2020-10-02

パネル展『元明天皇展』レポート @平城宮いざない館

パネル展『元明天皇展』レポート @平城宮いざない館(平城宮跡)

平城宮跡歴史公園「平城宮いざない館」で開催中の『元明天皇展』(2020年11月30日まで)を拝見しました。元明天皇は、藤原京から平城京への遷都を実現した女帝で、展示ではその事績がわかりやすく解説されています。遷都の前後のこともリアルに感じられ、こういった展示をまさに平城宮跡で見られることが感動的でした!


2020年は「平城遷都1310年」です


平城宮跡歴史公園「平城宮いざない館」で開催中の『元明天皇展』(Twitter)。開催日前日の内覧会を拝見して、その感想などをまとめてツイートしました。


『元明天皇展』についての補足など

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-02
パネル展『元明天皇展』では、誕生して阿閉皇女(あへのひめみこ)として育ったところから(壬申の乱の時は11歳。その後、十市皇女とともに伊勢神宮へ参拝した記録があるそうです)、元明天皇の治世、譲位後と、元明天皇の生きた時代を時系列順で見ていきます

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-03
第三章「元明天皇の治世」では、平城京遷都の詔、造営地への行幸、元明天皇の大嘗祭と、畳み掛けるように平城宮についての記述が続きます。天皇が自ら地形を見に行ったり、造平城京司を任命したり、地鎮祭を行ったり。そして、遷都の時点ではまだ都が未完成であったり。パネル内の短い説明文ですが、とてもリアルに感じられます。
こういう内容を、1310年後にまさにその土地で目にすることに大きな意味がありますね。自分の足の下で轟々と音を立てて時間が流れていくような、不思議な感覚が味わえました

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-08
ちなみに、上のツイートでも使用したこの画像に写っている竹製のオブジェなど、『元明天皇展』にあわせて、会場の数カ所に「草月流 奈良県支部」の作品が展示してあります。
この作品はタイトル「タイムトンネル ~藤原京から平城京へ~」。竹のトンネルをくぐりぬけて、うつろう時間を感じるイメージです。

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-09
そして、展示室の前には、元明天皇を平城京にいざなった守り神・四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)をイメージした作品が展示されています。いずれも「しだれ桑」を四色に着色したものだとか。大きくて迫力がありました!


「平城宮いざない館」展示も素晴らしいです!

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-10
また、『元明天皇展』の会場となっている「平城宮いざない館」ですが、こちらの展示内容も素晴らしいんです。この大きなジオラマなんて、何回見ても感動します。かつての平城宮の姿をありありと感じさせてくれるような仕掛けがあり、お子さんにも理解しやすいでしょう

元明天皇展 @平城宮跡歴史公園-11
別室では、建物の内部構造をスケルトン状で見せてくれる仕掛けなどもあります(これも大好きです!)。コロナ禍の現在、パネルを操作して楽しむような仕掛けは使用中止となっているのが残念ですが、ぜひあらためてじっくりと見学してみてください!



■元明天皇展

HP: https://genmei2020.studio.site/
Twitter: @genmeitennouten

会場: 平城宮跡歴史公園「平城宮いざない館」企画展示室
会期: 2020年10月3日(土)~11月30日(月)
開館時間: 10:00~18:00
主催: 平城宮跡管理センター/合同会社ココトソコノ制作室
電話: 0742-35-8201
※駐車場はこちらをご覧ください「公園内の駐車場 | 国営平城宮跡歴史公園






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