じんわり優しいご馳走のお粥『中華粥穀雨』＠奈良市 (by 奈良に住んでみました)

2015-04-27

じんわり優しいご馳走のお粥『中華粥穀雨』＠奈良市

2015年4月にオープンした『中華粥穀雨 ~kokū~』さん。有名な中華料理店さんから独立なさった女性シェフのお店です。メインの中華粥は味わいが穏やかで、口当たりも絶妙。かすかな塩味やお米の旨味などがじんわりと感じられました。また、セットの豚の角煮や薬味と合わせていただくと、まったく違った旨味が引き出されて、本当に美味しかったです！女性の方はもちろん、男性客でも利用しやすいでしょう。

茶粥の街・奈良でいただく本格派の中華粥

2015年4月21日、もちいどの商店街の入口部分にある商業施設「きらっ都・奈良」の1F部分に『中華粥穀雨 ~kokū~』（Twitter）さんがオープンしました。

ここは、以前まで『若草カレー本舗』さん（紹介記事）が営業していたスペースで、近鉄奈良駅から徒歩5分ほどと、とてもアクセスの良い立地になります。

穀雨さんのオーナー兼シェフ（女性です）は、有名な中華料理店「桃谷樓」さんで調理担当をされていた方です。

じつは彼女は、私たちもよく利用している、奈良きたまちの人気店『ビストロ中華へいぞう』（Twitter）の常連さんで、お店で何度かお見かけしたことはありました。しかし、まさか中華のプロの料理人だなんてまったく知らず、独立なさると聞いて驚いたものです（笑）

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-01

近鉄奈良駅からも近い、もちいどの商店街の商業ビル「きらっ都・奈良」1階にオープンした、中華粥のお店『穀雨（こくう）』さん。奈良というと、郷土食「茶粥（ちゃがゆ）」が有名ですが、そんな土地で気軽に中華粥がいただけるようになるなんて面白いですね

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-03
店内の様子。テーブル席にカウンター席もあり、全部で15席ほど。この日はお昼すぎにお邪魔しましたが、ずっと席が埋まっているような状態でした。カウンター席があるので、お一人でも利用しやすくていいですよね

「お粥セット」と「どんぶりセット」の2種類

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-02
表に張り出してあった写真入りメニュー。「お粥セット（＠1,080円）」と「どんぶりセット（＠860円）」の2種類です。まだオープン直後なので、品数は多くありませんが、これから少しずつ増えていく予定だとか。また、サービス内容なども少しずつ改良されていくようですので、来店して確かめてみてください

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-04
シンプルな店内メニュー（菜単）。2015年5月から、土日祝の限定で「朝粥」の提供も始められるそうです（※2015年10月から「9:00-10:45」の提供になっています）。便利！

優しい味わいの中華粥！染みわたります

『中華粥穀雨 ~kokū~』さんの「お粥セット（＠1,080円）」は、中華粥・豚の角煮・旬のおかず二種・薬味・香の物・ミニデザートがセットになっています。

自宅でも中華粥風のものを食べたりしましたが、さすが本格派のものは違いますね。自分たちで作ると、「ご飯をお粥風に炊いて、ごま油と味覇（ウェイパー）などで中華風に味付けする」という感じになりますが、決してそんな安っぽい味ではありません。

炊き方からして、お米の粒がかすかに感じられるくらい。舌触りが優しいです。中華の強い味付けをイメージしていると、想像以上に薄味で驚くほど。かすかな塩味やお米の旨味などがじんわりと感じられて、体に染みわたっていくようです。

中華粥をそのまま味わっても美味しいですし、薬味（奈良漬けと豆板醤！）や豚の角煮を混ぜていただくと、また味わいが変化して、違った美味しさになります。

ホロホロと崩れるように柔らかく煮こまれた豚の角煮は、そのまま食べても絶品ですが、これをお粥に加えることで、中華らしい甘みがふんわりと広がり、味わいが一層深まります。素晴らしいご馳走でした！

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-05

『中華粥穀雨 ~kokū~』さんの「お粥セット（＠1,080円）」。中華粥・豚の角煮・旬のおかず二種・薬味・香の物・ミニデザートのセット。ランチタイムには中華粥を1杯までお代わりできるサービスもありました。「お粥は食べてもすぐお腹が減るし……」というイメージでしたが、意外と腹持ちが良かったです

中華粥穀雨＠奈良市（もちいどの商店街）-07
穀雨さんの中華粥。揚げワンタンと刻みネギがトッピングされています。お米の粒の食感がかすかに感じられるくらいで、口当たりが絶妙ですね。お味はシンプルで、お米の旨味がしっかりと感じられます