2016-02-25

豊かな森と水の恵みを体感できる『森と水の源流館』@川上村

豊かな森と水の恵みを体感できる『森と水の源流館』@川上村

吉野川・紀の川の源流の村、川上村の『森と水の源流館』は、巨大スクリーン映像やジオラマなどの展示を通じて、豊かな森と水の恵みを体感できる施設です。宮の平遺跡から見つかった「立石」などの展示もあり、お子さんだけではなく、大人も楽しめる内容でした!


「日本一美しい水源地のむら」を目指して

川上村宮の平にある『森と水の源流館』は、吉野川・紀の川の源流の村らしく、巨大なスクリーン映像やジオラマなどを通して、豊かな森と水の恵みを体感できる施設です。

川上村は、日本有数の多雨地帯である上北山村の「大台ヶ原」からも近く、奈良盆地などの水源地となっています。この施設では、吉野川源流域の約740haに広がる水源地の森の管理するなど、「日本一美しい水源地のむら」を目指して、「源流学」と名づけた取り組みも行なわれています。

また、自然科学系の展示だけではなく、このエリアで見つかった「宮の平遺跡」の出土品などの考古学系の展示、村で使用されていた民具などの展示もあり、さまざまな体験プログラムも開催されています。


森と水の源流館 @川上村-01

吉野郡川上村の『森と水の源流館』の建物。木材と金属を美しく組み合わせた、円形の建物です。同じ敷地には「川上村立図書館」があり、数百メートルの距離に「村役場」「道の駅」と、日帰り入浴や食事もできる宿泊施設「ホテル杉の湯」もあります。名阪国道の針インターから車で70分ほどの距離になります


迫力の音・映像・ジオラマ「源流の森シアター」

森と水の源流館 @川上村-02
『森と水の源流館』の中心となるのが、巨大なモニターとジオラマで森の豊かさを体感できる「源流の森シアター」です。上映内容は2種類あって、「生命をつなぐ源流の森」(約15分)と「源流の水世界」(約16分)が交互に上映されています。

森と水の源流館 @川上村-03
「源流の森シアター」の内部。森をそのまま再現した部分と、5面の巨大なスクリーンがあります

森と水の源流館 @川上村-04
森の部分。10mを超える巨木などがそびえていて、室内とは思えない迫力です!天井部分の金属との素材の違和感が面白いですね

森と水の源流館 @川上村-05
実際に森に生息する動物たちの剥製も配置されています。鹿や熊、きつねやいたちなども

森と水の源流館 @川上村-06
展望台に設置された双眼鏡のような形の「ターゲットスコープ」を使い、ジオラマの中を丹念に探していくと、森の中に生息する動物や昆虫についての情報が表示されます。こんなちょっとした遊びの要素があると、お子さんは喜びそうですね

森と水の源流館 @川上村-07
拝見した「源流の水世界」。写真では入りきりませんが、全部で5面のモニターが連動して、四季を通じて変化してゆく自然の美しさを表現します。春から冬まで同じ地点をずっと追っていたり、森の豊かさと厳しさが伝わってきました。また、音響も大迫力で、嵐を表現した部分などは体がビクッとするほどでした!

森と水の源流館 @川上村-08

森と水の源流館 @川上村-09


宮の平遺跡の出土品や民具の展示も

森と水の源流館 @川上村-10
中央のシアターを取り囲むように、「源流を目指して」と題された展示が並びます。魚たちが泳ぐ大型水槽では、紀の川の河口(和歌山市)から、吉野川の源流となる川上村まで、生息する生きものの違いを上流中流などのエリアごとに紹介しています

森と水の源流館 @川上村-11
森と水の源流館が建つエリアは、縄文時代の「宮の平遺跡」があった場所だとか。興味深い考古学系の展示や、近代の林業の発展の解説など、一貫して自然と共生する暮らしぶりが営まれてきたことが解説されます

森と水の源流館 @川上村-12
宮の平遺跡から出土した実物の「立石(りっせき)」の展示。細長い石が立ったままの状態で見つかり、その根元には丸みを帯びた川原石が3個置かれていました。縄文時代中期頃から見られ、西日本では珍しいのだとか。地母神信仰に基づくなどの説もあり、何らかの宗教的なものだったことは間違いないようです

森と水の源流館 @川上村-13
宮の平遺跡の復元模型。がらーんとしてますが、吉野川が湾曲した内側部分にあたり、縄文時代からの遺跡が見つかっています。ここの祭祀遺構には、後に「丹生川上神社上社」が建立され(平成10年に高台へ移転)、発掘調査の結果、各時代の敷石遺構が見つかっています

森と水の源流館 @川上村-14
焼けた石が集まった「礫群(れきぐん)」の展示なども。この他、石皿などの石器、土器の破片なども展示されています

森と水の源流館 @川上村-15
近代の吉野林業についてのポネル展示も。江戸初期の桂離宮の建築にも吉野杉が用いられました。さらに、灘や伏見の酒樽用のニーズが増え、植林・造林が始まります。明治時代に川上村生まれの「土倉庄三郎」が吉野林業を確立し、日本の林業の発展に多大な貢献をしました

森と水の源流館 @川上村-16
建物内に一部復元された「天明の家」(旧保田芳信家)。江戸時代中期くらいの建物です。囲炉裏を中心として、さまざまな民具が展示されています


お子さん向け「フィールドをめぐる」コーナー

森と水の源流館 @川上村-17
上階は「フィールドをめぐる」と題した展示です。川上村の魅力を伝える映像が流れる大型モニターがあったり、

森と水の源流館 @川上村-18
川上村で採集した昆虫の標本(外枠はダンボール製)が展示してあったり

森と水の源流館 @川上村-19
木の実などの匂いを体験できたり、自然科学系の体験コーナーが充実しています

森と水の源流館 @川上村-20
下に置いてある石(※作り物でやや重い程度)をひっくり返すと、そこに潜む生き物が見つかったりもします

森と水の源流館 @川上村-21
自然のものを使って工作したり、アウトドア系の展示があったり。森と水の源流館では、「水源地の森ツアー」「吉野川紀の川しらべ隊」など、通年さまざまなイベント・体験(詳細)が開催されています。ぜひお子さんとともに楽しんでみてください!

森と水の源流館 @川上村-22
施設の入口部分にある「ミュージアムショップ」では、面白そうな自然科学系の書籍、自然観察グッズや雑貨などを販売しています。売り上げの一部は森守募金にあてられるとのことです



■森と水の源流館

HP: http://www.genryuu.or.jp/
住所: 奈良県吉野郡川上村宮の平迫590-2
電話: 0746-52-0888
休館日: 水曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
営業時間: 9:00 - 17:00
入館料: 一般400円、小中学生200円、小学生未満は無料
駐車場: あり(無料)
アクセス: 近鉄大和上市駅より、奈良交通バス「湯盛温泉杉の湯」行乗車。終点下車、徒歩5分


■参考にさせていただきました

奈良県川上村観光サイト | 森と水の源流館
「水源地域は、下流域にきれいな水を流す使命がある」吉野川・紀の川の環境保全に取り組む木村さん | AQUA SOCIAL FES!!


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