本家菊屋「御城之口餅」と、大和郡山市のイベント探訪記
大和郡山市でイベントなどを拝見してきました。超老舗の『本家菊屋』本店さんのインスタ映えする江戸末期の建物で、名物「御城之口餅」をいただいたり。恒例となった現代工芸フェア『ちんゆい そだてぐさ』や、蚤の市で美味しいかき氷を食べたり、『とほん』さんで読みたかった本を手に入れたり。大和郡山を満喫しました!
創業四百有余年!老舗中の老舗です
創業四百有余年という歴史を誇る、奈良県内でも屈指の老舗和菓子屋『本家菊屋』さん(食べログ)。本店は大和郡山市の市役所のすぐ前で、奈良市内や県内の商業施設など、8ヶ所の売り場があります。
本家菊屋さんでは、店名にある「菊」をかたどった上品な和菓子や、美しい上生菓子、金魚の町・大和郡山市らしい「金魚すくい」など、いろいろな和菓子を製造・販売なさっていますが、代表する銘菓といえば、豊臣秀吉が名付けた「御城之口餅(おしろのくちもち)」です。私も大好きで、これまでにも2回ほどご紹介してきました。
本店の店先でいただくこともできるのですが、この建物がとにかく風情があって、まさにインスタ映えスポットですので、ぜひ行ってみてください!
大和郡山市役所のすぐ前、柳町商店街のスタート地点に位置する、和菓子屋『本家菊屋 本店』さん。周りは高いマンションなども建っていますが、江戸時代の風情を感じる店構えは健在です。ちなみに、現在のご当主は26代目で、戦国時代以前までお店の歴史はさかのぼれそうなのだとか!
店内の様子。このスペースで購入した和菓子をいただくこともできます!大和郡山市内でイベントなども開催されていたため、ひっきりなしにお客さんが来店していました
お座敷の手前の茶釜は、菊の御紋入りの拝領品で、かつてはこれでお茶を振る舞っていたようです(詳細)。頭上には、入口の木戸が跳ね上げてあったりします
こちらは、バタンと前に倒すと縁側として機能します。江戸時代末期の商店建築らしさが感じられます
奥には古い看板があり、戸棚の中や、天井部分を見上げてみると……
たくさんの干菓子を作る型が!デザインも美しく、バリエーションも豊富。何度見ても惚れ惚れしてしまいます!
暖簾や看板、建具など、すべてが美しいですね
豊臣秀吉が名付けた「御城之口餅」
本家菊屋さんの本店では、名物「御城之口餅」などを、縁側に腰掛けながらイートインすることができます(お茶もいただけます)。全国にある「うぐいす餅」の元祖といわれるそうですから、歴史がすごい!
割った写真を撮るのを忘れてしまいましたが、中には上品な甘さのあんこが入っています。風味の良いきな粉、やわらかなお餅。本当に気分が満たされる美味しさですね。お勧めです!
ショーケースの中には、上品で美しい上生菓子や、金魚をかたどった愛らしい「金魚すくい」など、さまざまな和菓子が販売されていました。ネット通販でも購入できますので、本家菊屋さんのホームページをご覧ください
「ちんゆいそだてぐさ」も大賑わい!
この日(2019年5月19日)は、大和郡山市でさまざまなイベントが行なわれていました。郡山城址では、恒例となった現代工芸フェア『ちんゆい そだてぐさ』が開催され、たくさんの人で賑わっていました
会場内では、焼き物から木工、金工など、さまざまな美しい工芸品が並びます。奈良伝統の「奈良団扇(うちわ)」の製造・販売を行っている「池田含香堂」のブースなども
美しく実用的な木のカトラリーのお店があったり。陳列がおしゃれ!
美味しいかき氷。読みたかった本。
その後、柳町商店街をずっと南へ移動して、旧店舗「ふくせ」を会場に、知人などが開催した蚤の市へ(奥のお座敷で開催してました)。奥へ長い古い住居建築で、床屋さんで使われていた回る椅子があるのも楽しいですね
ここでは、奈良市内の「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」さんの出張かき氷があったので、自家製シロップを使った「れもん+練乳」をいただいたり。今年の初かき氷で、暑い日だったので体に染み渡るくらい美味しかったです!
その斜め前にある、素敵な本屋『とほん』さんにも立ち寄って、読みたい本を探したり。この日は、夏目漱石や村上春樹などが苦しい〆切に立ち向かった戦記『〆切本』(左右社)を購入。のんびりと大和郡山を満喫しました!
■本家菊屋(本店)
HP: http://www.kikuya.co.jp/
住所: 奈良県大和郡山市柳1-11
電話: 0743-52-0035
営業時間: 8:00~19:30
定休日: 元日のみ
駐車場: 近くにあり(店舗の東側)
アクセス: 近鉄郡山駅から徒歩約5分(大和郡山市役所の前)
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