
とにかくのどか!初めての「山の辺の道」散歩その2
夫婦二人で思いつくまま奈良を歩く【奈良てくてく歩き】。
日本最古の道【山の辺の道】を、「天理市トレイルセンター」から「石上神宮」まで歩いたレポートの2回目です.
「山の辺の道」散歩のルートはコチラ
今回の移動マップはコチラ。GoogleMapでも道が掲載されていないほどの、のどか過ぎる田舎道を歩いています。
より大きな地図で てくてく歩き(山の辺の道)09-03-28 を表示
■散策マップには、近鉄さんの「てくてくまっぷ」をどうぞ
近鉄てくてくまっぷ(奈良-9) 山の辺の道コース
山の辺の道には「菜の花」が似合います
3月の末でしたので、「桜にはまだ早く、菜の花が満開」というタイミングでした。どちらも、日本の田舎の風景に似合う花だと思いますが、個人的なイメージとしては、明日香村や山の辺の道あたりは「菜の花」が似合うように思います。
古いお寺と渋いお地蔵さんと菜の花、こんな組み合わせを見ると、奈良っぽさを感じますね。
「念仏寺」前の菜の花畑!春っぽいのはもちろんですが、何となく奈良っぽい風景でもありますね!
念仏寺前。それほど大きなものではありませんが、堂々としたお寺です
念仏寺さんの境内の様子。門前からでも軽くお参りしておきましょう
位置としては、「中山廃寺」と「竹之内環濠集落」の間です。全長220mの大きな古墳「衾田陵(ふすまだりょう)」(または西殿塚古墳)は、ここから少し山に向かったところにあります
渋い木の壁と、そこに貼ってある住所を示す看板。提供はあの「高島屋」さんのようです
山の辺の道では、延々とこんな感じの風景が続きます。とにかく、周囲は大きな果樹園が多いんですよね。田んぼだらけの風景を見慣れている北陸生まれの私にとっては、これだけでもかなり珍しいです!
奥に見えるのが、案内看板まで立てられている「波多子塚古墳」だと思うのですが、そのてっぺんでおばあさんが農作業をしていたような・・・。畑にでもなってるんでしょうか?
料亭「弓月庵」さんの土塀がスゴイ!
山の辺の道の途中にあった割烹料理店「弓月庵」さん。茶粥などを食べさせてくれるお店のようですが、私たちも立ち寄りませんでしたし、ネット上では情報が少ないため、詳細は不明です。
しかし、ここの土壁がとにかくカッコイイんですよね!そんなに大きかったりするワケではありませんが、瓦を組み込んだ土塀としてはかなり凝っていて美しいんです。こんな建物が残っているのも、この辺りならではなのかもしれませんね。
山の辺の道沿いにある割烹料理屋「弓月庵」。ネット上の情報が少ないため詳細や価格帯は不明ですが、奈良名物の「茶粥」をいただけるようです
弓月庵さんの外壁がカッコイイんです!瓦と土壁を組み合わせたものですが、鬼瓦が埋め込んであって、とにかくクール!
土壁に龍の瓦を埋め込んであります。他ではなかなか見られないものでしょう
■弓月庵(ゆづきあん)
住所: 奈良県天理市萱生町470-1
電話: 0743-67-2588
ずーっとのどかな田舎道が続きます
そんなお店もありますが、基本的に果樹畑とビニールハウスと野菜畑が、延々と続きます。「ここは山の辺の道だ」と知らなければ、普通の田舎道を歩いているのとそれほど変わりはありません(笑)
山の辺の道の脇には、いくつかのお茶屋さんもあります。私たちは先を急ぎましたので立ち寄りませんでしたが、のんびり休憩しながら歩いてください
道沿いの見事な菜の花畑。遠くには、その昔「地の果て」扱いをされていた二上山が見えます。こう見てみると、確かにそのくらい遠いですね
この辺りは果物の生産も盛んなので、春先にはビニールハウスも数多く見られます
ビニールハウスの中を覗いてみると、まだ色づき始めたばかりのイチゴが
ようやく「竹之内環濠集落」まで到着
山の辺の道のマップには必ず登場しているのが「竹之内環濠集落」です。奈良では「今井町」などが有名ですが、天理市にも何箇所か残されているそうです。
ただし、周りをグルリとお濠が取り囲む・・・というまでは残っておらず、普通のため池のように見えてしまうのが残念!周囲を歩いてみようと思うと、突然行き止まりになったりしますので、覚悟しておいてください。
なお、この辺りから少し北へ上がると、全長220mの大きな古墳「衾田陵(ふすまだりょう)」(または西殿塚古墳)などもありますので、そちらに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
ようやく「竹之内環濠集落」に到着。周囲にお濠をめぐらせた町で、天理市にはまだ数ヶ所残されているのだとか
これが山の辺の道沿いにある「竹之内環濠集落」の一部。この辺りをグルリと歩いてみたのですが、環濠集落と言われればそう見えるような、ただのため池に見えるような・・・