ピンク色が美しい、終わりかけの『河津桜』@佐保川(奈良市)
ピンク色の花びらが美しい、早咲きの桜「河津桜(カワヅザクラ)」。桜の名所、奈良市法蓮町の「佐保川」で見られます。もうすでに花は終わりかけでしたが、濃いピンク色の花びらと、出てきたばかりの淡い緑の葉っぱのコトラストも美しく、早春の風情を味わえました!
静岡県河津町で発見された「河津桜」
ピンク色の花びらが美しい、早咲きの桜「河津桜(カワヅザクラ)」(Wikipedia)。1955年に静岡県河津町で発見された新しい種で、オオシマザクラ とカンヒザクラの自然交雑種と推定されています。
奈良ではあまり見かけないイメージでしたが、広陵町と河合町にまたがる「馬見丘陵公園館」(約120本)、そして桜の名所として知られる、奈良市・佐保川沿い(約20本)で見られるのだそうです。
●参考記事
【奈良新聞WEB】川辺は春色 - 佐保川・カワヅザクラ
【朝日新聞デジタル】奈良)馬見丘陵公園で河津桜が開花 今月末が見頃
2016年は暖冬で、桜の開花時期も例年よりかなり早まっています。この日(3月22日)時点で、もうすでに花は終わりかけで、葉っぱも出ていましたが、まだ美しい姿が見られました。
奈良市法蓮町の「佐保川(さほがわ)」沿いの様子。3月末から4月初旬にかけて「桜まつり」が開催されるため、すでに提灯がぶら下げられるなど準備が進んでいました
ソメイヨシノの開花前に、両岸にぽつりぽつりと咲いている桜の木があります。ピンクが濃い花びらのものが「河津桜(カワヅザクラ)」で、もうすでに終わりかけだったため、緑の葉が混じっていました
河津桜は、佐保川の両岸に見られますが、まとまって植わっているのは奈良県立大学のすぐちかく。「ふりさけて 三日月見れば 一目見し 人の眉引き 思ほゆるかも」(万葉集 巻6-994 大伴家持)、「夕立ちて ただ三日月の 眉根掻き 日長く恋ひし 君に逢えるかも」(万葉集 巻6-993 大伴坂上郎女)これらの万葉歌碑のすぐ近くです
ピンク色が鮮やか!早春の風情です
ピンク色の花弁が美しい河津桜。染井吉野などと同じように、花の時期が終わってから葉っぱが出るタイプです。ピークのころはもっと桃色が濃かったと思いますが、終わりかけのためピンクと淡い緑が入り混じっています。これはこれで美しいものですね!
これはソメイヨシノよりも少し早く、3月中旬から見頃を迎える「彼岸桜(ヒガンザクラ)」の花。まだ満開の手前でした。色合いが淡くて可憐な花ですね
3月末から「佐保川桜まつり燈火会」も
佐保川の一帯では、毎年『佐保川桜まつり燈火会』が開催され、見事な夜桜なども楽しめます。
この日は、まだソメイヨシノは開花前でしたが、開花の兆しは見られました。楽しみですね!
佐保川の眺め。もう数日後には両岸に桜が咲き誇り、たくさんの方が花見に出かけてきます
樹齢約170年の古木「川路桜」。江戸末期の奈良奉行「川路聖謨(かわじとしあきら)」が植えた桜で、今でも春がくると見事な花を咲かせます。この日は一輪だけ花開いていました
ぷっくりとふくらんだつぼみたち。もう開花は間近です!
近くの「大佛鐡道記念公園」のしだれ桜も、開花目前でした
■佐保川の桜
開花時期: 3月末ごろ~4月上旬ごろ(ソメイヨシノ)
駐車場: なし
アクセス: 近鉄「新大宮駅」より徒歩5分ほど
■参考にさせていただきました
【奈良新聞WEB】川辺は春色 - 佐保川・カワヅザクラ
【朝日新聞デジタル】奈良)馬見丘陵公園で河津桜が開花 今月末が見頃
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