2019-04-05

【桜】奈良の一番桜!氷室神社『枝垂れ桜』は治療が続いています

【桜】奈良の一番桜!氷室神社『枝垂れ桜』は治療が続いています

氷の神さまを祀る、奈良市の『氷室神社』。境内は桜が満開で、たくさんの観光客で賑わっていました。しかし、奈良でもっとも早く開花し「奈良の一番桜」と呼ばれるシダレザクラは、悪性の腫瘍の治療のため大きな枝も切り落とされ、かなり寂しい姿になってしまいました。過去の画像と比較してみます。


枝垂れ桜は治療のためさらに枝数が減少

氷の神さまを祀る、奈良市の『氷室神社』。平城遷都のころから氷を「氷室(氷の貯蔵庫)」に貯蔵していた由緒ある神社です。

現在も全国の製氷業者さんなどから篤く信仰され、奈良が“かき氷の聖地”と呼ばれるようになったのも、氷室神社の影響が大きいと言えるでしょう。

また、氷室神社は桜の名所としても知られており、境内に咲く枝垂れ桜(シダレザクラ)は、奈良でもっとも早く満開になる「奈良の一番桜」と呼ばれて親しまれてきました。


しかし、このシダレザクラは、悪性の腫瘍が見つかってしまったため、2013年12月から患部の枝を切除するなど、樹勢回復の治療が行なわれています。年々、枝数が減っていって寂しくなっていますが、春に頑張って開花している姿を見るだけでも勇気づけられます。長生きしてくれるよう応援しています!


シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-01

奈良公園のお隣に鎮座する『氷室神社』。桜シーズンということもあって、海外からの旅行者の方々も多く、境内はたくさんの人であふれていました。鳥居のすぐ奥のソメイヨシノが満開で、美しい姿を見せてくれました

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-02
しかし、「奈良の一番桜」と呼ばれる、四脚門の前の枝垂れ桜は、大きな枝も切り落とされ、とても寂しい姿になってしまいました

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-03
別の角度から。ほんのわずかしか花をつけていません

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-04
狛犬と奈良の一番桜。かつてはここが一番の撮影スポットで、たくさんの人が順番待ちをしていたものですが、今は忘れ去られたようになっています

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-05
上から。大きな枝まで失われたことがわかります。病状は良くないのでしょうが、元気に復活して欲しいですね!


「奈良の一番桜」以前はこんな姿でした

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-12
これまで撮影してきた過去の画像と比較してみてください。これは2008年の様子です(記事はこちら)。まだまだ元気いっぱいでした

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-13
2012年の様子。見事!

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-14
2014年の様子。2013年12月に悪性の腫瘍が見つかり枝を切り払ったりしたため、厚みがなくなってきています(記事はこちら

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-15
2015年の様子。さらに枝数は減ってしまいました

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-16
2016年の夜桜ライトアップの様子

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-17
そして、2017年4月の様子。闘病は続いているようで、長生きしてくれることを祈るしかありません!


境内の若いシダレザクラは元気です!

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-06
その向って右側にも、2本の枝垂れ桜が植えられていて、こちらはとても美しく咲き誇っています。樹の下に入って見ると、桜の花が滝のように流れ落ちるような光景も見られ、たくさんの観光客で賑わっていました

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-07

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-08

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-09

シダレザクラ@氷室神社(奈良市)-10


■氷室神社

HP: http://www.himurojinja.jp/
住所: 奈良県奈良市春日野町1-4
電話: 0742-23-7297
祭神: 大鷦鷯命、闘鶏稲置大山主命、額田大仲彦命
開門時間: 6:00-18:00(11月~3月 6:30-17:30)
拝観料: 無料
駐車場: 1時間500円(上限2,000円)(※桜の季節のみ30分500円に)
アクセス: 近鉄「奈良駅」から徒歩15分


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