2010-08-23

獅子から降りた文殊菩薩さま『安倍文殊院』@桜井市

獅子から降りた文殊菩薩さま『安倍文殊院』@桜井市

仏師・快慶作の巨大な「騎獅文殊菩薩(獅子に乗った文殊さま)」が有名な、桜井市の『安倍文殊院』。この春から、獅子から降りた文殊さまを間近で見られる「獅子から降りた文殊菩薩」という企画が開催されていましたが、ようやく行ってきました。想像以上に素晴らしかったです!


「日本三文殊」の第一霊場です

奈良県桜井市の『安倍文殊院』は、知恵の仏さま「文殊菩薩像」を御本尊とするお寺です。日本三文殊の第一霊場であり、合格祈願の参拝者でいつも賑わっています。また平安時代の陰陽師「安倍晴明」の出生地としても知られており、普通のお寺さんとは違った、独特の雰囲気があります。


●以前の記事
快慶作7mの文殊菩薩!『安倍文殊院(前編)』
色んな願いを叶えます!『安倍文殊院(後編)』


安倍文殊院の御本尊は、仏師・快慶作の巨大で美しい「騎獅文殊菩薩(獅子に乗った文殊さま)」ですが、この春から平城遷都1300年祭の一環として、獅子から降りた文殊さまと至近距離でご対面できる「獅子から降りた文殊菩薩」という企画を開催中です(2010年11月30日まで)。

奈良県内には、西大寺や般若寺など、とても凛々しい文殊菩薩像が見られますが、やはり安倍文殊院の文殊さまは別格です。獅子に乗った姿は7mにも達し、それだけの巨像でありながら、全く破綻のない、とても美しいお姿であることに感動したものでした。

しかし、今はせっかくの獅子から降りてしまっているのです。これでは本来の姿からほど遠いですし、個人的にお参りするのはしばらく控えようか・・・とさえ思っていたのですが、やっぱり行ってみて良かったですね。獅子の上にいらっしゃる時とは、また違った感動がありました。


安倍文殊院@桜井市-01

桜井市にある『安倍文殊院』。日本三文殊の第一霊場であり、平安時代の陰陽師「安倍晴明」の出生地としても知られています。この日も合格祈願のご祈祷の方が多数いらっしゃいました

安倍文殊院@桜井市-02
本堂前は、こんな舞台造りになっています。奈良のお寺としては珍しい造りですね

安倍文殊院@桜井市-07
安倍文殊院の奉納絵馬。獅子に乗った文殊菩薩さまが描かれています。学業成就の祈願だけではなく、ボケ封じのご利益もあるそうです

安倍文殊院@桜井市-08
安倍文殊院の境内には、稲荷神社などもありますが、「文殊院西古墳」という古墳もあります。特に派手なものではありませんが、それぞれの石が丁寧に加工されていて、とても美しい玄室になっていますので、ぜひ細かいところまで見てみてください


さすがは快慶!艶めかしい文殊さまです

安倍文殊院の御本尊「騎獅文殊菩薩(重文)」は、鎌倉時代の大仏師である「快慶」作の巨像です。普段は、本堂の遠いところからその姿を拝むしかありませんが、それでも7mという大きさから、十分に迫力を感じられます。

今回の「獅子から降りた文殊菩薩」は、仏像の修理に伴って行われる特別なイベントで、もうこのような形で行われることは無いでしょう。期間中はほんの数メートルの距離から拝見できますので、通常とはまた違った感動がありました。

私の個人的な感想ですが、快慶が生み出した仏像は「人の姿を昇華させたもの」に思えます。スタート地点が人間で、それを仏に近づけようとしたため、人らしい艶めかしさが突き詰められているように感じられます。だからこそ「イケメン」「色っぽい」というような、美しい人間を形容する言葉が似合うんですよね。

逆に、同時代に大仏師・運慶の作品は、「仏の姿を人間に近づけたもの」という印象を受けます。外見は人間に近づいてきていても、あくまでも仏であり、人の手が届かない圧倒的な存在であることが感じられます。

・・・と、そんなことを考えさせられるほど、この文殊さまは艶かしくて美しいお方ですね。獅子に乗って離れた位置から見たのでは分からなかった色気が感じられました。

獅子から降りた姿を見てガッカリしたくない・・・などと思っていましたが、そんな心配は杞憂でしたね。「獅子から降りた文殊菩薩」は、2010年11月30日まで開催されていますので、ぜひ行ってみてください!


安倍文殊院@桜井市-05

安倍文殊院は、本堂の拝観料700円とややお高めですが、お抹茶とお菓子が付いています。まずはこちらをいただいて、心を落ち着けてからお参りに向かいましょう

安倍文殊院@桜井市-06
お菓子もオリジナル。「安倍山」の文字と、五行の印として安倍晴明が用いた五芒星が描かれています。これだけで雰囲気がありますね(お土産として販売もしています)。さすがに甘めですが、お抹茶との相性は抜群です

安倍文殊院@桜井市-03
安倍文殊院の御本尊は、有名な仏師・快慶作の、7mにも達する獅子に乗った「文殊菩薩像(重文)」です。平城遷都1300年祭「祈りの回廊」の一環として、2010年の年初から11月末まで、獅子から降りたお姿を間近で拝見することができます

安倍文殊院@桜井市-04
別の看板から。美しい文殊菩薩さまが、獅子の前に座られています。この写真だけ見ると、「何と風情のない・・・」と思ってしまうかもしれませんが、普段とはまた違った魅力が感じられました。お会いして後悔するどころか、感動的でした!


<オマケ>トイデジで撮影した画像

安倍文殊院@桜井市-09

安倍文殊院@桜井市-10

安倍文殊院@桜井市-11

安倍文殊院@桜井市-12

安倍文殊院@桜井市-13



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■安倍文殊院

HP: http://www.abemonjuin.or.jp/
住所: 奈良県桜井市安倍山
電話: 0744-43-0002
宗派: 華厳宗
本尊: 騎獅文殊菩薩(重要文化財)
創建: 7世紀中ごろ
開基: 安倍倉梯麻呂
拝観料: 境内:無料、本堂-大人:700円(菓子・抹茶付き)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 有料(普通車:500円)
アクセス: 国道165号線「阿部」交差点からすぐ

※「日本三文殊」の第一霊場です
※お参りしたのは「2010年8月15日」です










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