2010-01-10

じんわり美味!かきまぜ奈良うどん『ふく徳』@奈良市

じんわり美味!かきまぜ奈良うどん『ふく徳』@奈良市

猿沢池のすぐ近くに「かきまぜ奈良うどん」という看板を掲げているうどん屋さん『かきまぜ奈良うどん ふく徳』へお邪魔してきました。

麺は「無塩麺」、汁も独特のとても面白いうどんで、讃岐うどんとも大阪のうどんともまた違った、じんわりと美味しい不思議な魅力があるうどんがいただけました!

※ 2012/12/18 追記

ふく徳さんは、店名とメニューを一新し、かすうどん『かすいち 奈良店』となりました。純国産の「牛脂かす(ホルモン)」から出る適度な動物性の旨味が、ダシの魚介系と良いバランス。ボリュームもあって美味しかったです!


猿沢池近くにある一軒屋のうどん店

「かきまぜ奈良うどん」という、あまり聞きなれないジャンルを名乗っている『ふく徳』さんは、石段「五十二段」の下(猿沢池のすぐ近く)で営業しているうどん屋さんです。私たちは、奈良市街へ出かけた際にはこの近辺の駐車場を利用することが多いため、以前から気になっていたのですが、ようやくお邪魔することができました。

以前は、奈良市場でうどん店を開いていて(「奈良で生まれて40年」だそうです!)、8年前に現在の場所へ移転なさったのだとか。猿沢池の近くといういい立地に、こんなお店を構えられているのですから、すごいですね!


かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-01

猿沢池の近く、有名な石段「五十二段」の下で営業している、かきまぜ奈良うどん『ふく徳』さん。「かきまぜ奈良うどん」というキャッチフレーズがそもそも聞きなれませんが、はたしてどんなうどんがいただけるのでしょうか?

かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-02
ふく徳さんの店内の様子。カウンター席とテーブル席があり、全部で20席だそうです。ご主人のお話によると、こちらで営業を始めてから8年が経っているそうです

かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-03
まさに「話好きなおもろいおっちゃん」的なご主人と厨房の様子。こちらのうどんは、塩を使わない珍しいタイプで、通常なら茹で時間が30分もかかるのだとか!スープも独特で、他では食べられないタイプのうどんであることは間違いありません


「無塩麺」と「かき混ぜうどん」とは?

ふく徳さんのうどんの特徴は、大きく分けて2つあります。

●麺は珍しい「無塩麺」。塩を使わずに打つため、とても人間が打てるようなものではなく、全て機械を使用。茹で上がりまでに30分も掛かります!

●丼の底に特製の鰹節とだし醤油を入れ、その上に茹でたての麺、さらに茹で汁を投入。それをかき混ぜながら食べるから「かき混ぜうどん」。

茹で時間が30分も掛かってしまう・・・となると、あまり気軽に利用できないようなイメージですが、様子を見ながら事前に下茹でなどをされているのか、この日は夕方の中途半端な時間帯ということもあって、「うどん一人前なら早めにできますよ」とのことでした。

週末やお昼時に来店する場合は、あらかじめ予約を入れておいた方がベターでしょう。


かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-04

ふく徳さんのメニュー。メインは天ぷら盛り合せ付きのセット「ふく徳 特製うどん(@1,100円)」。今回は、うどんが一玉分だけ早めにできるとのことでしたので、「こぶ月見(@740円)」のうどんとそばをいただきました


上品な味わいの独特なうどんでした!

ふく徳さんのうどんは、とても上品で美味しかったですね。

麺は讃岐うどんのようにコシが強いワケではなく、独特のモチモチとした食感が感じられます。イメージとしては、大阪のうどんと讃岐のうどんの中間くらいの感じでしょうか。ツルツルッとした喉越しが心地いい麺でした。

また、汁も独特で、かき混ぜる前はほぼ透明。ご主人の「しっかり混ぜてからどうぞ」という言葉のまま、底の方まで混ぜてみると、鰹節やだし醤油の味わいが感じられるようになるんですよね。味わいはとっても上品で、しっかりと鰹の風味が感じられます。そこにとろろ昆布と柚子の香りが混ざり合って、ほんのりと美味しいんですよ!

正直なところ、讃岐うどんのようなインパクトに欠けるため、「物足りない・・・」と思われる方もいらっしゃると思います。でも、こういった「じんわりと美味い」というタイプのうどんがお好きな方であれば、きっと気に入るお味でしょう。

ふく徳さんのご主人はとっても気さくで面白い方でしたので、奈良観光の途中に、情報収集も兼ねて立ち寄ってみるといいですね。茹で時間も飽きずに待てると思います。ただし、さすがに空腹のピークの時に待たされてはしんどいと思いますので、お腹に余裕があるときにどうぞ!


かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-05

ふく徳さんの「こぶ月見(@740円)」のうどん。「かきまぜ奈良うどん」とは汁が特徴です。丼の底に特製の鰹節とだし醤油を入れ、その上に茹でたての麺、さらに茹で汁を投入。最初はサッパリし過ぎな印象ですが、後から後から鰹の香りが広がってきて、じんわりと美味しいんです!

かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-06
丼の底までしっかりとかき混ぜたあとは、こんな色合いになります。だし醤油の風味も上品で、とろろ昆布と柚子の香りもいいですね。麺は、讃岐うどんのようなインパクトはありませんが、喉越しがいいタイプ。誰からも好まれそうな、ツルツルッと美味しい麺でした!

かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-07
こちらは私がいただいた「こぶ月見(@740円)」のそば。そばとしてはベーシックです(ご主人自ら「そばは普通だよ」と笑ってました!)。かき混ぜる前の写真ですので、汁にほとんど色が付いていないのがよく分かります。これがかき混ぜると一変するんです!

かきまぜ奈良うどん「ふく徳」@奈良市-09
ふく徳さんでは、こんなおばんざいもいただけるそうです。こだわりの日本酒も揃っているそうですので、うどんが茹で上がるまで、こんなものをつまみながら一杯飲むのもいいですね!



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■かきまぜ奈良うどん『ふく徳』

HP: http://r.gnavi.co.jp/k486400/ (ぐるなび)
住所: 奈良県奈良市高畑町1113-1 ならまちセンター前
電話: 0742-26-2900
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
営業時間: 11:30-15:00、17:00-21:00
駐車場: 無し(近隣の有料駐車場を利用)
アクセス: 近鉄「奈良駅」から徒歩7分


■参考にさせていただきました!

本日の定食 by かきまぜ奈良うどん ふく徳 | 別館 奈良雑記 奈良麺類図鑑
ならまちで昼食を(11)かきまぜ奈良うどん ふく徳 - tetsudaブログ 「日々ほぼ好日」
奈良うどん「ふく徳」 - まほろばの国から


●【食べログ】の該当ページへ

かきまぜ奈良うどん ふく徳 (うどん / 近鉄奈良)
★★★★ 4.0






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