映画撮影現場のカレーの味『とうたりんぐ』@奈良市
奈良市椿井町にある小さなカレー屋さん『とうたりんぐ』さんへお邪魔してきました。「海猿」「三丁目の夕日」など、映画撮影現場へのケイタリングを担当、そして映画『朱花の月』の主演男優である「こみずとうた」さんのお店です。家庭的で気取らないカレーは、本当に美味しかったです!
【2012/02/15 追記】閉店されました
とうたりんぐプロデューサーの映画監督・河瀨直美さんから、カレー店「とうたりんぐ」の閉店が発表されました。閉店の日付は1月末日。急なことなので事情が飲み込めていませんが、後日、お店があった場所へ行ってみると、シャッターにはこんな張り紙がありました。
店主の小水とうたさんがどうような方向に進まれるのかは分かりませんが、頑張って欲しいですね!ありがとうございました!
お店前に貼り出してあった、とうたりんぐプロデューサーの。映画監督・河瀨直美さんのコメント。ブログの内容をプリントアウトしたものです
その横には、とうたりんぐ店主、小水とうたさんの自筆のメッセージが貼られていました。突然の閉店をお詫びなさっています。とても残念ですが、今後のご活躍をお祈りしてます!
映画『朱花の月』拓未役の男優さんのお店
奈良市椿井町にある、美味しいカレーがいただけるお店として評判の『とうたりんぐ』さん。今までもTwitterではお世話になっていましたが(とうたりんぐ (@tohtering) )、ようやくお邪魔できました。
ここの店長の「こみずとうた」さんは、とても変わった経歴の持ち主で、「海猿」「三丁目の夕日」など、映画撮影現場のケイタリングをやっていた方で、大鍋料理のレシピ本の著作などもあります。奈良を舞台に映画を撮影する河瀬直美さんと出会い、奈良の土地を気に入ってくれたことから、2010年12月、椿井小学校の近くにお店をオープンしたそうです。
そして、このこみずとうたさんは、カンヌ映画祭にも招待された、2011年9月公開の河瀬直美監督作品『朱花(はねづ)の月』の主演男優であります!
そんなすごい方が営業するお店「とうたりんぐ」さんは、お世辞にも広いとも片付いているとも言えない雰囲気ですが、映画ファンがワクワクするグッズがたくさん並んでいる、楽しいお店です。朱花の月やカンヌ映画祭関連の品物が、驚くほど無造作に置いてありますので、ぜひ手にとってみてください。そして、その主演男優が普通に厨房に立っていることに驚いてみてください(笑)
奈良市椿井町の椿井小学校近くにあるカレー&BAR『とうたりんぐ』さん。スナックなどの並びにある小さなお店です。「海猿」「三丁目の夕日」など、人気映画の撮影現場のケイタリングをやっていた、店長・小水とうたさんが奈良に移住し、1年前にオープンしたお店です
『とうたりんぐ』さんの店内の様子。キッチン前と壁面にカウンター席があり、全部で5~6席くらいでしょうか。どこを見てもゴチャゴチャしてますが、ものすごいお宝グッズがあったりして、すごく楽しいんです!後ろ姿が見えるのが、河瀬直美監督作品『朱花の月』に主演した、料理人 兼 俳優 兼 歌手の「こみずとうた」さんです
厨房を覗いたところ。お世辞にも決して広いとは言えません(笑)
カンヌ映画祭でも上映された「朱花(はねづ)の月」は、2011年9月から全国公開中です。とうたりんぐさんでも、お得なチケットが販売されていたり、何気なくカンヌのパスカードがあったり、映画の撮影中に作ったであろう木彫りの作品(木工作家役でした)が置いてあったりします!映画を観た後に行くと、確実にテンションが上がりますね!
壁際のカウンター席。丸いパイプ椅子を適当に出して、ラフに食べましょう。主演映画のポスターも貼ってあります
こみずとうたさんが関わってきた映画の関連の品々。河瀬監督の直筆の万葉歌、カンヌの動画、西島秀俊さんや伊勢谷友介さんのネームプレートなど。すごいですねー
お店前にあった鉢植えには、「奈良に来てくれてありがとう! 映画作家 河瀬直美」とありました。実際に河瀬監督もとうたりんぐさんのカレーの大ファンで、よく来店なさっているとか
とうたりんぐさんは、オーナー・小水とうたさん名義で「大鍋だからうまいのだ」という、映画撮影現場で好評のレシピ本も出版なさってます。お店でも購入できます
昼はカレー、夜には「朱花そば」も登場
とうたりんぐさんのメニューは、メインはカレーです。
昼メニューは、「豚カレー(@700円)」「オムライス(@800円)」「パリパリサラダ(@100円)」「豆腐と玉子のほろほろすーぷ(@100円)」というラインナップで、ご飯メニューには、それぞれ大サイズ・小サイズがあります。夜メニューになると、「カツオめし(@700円)」や「ジュースィ唐揚げ(@600円)」など、ご飯物とおつまみ系が登場します。
また、今なら主演映画の劇中にも登場した、ナスなどの野菜をたっぷり使ったお蕎麦「朱花そば(@600円)」というメニューもあり、ファンならぜひ食べておきたいところですね。私はこの日はいただけませんでしたので、また日を改めて伺うつもりです!
とうたりんぐさんのメニュー。昼メニューは「豚カレー(@700円)」「オムライス(@800円)」など。夜メニューになると、映画の劇中にも登場した野菜たっぷりの蕎麦「朱花そば(@600円)」、そして「ジュースィ唐揚げ(@600円)」「カツオめし(@700円)」などが登場します
毎日食べたい家庭的な味の「豚カレー」
この日は、とうたりんぐさんの「豚カレー(@700円)」をいただきました。
見た目は本当に普通のカレーっぽくて、おしゃれなカフェでいただくカレーとは真逆の、まさに家庭的なカレーのルックスです。辛すぎるようなこともなく、誰にでも食べやすい味わいでしょう。
具材はほぼ溶けていますが、大きくゴロゴロッと形が見えるのは、トロトロに煮込んだ豚肉!豚の角煮のようなやわらかなもので、これが本当に美味しいんです!並サイズを注文しましたが量もたっぷりありますし、この豚肉がボリュームがあるので、お腹にたまりました。
映画撮影現場へのケイタリングなどをやっていると、長期間に及ぶでしょうから、やはりこのような家庭っぽい味になるんでしょうね。それぞれ好みはあると思いますが、このどこか懐かしい味わいのカレーは、毎日食べたくなるみんな大好きな味でしょう。テイクアウトも出来ますので、ぜひ一度お試しください!
カウンターには、福神漬とらっきょうがありますので、お好みで。また、向かって左手の赤い液体をかけると、カレーがより辛くなるそうです(私たちは使いませんでした)
とうたりんぐさんの「豚カレー(@700円)」。見た目は本当に普通のカレーっぽいですね。映画撮影現場などへのケイタリングからスタートした味だけに、やはり家庭っぽい味になったんでしょう。辛さはほどよく、懐かしく美味しいカレーです。カフェの小洒落たものとは違う、みんな大好きなカレーの味ですね!
少しだけアップに。形が残っている大きな具は、トロトロに煮込んだ豚肉!豚の角煮に近いものがゴロゴロッと入っていて、意外とボリュームがありました!並サイズを注文しましたが、お肉が迫力があって、私たちはこれで適量くらいでした。大(@800円)、小(@600円)とサイズは選べます
■とうたりんぐ
HP: http://www.tohtering.com/tohteringblog/
住所: 奈良県奈良市椿井町51
電話: 080-4344-6513
定休日: 不定休
営業時間: 12:00-14:00、18:00-いい時間まで
駐車場: 無し(周辺の有料駐車場を利用のこと)
アクセス: 近鉄奈良駅より徒歩5分ほど
※映画撮影への参加などのため、臨時の休業なども少なくありません。事前にTwitter( @tohtering )で営業日程をご確認ください
■参考にさせていただきました!
「とうたりんぐオープン」 - なおみごよみ 河瀨直美オフィシャルサイト 組画
奈良倶楽部通信 part:II: 「とうたりんぐ」のカレー
naranaraの食べある日記 とうたりんぐ ~蒼井優さん絶賛の豚カレー~
●【食べログ】の該当ページへ
とうたりんぐ (カレー / 近鉄奈良駅、奈良駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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