美しい夜桜ライトアップ『佐保川桜まつり燈火会』@奈良市
奈良市を流れる「佐保川」沿いは、約1,000本が咲き誇る桜の名所として知られています。夜桜のライトアップ「佐保川桜まつり燈火会」では、水面に桜が映り込んで、とても幻想的な光景が見られました。樹齢160年ほどの「川路桜」、大佛鐵道記念公園のしだれ桜など、楽しく夜桜見物できました!
佐保川の夜桜は幻想的!のんびり楽しめます
奈良市から大和郡山市へと流れる「佐保川(さほがわ)」(Wikipedia)。万葉集の時代から歌に詠まれた地名で、江戸時代に奈良の名所を並べた南都八景の一つとして「佐保川の蛍」が挙げられていたほど、自然豊かで美しい場所として知られていました。
現在は桜の名所として有名で、船橋商店街~奈良県立図書情報館の辺りまで、「約1,000本」の桜が咲き誇ります。
見頃を迎える3月下旬~4月上旬には、毎年「佐保川桜まつり燈火会」(参考:デジタルぱーぷる)が催されています。ライトアップされた夜桜、行灯には灯りがともり、川辺をのんびりと散策できるようになっています。
佐保川の夜桜!美しくライトアップされていて、本当に綺麗でした。撮影場所は、船橋商店街の近く。大安寺・奈良県立図書情報館のあたりまで桜並木が続きますが、ライトアップはこの一帯だけのようです
この日は風もなく、穏やかな水面に桜が映り込んで、とても幻想的でした。佐保川の桜を満開の時期に見るのは初めてでしたが、想像以上ですね。感動しました!
別角度から。橋の下でブルーシートを広げている方もいらっしゃいましたが、カップルや親子連れでのんびりお弁当を食べたりしている方が多かったです。川沿いに民家も多いので、大騒ぎは厳禁。屋台などもまったく出ていませんでした
奥に見える古木「川路桜(かわじざくら)」は白っぽいライトで照らされていて、水面の反射と合わせて、不思議な光景が見られました。すぐにここは散った桜の花びらで埋め尽くされて「花筏」が見られるでしょう
川路聖謨が植樹を命じた「川路桜」も
ひときわ大きな「川路桜(かわじざくら)」。江戸末期、奈良奉行だった「川路聖謨(かわじとしあきら)」が、奈良公園・佐保川・平城宮跡に数千本の桜を植樹し、樹齢約160年の川路桜はそのころに植えられたものだとか。見事な巨木です
大佛鐵道記念公園のしだれ桜もライトアップ
佐保川のすぐ近くには、「大佛鐵道記念公園」という、枝垂れ桜の美しいスポットがあります。
ここは、かつて存在した「大仏鉄道」(詳しくはこちら)と呼ばれた鉄道路線の「大仏駅」の跡地で、機関車の動輪のモニュメントなどが設置されています。
桜のシーズンのライトアップは見事ですので、ぜひ合わせてどうぞ!
遠目から。船橋商店街をまっすぐ進むと、突き当りの位置に「大佛鐵道記念公園」があります。小さな公園ですが、春の桜シーズンは美しいしだれ桜が咲き誇ります
大佛鐵道記念公園には、道路側に3本のしだれ桜が並んでいます。ライトの色合いもあって、ほのかにピンク色に染まっていて艶やかでした
■佐保川の桜
開花時期: 3月末ごろ~4月上旬ごろ
駐車場: なし
アクセス: 近鉄「新大宮駅」より徒歩5分ほど
■参考にさせていただきました
奈良県景観資産―桜並木が眺望できる佐保川・奈良県図書情報館付近―/奈良県公式ホームページ
佐保川 - Wikipedia
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