珠光茶会・なら瑠璃絵など。奈良の2月のイベントまとめ
観光客数が減る2月、奈良ではさまざまな集客イベントが開催されます。珠光茶会・なら瑠璃絵・奈良うまし冬めぐりなどの大規模な企画や、鹿寄せ・おんだ祭・節分・まちなかバルなど、楽しかったり興味深かったりするものも。目移りするほどですので、ぜひ2月の奈良を満喫してください!
珠光茶会・なら瑠璃絵・奈良うまし冬めぐり
寒さが厳しい2月は観光のオフシーズンとなり、奈良へ訪れる観光客の方たちも極端に減ります。そんな閑散期の集客を狙って、さまざまな冬のイベントが開催されるのですが、今年もとても豪華です!
●奈良市全域でお茶会!『珠光茶会』(奈良大茶会)
●冬の灯りイベント!『しあわせ回廊 なら瑠璃絵2014』
●冬の特別なおもてなし『奈良 うまし冬めぐり』
などなど。順番にご紹介しておきましょう。
奈良市全域でお茶会!『珠光茶会』(奈良大茶会)
2014年が初開催となる『珠光茶会(じゅこうちゃかい)』。室町時代中期の茶人であり、「わび茶」の創始者とされる「村田珠光(むらたじゅこう)」(Wikipedia)にちなんだものです。
村田珠光は、1422年、現在の奈良市中御門町で生まれ、後に奈良市菖蒲池町の『称名寺』の僧となった方です。称名寺では、毎年5月15日に「珠光忌」という法要が営まれています(※今回の珠光茶会では、称名寺は会場になっていません)。
珠光により育まれた茶の湯があります。珠光は「わび茶」の精神による茶の湯を創始し、今日、日本の代表的な文化の一つである「茶道」の基礎をつくりました。このように、珠光により育まれた「茶」も、奈良を「源」とする大切な文化であり、この「茶」を通して、奈良の魅力を発信したいという思いを結集する場として、ここに「珠光茶会」を開催いたします。
会場となるのは、春日大社・元興寺・東大寺などの古社寺です。奈良市内の広いエリアで、表千家・裏千家・武者小路千家・遠州流の諸流派のお茶会が催されます。
●お茶会【壱】 5,000円
お茶席(三席分)+点心席+各会場参観+お茶席巡回バス乗車
●お茶会【弐】 3,000円
お茶席(東大寺一席分)+点心席+シンポジウム+会場参観(東大寺)
●一般券 1,000円
お茶席(一席分)+会場参観
この他、 「奈良の茶の湯 ~日本のおもてなし文化~」と題したシンポジウムが開催されたり、ならまちエリアでは、お茶席とともに、お茶道具や伝統工芸品などの特別展を開催するなど、お茶の文化を身近に感じられる催しになりそうです。
村田珠光と各会場の紹介。春日大社・元興寺・東大寺・西大寺・大安寺・薬師寺・唐招提寺など、奈良市内の広いエリアで催されます
日程と会場の一覧。この5日間は、各会場で各流派のお茶会が開かれます。お申し込みはお電話で(なら100年会館 0742-34-0111)。すでに完売している回もあるようですので、お早めにどうぞ!
■珠光茶会(奈良大茶会)
HP: http://jukotea.jp/
会場: 春日大社・元興寺・東大寺・西大寺・大安寺・薬師寺・唐招提寺
日時: 2014年 2月12日(水)~2月16日(日) 9:00-16:00
電話: 0742-34-4739(珠光茶会実行委員会)
冬の灯りイベント!しあわせ回廊『なら瑠璃絵2014』
2014年で5回目を迎え、すっかり真冬の奈良のイベントとして定着した『しあわせ回廊 なら瑠璃絵』。毎年着実にスケールアップしています。
今年は、春日大社・興福寺・東大寺の三社寺を幻想的な光の道でつなぎ、特別に夜間拝観を実施。単なる灯りのイベントではない、奈良らしい厳かな雰囲気を味わえます。
●春日大社エリア
本殿の吊灯篭が点灯、「ミラクル春日参道」と題したアートプロジェクションなども。
●興福寺エリア
興福寺の国宝館・東金堂の夜間拝観を実施。五重塔もライトアップされます。
●東大寺エリア
南大門の仁王像がライトアップ。大仏殿は観相窓が開かれ、八角燈籠も点灯(中門外側からの拝観)。「鏡池アートプロジェクション」も。
東大寺では、観相窓が開かれて大仏さまの夜のお顔が拝見できますし、大仏殿前の八角燈籠も点灯されるとか!こんなチャンスはなかなかありませんね。
さらに、2月8日には「三社寺鼎談」が開催されますし、それとは別に三社寺それぞれ「特別講演会」が催されます。開催日時はそれぞれ違っていますので、ぜひ事前にチェックしておきましょう。
「新公会堂エリア」では、すっかりおなじみになった「しあわせココア」の販売なども。寒い冬の夜ですから、くれぐれもたっぷりと厚着してお出かけください!
春日大社の参道で開催される「ミラーボーラーズ」の様子(2012年の写真です)。あの厳かな参道がこんなに華やかになるなんて、実際に観てみないとなかなか想像できないかもしれませんね。今年も必見です!
■しあわせ回廊 なら瑠璃絵2014
HP: http://rurie.jp/
会場: 東大寺・新公会堂・奈良国立博物館・興福寺・春日大社など
日時: 2014年 2月8日(土)~2月14日(金) 18:00-21:00
電話: 0742-20-0214(なら瑠璃絵実行委員会)
Twitter: @nararurie
Facebook: https://www.facebook.com/nararurie
冬の特別なおもてなし『奈良うまし冬めぐり』
2014年1月~3月の間、すべての観光者を対象としたキャンペーン『奈良 うまし冬めぐり』が開催されています(昨年の紹介記事)。
昨年から始まったキャンペーン企画ですが、昨年は対象が「奈良県内で宿泊した方のみ」だったため、やや利用しづらい面もありました。しかし、今年からは宿泊者に限らず、誰でも利用可能になったようです!(※コメント欄からご指摘をいただいて修正しました)
申し込み窓口が、県や会場となる社寺ではなく旅行業者になるため、まだちょっとややこしいですが、県内外のすべての方が利用できるようになったのは嬉しいですね。
私は、昨年に特別にお声がけいただいて、唐招提寺・礼堂の特別公開を拝見させていただきましたが(今年も同内容で開催されます)、素晴らしかったですね。感動しました!
そんな一大キャンペーンですが、今年はさらにスケールアップして開催中です!詳しくは「コース一覧」ページからご覧ください。
●奈良うまし冬めぐり 社寺特別企画
【春日大社】春の名宝拝観と夜間特別参拝・献灯体験
【興福寺】僧侶のご案内で国宝館早朝特別拝観
【東大寺】東大寺本坊大広間での僧侶の法話とご案内で大仏殿特別参拝
【西大寺】秘仏愛染明王特別公開と大茶盛
【薬師寺】西塔内陣特別公開
【唐招提寺】礼堂特別公開
【法隆寺】僧侶のご案内で大伽藍特別参拝
【喜光寺】僧侶のご案内で本堂参拝といろは写経体験
【法華寺門跡】光明皇后ゆかりの寺院で「から風呂」特別拝観
【秋篠寺】僧侶のご案内で本堂特別参拝
【石上神宮】日本最古と言われる由緒ある神社で国宝の拝殿を特別参拝
【大神神社】三ツ鳥居 特別拝観と神職案内による宝物収蔵庫見学
【長谷寺】「本尊大観音尊像」特別拝観
【室生寺】金堂・弥勒堂・本堂を一度に特別公開(三種記念品付き)
【當麻寺】本尊・當麻曼陀羅と奥院秘仏特別公開
【信貴山朝護孫子寺】通常非公開の中秘仏ご本尊「毘沙門天王」を内陣から特別拝観
【金峯山寺】本地堂特別「法話と勤行」の会(「護摩木deストラップ」付き)
【岡寺】三重宝塔壁画 特別公開
●歴史を感じる体験型イベント
三社寺鼎談 ~しあわせ回廊 なら瑠璃絵~
しあわせ回廊 なら瑠璃絵 夜参り提灯
閑散期である冬ならではのおもてなしぶりですね。本当に羨ましくなるような豪華な内容ばかりですので、ぜひご参加ください!
「コース一覧」ページより。2014年の「奈良うまし冬めぐり」は、参加社寺が18に増えて、さらに充実しています。特別公開や僧侶・神職の方にご案内いただけるなど、どれも豪華ですね。
春日大社では「春の名宝拝観と夜間特別参拝・献灯体験」が行われます。普段はなかなか体験できない貴重な機会ですね!
■奈良うまし冬めぐり
HP: http://www.nara-umashi.com/
会場: 春日大社・興福寺・東大寺・西大寺・薬師寺・唐招提寺・法隆寺・喜光寺・法華寺門跡・秋篠寺・石上神宮・大神神社・長谷寺・室生寺・當麻寺・信貴山朝護孫子寺・金峯山寺・岡寺
日時: 2014年 1月~3月 の開催日
電話: 0742-26-7730(奈良うまし冬めぐり実行委員会)
鹿寄せ・おんだ祭・だだおし・まちなかバルなど
これらの他にも、興味深い行事やイベントなどはいくつも行われています。個人的に行ったことのある中から、オススメしたいものをピックアップしてご紹介しておきます。
●2月1日~3月16日は『鹿寄せ』@飛火野
●2月2日『おんだ祭』@飛鳥坐神社(明日香村)
●2月14日『だだおし(追儺会)』@長谷寺(桜井市)
●2月21日・22日は『第7回 あるくん奈良 まちなかバル』
詳しくは、奈良県内のあらゆる観光情報が網羅されている「奈良県観光情報 大和路アーカイブ」のイベントカレンダーから探してください。
吉野町・金峯山寺の「蔵王堂節分会・鬼火の祭典」など、2月3日の「節分」など、興味深い行事がたくさん見つかりますよ!
2月1日~3月16日は『鹿寄せ』@飛火野
「一般財団法人奈良の鹿愛護会」さんによる、毎年恒例の冬の『鹿寄せ』も始まります。2月1日(土)~ 3月16日(日)の朝10時から(月曜はお休みです)。春日大社の参道脇にある飛火野で観られますので、ぜひ可愛い鹿たちの様子をご覧ください!
■鹿寄せ
HP: http://www.naradeer.com/
場所: 春日大社境内「飛火野」
日時: 2014年 2月1日(土)~ 3月16日(日) 10:00~(※毎週月曜日はお休み)
電話: 0742-22-2388
※この時期は「奈良大和路キャンペーン」として無料開催されます。その期間以外は有料で開催できます
2月2日『おんだ祭』@飛鳥坐神社(明日香村)
あからさまな夫婦和合を模した儀式が行われることで有名な、明日香村「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」の例祭『おんだ祭』。参拝客は先が割れた青竹を持った天狗やお多福からお尻を叩かれると縁起がいいなど、まさに奇祭といった内容です。
毎年2月の第1日曜日のため、2014年は「2月2日(日)」です。14時から始まりますが、境内はかなり混雑しますので、お早めに!
■おんだ祭 (飛鳥坐神社)
HP: http://www2.ocn.ne.jp/~jinja/
場所: 奈良県高市郡明日香村大字飛鳥字神奈備708
日時: 2014年 2月2日(日)14:00~(※毎年2月の第1日曜日)
電話: 0744-54-2071
2月14日『だだおし(追儺会)』@長谷寺(桜井市)
桜井市の古刹『長谷寺』で、毎年2月14日に催される修二会結願の大法要「だだおし(追儺会)」。国宝のお堂を巨大な大松明を従えた鬼たちが火の粉を飛ばしながら暴れ回り、熱さに後ずさるほどの大迫力でした!
■だだおし(追儺会) @長谷寺
HP: http://www.hasedera.or.jp/index.html
場所: 奈良県桜井市初瀬731-1
日時: 2014年 2月14日(金)15:00~
電話: 0744-47-7001
2月21日・22日『あるくん奈良 まちなかバル』
奈良駅周辺の参加店舗が提供する「ワンドリンク+各店が趣向を凝らした1品」をハシゴして飲み歩き・食べ歩きするイベント『あるくん奈良 まちなかバル』。この2月21日・22日の両日、第7回目が開催されます。
私たちもこれまで2回ほど参加していますが、これが楽しいんですよ!一覧から何を食べようかと迷ったり、知らなかったお店にフラッと入ったり。地元の方はもちろん、この日に合わせて奈良へ旅行に来るのもいいですね。
■第7回 あるくん奈良 まちなかバル
HP: http://machinara.jp/machinaka_bal/
場所: JR・近鉄奈良駅の周辺エリア
日時: 2014年 2月21日(金)18:00~・2月22日(土)12:00~
電話: 0742-27-1111(株式会社まちづくり奈良)
Twitter: @arukunara_bal