
「日本の棚田百選」稲淵の棚田と案山子@明日香村
「日本の棚田百選」「にほんの里100選」にも選ばれている、明日香村稲淵地区の棚田を見てきました。
彼岸花のピークには間に合いませんでしたが、棚田で稲穂が頭を垂れる「日本の原風景」といった姿や、毎年恒例の「稲淵棚田案山子コンテスト」など、のんびりと楽しめました!
稲刈り目前の棚田は見事な眺めです!
奈良県高市郡明日香村の、石舞台古墳からさらに奥へ進んだところにある「稲淵(いなぶち)地区」には、「日本の棚田百選」に選ばれている棚田があります(登録名は「神奈備の郷(稲淵)」です)。
私たちも、この辺りには何度も来ていますが、季節ごとに棚田の表情が変わって面白いんですよね。今の時期は稲刈りの直前で、棚田いっぱいに稲穂が揺れる、穏やかな風景が見られました。彼岸花のピークは過ぎていたのがちょっと残念でしたが・・・(9月中旬くらいがピークだと思います)。
なお、この棚田のオーナーになれるシステムもありますので、棚田好きな方はぜひどうぞ!
明日香村・稲淵地区(石舞台古墳などのさらに奥側)では、見事な棚田が広がる風景が見られます。最近では「日本の里100選」にも選定され、注目を集めました
棚田に咲く彼岸花の姿を求めて、この日もたくさんの観光客の方が押し寄せてきていました。私たちも少し歩いてみたのですが、もうピークはとっくに過ぎていて寂しい姿に・・・
いわゆる「案山子路(かかしロード)」を歩いていった方面からの眺め。棚田は下から見上げる様子が面白いものですが、こうやって見下ろすのもいいですね
終わりかけの彼岸花と、アーチ型の棚田。本当に美しい曲線を描いています
こんなアーチ型の棚田が何枚分も続いています。明らかに作業効率は悪そうですが、下手な花壇よりもよっぽどきれいです!
稲淵の棚田のあぜ道には、枝豆が植わっていました。土地の有効活用なのか、あぜ道が崩れるのを防ぐためなのか・・・。他の地区ではあまり見かけないような気がします
彼岸花と棚田。彼岸花が枯れるころ、いよいよ稲刈りが始まります
数は多くありませんが、黄色の彼岸花も咲いていました。雰囲気が変わって華やかに見えます
棚田と薄っすらとした夕焼け。あと1ヶ月もしたら、棚田に積みわら(この辺りでは「ススキ」と呼ぶそうです)が置かれる風景に変わっているでしょう。その時にまた改めて見に来たいと思います
「案山子コンテスト」も力作ぞろい!
また、8月30日~11月中旬までの期間には、今年で第14回目を迎えた「稲淵棚田案山子コンテスト」が開催されています。
棚田の間を抜ける細い道、通称「案山子路(かかしロード)」沿いに、今年は81体の案山子が出展されていて(実行委員会の方が作成したジャンボかかしを含めると82体)、なかなか賑やかな風景になっていました。
私たちも何度か拝見していますが、記憶していたものよりも、かなり見事な作品が並んでいました!今年の秋は雨が少なかったためか、案山子の状態もきれいなままです。決して「たかが案山子」とはいえない力作が揃っていますので、棚田と合わせてぜひブラリと見に行ってみてください。
今年で第14回目となる「稲淵棚田案山子コンテスト」。2009年のテーマは「にっこり」で、81体の案山子が出展されていました。年々大規模に、そして見事になってきています!
見るからに作りこみ方が違う、気合の入った作品です。後から見てみたところ、今年の「最優秀賞」に輝いた「おひさまにっこり」という案山子でした!
ブランコとお人形が三体。下駄が脱げたのかと思ったら、こういうデザインでした
長い間、外の雨風にさらされる案山子ですが、みんなふっくらとした形状を保っています。今年の秋は雨が少なかったのも良かったのかもしれません
主催者の「明日香稲淵棚田ルネッサンス実行委員会」の方たちが作成した「ジャンボかかし大黒さん」。これだけの大きさになると強度が心配ですが、今年は台風が直撃しなくて良かったですね(笑)
ちょっと寸づまりになったせんとくん。角は折れかかってますが、雰囲気ありますね
テーマが「にっこり」だから、エビスさんのお面とビールで「えびす顔」。ちなみに、裏側はひょっとこのお面でした。いいアイディアですね!
麻生元首相の「定額給付金」でニッコリの案山子。左手の形が微妙ですが、決して悪いお金を要求しているんじゃありません(多分)!
■明日香村 稲淵地区の棚田
住所: 奈良県高市郡明日香村稲淵
駐車場: 路肩に十数台分の駐車スペースあり
※「日本の棚田百選」「にほんの里100選」に選ばれています
※案山子の展示は、2009年は「8月30日~11月中旬まで」です