桜井市立埋蔵文化財センター『内行花文鏡研磨セット』を磨きました
桜井市の「桜井市立埋蔵文化財センター」で、ミュージアムグッズとして販売されている『内行花文鏡研磨セット(2枚セット)』を購入して、自宅で磨いてみました。セットになった紙やすりで磨いていくと、ちゃんと物が映るくらいピカピカになります。楽しいですのでぜひ!
纒向遺跡の木製仮面など充実の展示
桜井市の「桜井市立埋蔵文化財センター」は、桜井市の遺跡から出土した埋蔵文化財を中心に、研究と展示などを行う施設です。
市営の施設ですが、近い距離に纒向遺跡や箸墓古墳などがあり、かつては日本の中心にあった土地ですから、見るべき文化財も多く、行くたびにその充実度に驚かさます。展示物のほとんどが写真撮影可能なのも嬉しいところです(※一部を除く)。
この日は恒例の速報展 「50cm下の桜井26」 (2020年5月20日~9月27日)を開催中でした。芝遺跡・大福遺跡・吉備大臣藪遺跡・メスリ山古墳など、令和元年度の発掘成果を公開しています
また、こちらは通常展示も見どころがいっぱいです。こうした渋い土器や耳環などの展示があったり(鳥見山山麓出土遺物)、
邪馬台国の有力な候補地である「纒向遺跡」から出土した遺物なども見られます。祭祀に使われたと思われる桃の種、占いに使われたであろう卜骨、そして見事な木製仮面などなど!すごい!
こんな埴輪コーナーがあったり、
出土した美しい装飾品のコーナーがあったり。とくに宝石類に興味はありませんが、ここに並べられたガラスや金属製品は本当に美しいと思います
こちらも個人的に好きな「横穴式石室の世界」の展示。桜井市に所在する古墳の石室が写真でずらりと紹介されています。現地へ行ったことのないものもたくさんあってワクワクします!
ミュージアムグッズや刊行物も注目
という展示内容のご紹介は以前の記事(こちら)でも詳しく書きましたので、今回は博物館グッズのご紹介です。以前にウチの奥さんが「勾玉づくりセット」(800円)を購入して楽しかったそうですので、
今回はこちらを購入しました!「奈良県桜井市 赤尾熊ヶ谷古墳群出土 内行花文鏡(2枚組)研磨セット」(1,500円)です。鏡を磨いてピカピカにしていきます。
(※いずれもホームページから購入できますので、遠方の方もぜひ!)
中には説明書も入っています。この内行花文鏡(ないこうかもんきょう)(Wikipedia)は、平成14年に桜井市・赤尾熊ヶ谷2号墳から出土した2面の鏡をモデルにしたものです。いずれも日本製の鏡で、鉄製品やヒスイ、ガラス製の玉類などと一緒に出土しています。
セット内容は、合金製の鏡×2枚、そして粗さの違うサンドペーパー×3種類(#240、#800、#2000)です。内行花文鏡の文様が美しいですね
鏡として磨き上げるのは、幾何学文様の裏面です。濁っていてとても鏡とは言える状態ではありませんし、金属のバリも出ていますので、紙やすりできれいにしていきます
作業風景。目の荒いサンドペーパーから、次第に細かいものへと作業を進めます
鏡の周辺も磨きます。刃物や火は使いませんし、それほど力を込める作業でもありませんので、お子さんでも楽しめるでしょう
作業が完了した向かって右側の鏡は、表面がピカピカになりました!これがどのくらいかというと、
印刷されたひみこちゃん(桜井市マスコットキャラクター)がちゃんと映るくらいです。大人で作業時間は1時間ちょっとでした。ぜひ自宅で楽しんでみてください!
■桜井市立埋蔵文化財センター
HP: http://www.sakurai-maibun.nara.jp/
住所: 奈良県桜井市芝58-2
電話: 0744-42-6005
休館日: 月火(祝日の場合開館)、祝日の翌日
開館時間: 9:00~16:30
入館料: 企画展・速報展 300円、特別展 400円(小中学生はこの半額)
駐車場: 無料(芝運動公園内の駐車場も利用可)
アクセス: JR桜井線「三輪駅」から徒歩10分ほど
●令和2年 速報展「50cm下の桜井26」
HP: http://www.sakurai-maibun.nara.jp/tenji/Sokuhou.html
会期: 2020年5月20日(水)~9月27日(日)
入館料: 一般 300円、小中学生 150円
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