1か月にわたって桜シーズンが続きます。

吉野山の桜は古来より和歌に詠まれ、有名な西行法師は吉野山の山中にこもって「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月(きさらぎ)の 望月(もちづき)のころ」としたほどの桜マニアでした。また1594年(文禄3年)、豊臣秀吉が徳川家康や前田利家、伊達政宗などを引き連れて吉野山で花見を行ったことでも知られています。

『吉野山の桜』を見てきました@吉野町(2011年春)古くから桜の名所として名高い『吉野山の桜』。私たちは昨年(2011年4月14日)に吉野の桜を見てきたのですが、その模様をまだアップしていなかったので、その行程だけダイジェスト版でご紹介しておきます。

▲スマホからだとレイアウトが崩れますがご容赦ください。

私たちも桜のシーズン真っ盛りに吉野山を訪れるのは、10年以上ぶり(!)のこと。東京の義姉が「ぜひ吉野の桜を観てみたい」ということでこのタイミングに合わせて来寧してもらいました。私もガイド役として引率する手前、それなりに計画を立てていたのですが、予想以上の混雑ぶりで大変でした。

しかし、頑張って歩いた甲斐はありました。さすがの美しさで感動的でした!

 

桜シーズンの吉野山観光の注意点など

桜シーズンの吉野山は交通規制が行われ、周辺の道路も大変な混雑となります。できれば公共交通機関を利用するか(最寄り駅は近鉄吉野駅です)、吉野山の麓の臨時駐車場などに駐車してから移動するようにしましょう。

今回はあくまでも一例として、この日の私たちの移動パータンをご紹介します。

  • この日(2025年4月8日)は、下千本の桜が見頃を迎えた平日(月曜日)朝から吉野山へ向かいました。
  • 竹林院前から奥千本までケーブルバス(奥千本線 路線バス)に乗車して一番上から下ってくるルートをとりました。歩数は約25,000歩。かなり歩きますが、全山をじっくりと満喫できます。
  • ちなみに、奥千本の金峯神社から西行庵までは山道を約15分ほど(約500m)です。体力に余裕のある方はどうぞ。
  • 手短に済ませる場合は、麓の駐車場→ロープウェイ→徒歩で吉水神社「一目千本」まで(徒歩20分弱・約1.1km)というルートをとるといいでしょう。
  • さらに、中千本を見渡せる名所「花矢倉」までは、吉水神社から徒歩約40分(約2km)です。ここまで頑張って歩く価値はあります!
  • さらに健脚なかたは、奥千本まで歩いて上ることもできます。ロープウェイ吉野山駅~金峯神社は徒歩で約90分(4.8km)です。観光と考えるとヘビーですが、ハイキングと考えるとそれほど厳しいコースではありません。

 

奥千本まで路線バスに乗車しました

▲2025年4月8日(月)、私たちはまず吉野山の麓、吉野ロープウェイ「千本口駅」の近くの有料駐車場(駐車料金は一律2,000円)へ車を停めました。そこからロープウェイを使おうと思っていたのですが、すでに行列ができていたので、「七曲り坂」を歩いてのぼることにしました(徒歩20分くらい)
(※駐車場到着が8時00分ごろ。この写真時点で8時10分ごろ)
▲吉野山のメイン道路(Googleマップによると「桜井明日香吉野線」というらしい)へ出て、入口にあたる「黒門」をくぐります(※8時33分)。さらにその先のシンボル「銅の鳥居」なども過ぎて、
竹林院前のバス停から「奥千本」行きの路線バスに乗車しようと思ったら、もうすでに結構な行列に…(※9時14分)

▲奥千本行きのバスの運行案内図。杉林の中のつづら折りの道をひたすら上ります。

 

▲この時期、マイクロバス4台でピストン運行をしているそうですが、それでも大量の観光客をさばくのは難しく、乗車まで30分ほど並びました。バスは片道約15分。料金は大人400円・小人200円です(※9時44分)
▲奥千本口へのバスが到着。急坂をのぼった先に「金峯神社」があります。この脇の山道を進むと「西行庵」へ(徒歩約15分ほど)。体力温存のためこの日は行きませんでしたが侘びた美しい場所ですので余裕がある方はぜひ!(※10時06分)
▲金峯神社のすぐ近くにあるのが「義経の隠れ塔」です。源義経が弁慶らとともにここに身を隠し、天井を蹴破って抜け出たとされる小さな建物です。(※10時08分)

 

上千本は開花前。吉野水分神社など参拝

▲奥千本からひたすら舗装路を下ります。奥千本のあたりの桜はまったく開花していなかったので、かなり寂しい感じ。絶景ポイントとして知られる「高城山展望台」も花の気配はありませんでした。ここで短い休憩を(※10時40分)
世界遺産「吉野水分(みくまり)神社」へ。このあたりまで来ると下から歩いてきた人も多くなります。(※11時01分)
▲吉野水分神社へお参りします。境内の立派なしだれ桜はまだ咲き始めでした。こちらの社殿は豊臣秀頼の寄進により1604年(慶長9年)に再建されたもので、三殿一棟の美しい建物です(国重文)。(※11時11分)

 

有名な展望スポット「花矢倉」からの絶景!

吉野山の有名な展望スポットの一つ「花矢倉」へ到着。こちらでは子守茶屋さんが営業していて、名物「しいたけ飯」などを提供していました(知らなかった!)。絶景を眺めながらお食事できます。(※11時19分)
▲花矢倉からの眺め。中心には金峯山寺・蔵王堂が、その周囲を吉野山の桜が取り囲むように咲き誇ります。まさに絶景!

▲短い動画もご覧ください。

 

山道を歩く間に様々な絶景が見られます

▲吉野山をさらに下っていくと、この日ほぼ満開だった「中千本」の中を歩きます。谷を挟んだ位置には桜に包まれるように「如意輪寺」が見えます。この日は伺いませんでしたが、体力に余裕のあるかたはぜひ!(※12時25分)
▲山肌を無数の桜が埋め尽くすよう!

▲絶景です!

 

吉野山の桜は、シロヤマザクラが多いとされていますが、さまざまな種類の桜が見られます。身近に見られるソメイヨシノは花びらが散った頃に葉っぱが出てきますが、山桜は花と葉っぱが同時に見られます。ぜひ見比べてみてください。
▲吉野山の中腹あたりまで下りてくると、この人混み!平日だというのにすごい!(※12時37分)

 

 

秀吉も愛でた絶景!吉水神社「一目千本」

▲個性的なお店が立ち並ぶ中を進んでいくと、「吉水神社」の鳥居が見えてきます。入場には門前で200円の協力金を収める必要があります。なお、こちらは開門が朝9時からとなっており、早朝は参拝できませんのでご注意を。(※12時59分)
▲吉水神社の境内に入ってすぐが、豊臣秀吉らも愛でたという「一目千本」が一望できる展望スポットです。すごい人!(向かって左側のほうがよく見えますよ!)
▲一面に桜が広がっているのが目に飛び込んできます。
吉野山の「一目千本」!絶景!
▲山の奥まで桜がみっちりと咲いています。まさに一目千本

▲短い動画もご覧ください。

▲また、この時期は世界遺産「金峯山寺(きんぷせんじ)」で、蔵王堂の秘仏ご本尊である金剛蔵王大権現3体の特別御開帳が行われています(2025年3月28日~5月6日)。間近から大きな仏さまを仰ぎ見られる、素晴らしい体験ができますのでぜひお参りください!(※14時06分)

 

桜シーズンは大混雑を覚悟して事前準備を

久々の春の吉野山でしたが、たくさんの人で賑わっていてびっくりするほどでした。

道沿いには飲食店なども多数並びますが、どこも混雑します。名物「柿の葉寿司」の有名店などもありますが、どこも行列必須であったり早々に完売していたりします。この時期は「売っているのを見かけたら即購入しておく」くらいの覚悟でいるのが正解かもしれません。

この日の私たちは、吉野山で食事をとるのを諦めて、柿の葉寿司の某有名店さんで「テイクアウトして帰ろう」と店頭で注文しました。その直後には完売になったのでラッキーと思っていたのですが、注文が殺到し過ぎたのか出来上がりまで30分以上も待つことに……。

当然ですが、吉野山の桜シーズンは混雑します。それなりの準備と覚悟をもって挑みましょう!笑

 

 

吉野山の桜

HP【関連】吉野山観光協会
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桜の見頃・中千本:4月上旬~4月中旬ごろ
・下千本:4月上旬~4月中旬ごろ
・上千本:4月上旬~4月中旬ごろ
・奥千本:4月中旬~4月下旬ごろ

※桜の開花時期には、吉野山周辺では交通規制が行われます。公共交通機関を利用するか、吉野山の麓の臨時駐車場などに駐車して移動するようにしましょう。
※実際にお邪魔したのは「2025年4月8日」でした。

 

 

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