早朝の「東大寺」を歩く-その2(二月堂編)
『東大寺』の早朝散歩の続きです。鐘楼→法華堂(三月堂)→二月堂→大仏殿一周のルートを辿っていますが、時間にして30分くらいでしょうか。写真を撮りながらゆっくりと周ってみました。
■早朝の「東大寺」を歩く
<1.南大門編> │ <2.二月堂編> │ <3.春日野苑地編>
人影のない法華堂には鹿の姿が
大仏殿から猫段を上り、二月堂方面へ抜けました。この辺りは、早朝のお散歩を楽しむ方の姿がたまに見えるくらいで、鹿たちもほとんどいません。辺りに響くのはキツツキが木を突付く音のみで、本当に静かなものでした。
大仏殿方面から猫段を上がり、二月堂方面へ向かいます。もちろん、お散歩中の人以外、ほとんど人の姿を見かけることはありません
猫段の途中から大仏殿を見たところ。朝日が当たって厳かな雰囲気でした
国宝の巨大な「鐘楼」&「梵鐘」。この一帯には人影はありませんが、意外と沢山の車が停まっています
「法華堂(三月堂)」手前の石段。キツツキが木をつつく乾いた音だけが聞こえてきます
東大寺「法華堂」前。鹿たちがぼんやりとしていました。どのルートでここまでやって来るんでしょうね?
鹿たちの戯れ。ずーっと頭や頬を舐めあってましたが、この3頭は親子なんでしょうか?
二月堂も静かなものでした
二月堂の前まで行くと、建物の周囲をグルグルと周る「お百度参り」をしている方の姿が見えました。お百度参りって時代劇の中だけのことかと思われるかと思いますが、以前にもここでお百度参りをしている方を見かけたことがありますので、ここでは意外と珍しくないことなのかもしれません。
そこまでして願うことですから、しっかりと成就するといいですね。
早朝の二月堂。誰も居ない・・・かと思ったら、熱心に「お百度参り」している方がいらっしゃいました。お百度参りって、現代日本にもあるって知ってましたか?
二月堂からの眺め。朝っぽくて清々しい・・・といえばそう見えるし、いつも通り・・・といえば確かにそうかも
二月堂の上。このお百度参りは、二月堂の周囲をグルグルと100回周って願掛けをするようです
二月堂の舞台から見下ろした図。今は全く誰の姿も見えませんが、お水取りの夜には、ここが恐ろしいほどの人波で埋め尽くされるんですから不思議な感じですね
二月堂脇の手水舎。二段構えの優雅なタイプですね。どことなく雅な雰囲気をかもし出しています
清々しい朝は、何を見ても素敵です
まだ朝8時過ぎなんですが、朝から快晴になったため、この日は3月並の暖かさだったとか。東大寺にはもう何度も来ていますし、全てが見慣れた光景のはずなんですが、朝の澄み切った空気のためか、何を見ても清々しく感じます。心から「奈良っていいなー」と思いますね(笑)
前夜までは雨模様でしたが、この日は朝から気持ちいいくらいの快晴になりました
二月堂前の建物の軒瓦。まだ新しいものだと思いますが、「東大寺」「大仏殿廻廊」の文字が見えます
あれは天狗でしょうか?屋根の上に一人でポツリ。じっと家を守っているようです
二月堂から大仏殿へ抜ける小道。この辺りは地元民のお散歩コースらしく、何名もの方とすれ違いました
瓦を挟んだ土壁。これが一般的な技法だったのかは分かりませんが、これを見るたびに東大寺っぽさを感じます
鬼瓦と鯱(しゃちほこ)が重なって、何か別の生き物のように見えました
大仏殿廻廊をグルリと一周して戻ってきました。相変らず人の姿はほとんどなく、シュールな写真が撮れました
朝8時半くらいになると、境内を掃除するおばちゃんの姿も見えました。そんな様子も、どことなく厳かに見えますね
■東大寺
HP: http://www.todaiji.or.jp/
住所: 奈良県奈良市雑司町406-1
電話: 0742-22-5511
宗派: 華厳宗大本山
本尊: 盧舎那仏(国宝)
創建: 8世紀前半
開基: 聖武天皇
拝観料: 大仏殿:500円、三月堂(法華堂):500円、戒壇院:500円
拝観時間: 8:00 - 17:00(季節・施設により変動します)
駐車場: 有料駐車場あり(一日1,000円程度)
アクセス: JR奈良駅・近鉄奈良駅より、市内循環バス「春日大社大仏殿前」下車、徒歩5分