2014-10-07

曽爾高原の美しいススキと『倶留尊山』登山@曽爾村

曽爾高原の美しいススキと『倶留尊山』登山@曽爾村

ススキの名所として知られる「曽爾高原」。9月中旬~11月下旬ごろまで、お亀池を中心とした約40haにススキが群生し、日差しを受けて金銀に輝く光景が見られます。ハイキングにちょうどいい地形で、日本三百名山の一つ、標高1,038mの「倶留尊山(くろそやま)」への登り口にもなっています。体力レベルに合わせて、気持よく散策してください!


ススキの名所・曽爾高原でハイキングを!

奈良県宇陀郡曽爾村に広がる「曽爾高原」。標高900mほどに位置する高原で、ススキの名所として知られています(似た姿のオギも増えています)。

ススキの見頃となる9月中旬~11月下旬の期間中は、中心にある「お亀池」周辺の灯篭に灯がともされる「曽爾高原山灯り」も開催され、美しい金色のススキの穂を目当てにたくさんの観光客が押し寄せます。

また、曽爾高原の入口からは、日本300名山の一つ「倶留尊山(くろそやま)」の山頂へのルートも繋がっているため、登山客の方の姿も多く観られます。1.8kmほど下側にある「お亀の湯」へ車を停めて、登山と温泉を楽しむのもオススメです。

もともと曽爾高原のススキは、この地区の屋根の材料として使用されてきましたが、トタンや瓦の普及により年々使用量が減っていました。昭和44年に杉などの植林が始められましたが、美しい景観を残すため、38haのススキの草原を県に保護してもらうことになります。ススキ以外の植物の生育を抑え、灰を肥料とするために、毎年3月に山焼きが行われています。


曽爾高原のススキと倶留尊山登山-01

曽爾高原の案内図。駐車場から、お亀池周辺→亀山峠→亀山→駐車場へというルートをとると、だいたい1時間くらいのハイキングになります。登り道になりますので、しっかりとした靴で挑みましょう。亀山峠から倶留尊山を目指すには、さらに1時間ちょっとかかります

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-02
お亀池の周り約900mの間に、約200本の灯籠のあかりがともる「曽爾高原山灯り」。毎年開催されていて、2014年は「9月13日~11月24日」です。夕暮れのススキを見てから、そのまま夜まで楽しむといいですね。お天気が良ければ満天の星空が広がるそうです!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-03
曽爾高原の駐車場(600円)から、すぐ目の前にこんな光景が広がります。お亀池を中心にススキの群生が見られ、毎年春に山焼きをしているため、高い草木が生えていないちょっと不思議な山の姿がみられます。お亀池のすぐ脇にはお茶屋さんもあります

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-08
真っ青な空に、緑の山肌。ススキの穂も見事ですが、木が生えている部分と、生えていない部分、きれいに分かれているため、他では余り見られない非現実的な光景が見られるのも面白いところです

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-04
曽爾高原のススキと奥香渓の山々。奥曽爾高原から西側には、この地域独特の岩が切り立った勇壮な山容を誇る、兜岳・鎧岳・屏風岩など「奥香渓」の連なりが見えます

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-09
お亀池の西側には、きれいな石畳の道が敷かれています。この辺りは夕日が美しく見える撮影スポットだとか。なお、ススキの間に人が踏み分けた小径のような跡が見られたりしますが、ススキが傷みますので侵入禁止です。整備された遊歩道のみを歩きましょう

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-12
お亀池の周りにある灯籠。ススキの季節には、ここに火が灯ります。幻想的で美しいでしょうね!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-05

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-06

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-10

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-11


亀山峠→亀山山頂のルートは1時間ほど

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-13
お亀池の北側から亀山峠(標高810m。約15分)への登り道。曽爾高原を見晴らせる亀山の山頂(標高849m)までは、そこからさらに10分ほどです。登りやすい道ですので、ハイキング気分でどうぞ。周囲の風景も面白いですし、山頂からの眺めも見事ですよ!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-14
まぶしい秋の日に照らされて、ススキの穂がきれいに輝いていました

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-16
亀山峠からの眺め


日本三百名山・倶留尊山へはしっかり装備で

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-17
亀山峠にある道案内。ハイキングの方は向って右手の「亀山山頂」方面(0.4km)へ、日本三百名山「倶留尊山」方面(1.5km)を目指す方は右手へ進みます

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-18
亀山峠から倶留尊山方面の眺め。尾根伝いに歩いて、林に入ったすぐが「二本ボソ」(標高996m)の山頂があります。山頂は私有地のため、入山料500円が必要になりますのでお気をつけください

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-19
二本ボソの山頂手前からの眺め。約25分ほどの登り道ですが、景色はますます見事に!亀山の稜線もきれいに見え、曽爾高原全体が箱庭のように見えますね。そこそこ体力のある方はここまで上がってみるといいでしょう

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-20
そのすぐ先には、入山料(大人500円、中学生以下200円)を支払う山小屋があります。ペットボトル入りのドリンク(250円)なども置いてありました。倶留尊山へ向かう方は、水分が切れたりしないようにここで購入しておくといいですね

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-21
料金所からすぐ、「二本ボソ」(標高996m)の山頂です!不思議な名前ですが、これは昔、山頂に二本のホソの巨木があったことからこう呼ばれたのだとか

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-22
二本ボソから眺める「倶留尊山」(標高1,038m)。時間にして30分くらいです。その背後には、伊勢湾が見えたり、青山高原の風力発電の施設が見えたりしました!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-24
倶留尊山へのルートは、大きな岩がごろごろしている尾根筋です。登山のつもりで登れば特に難しいこともありませんが、ハイキングのついでに……と軽い気分で登ると、かなりしんどい思いをするでしょう。嫁を二本ボソ山頂に置いて、私一人で倶留尊山へ向かいました

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-25
無事に日本三百名山「倶留尊山」山頂へ。私も登山用の靴ではなく、あまり履きなれないスニーカーだったので、かなりつらかったです。油断厳禁!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-26
倶留尊山から二本ボソ側の眺め。展望が開けて気持ちいいですね。曽爾高原の山々は、この倶留尊山や鎧岳・兜岳・屏風岩・国見山など、何パターンかの縦走コースもとれるとか。いつか歩いてみたいです!


箱庭やCGのような不思議な光景です

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-28
亀山山頂の近くから。倶留尊山に時間がかかったので、だいぶ日が傾いてきました

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-30
亀山の南側の斜面には、曽爾高原で一番規模が大きのではと思えるようなススキの群生が見られます

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-31
写真では伝わりづらいですが、斜面全体がススキです!

曽爾高原のススキと倶留尊山登山-32
まるでCGのような、非日常的な風景です。ハイキングにちょうどいいですから、ぜひ散策してみてください!



■曽爾高原

HP: 参考:曽爾村ホームページ
住所: 奈良県宇陀郡曽爾村太良路
電話: 0745-94-2106(曽爾村観光協会)
駐車場: 600円(150台分)
アクセス: 近鉄「名張駅」から、三重交通山粕西行バス「太良路バス停」下車、徒歩45分(※10月~11月のみ、曽爾高原行きバスが運行されます)


■曽爾高原山灯り

HP: 参考:大和路アーカイブ
期間: 2014年9月13日~2014年11月24日
時間: 日没~21時
料金: 無料

※曽爾高原のススキの見頃は「9月中旬~11月中旬」にかけてです


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