フルコト2号店!雑貨カフェ&BAR『ことのまあかり』@奈良市
ユニークな品揃えが魅力の奈良きたまちの人気雑貨店『フルコト』さん。その2号店となる、雑貨カフェ&BAR『ことのまあかり』さんがオープンしました!近鉄奈良駅から徒歩2分と近くて便利。奈良への思いがたっぷり詰まった、とても素敵で楽しい空間になっていました。
老舗喫茶店「アカダマ」さんの跡です
奈良きたまちの『旅とくらしの玉手箱 フルコト』さんは、他の店では手に入らない、ユニークな品揃えが魅力の人気雑貨店です。「あるじ」と名乗る5名の女性が共同運営していて、それぞれのアイディアや特技を活かし、これまで誰も思いつかなかったような、独特の企画を実現させてきました。
そんなフルコトさんの2号店となる『ことのまあかり』さん(Twitter・Facebook)が、2015年3月27日にオープン!
この2号店では、雑貨の販売だけではなく、カフェ&BARとしても営業していくそうです。お店の場所は、小西さくら通り商店街の一角で、近鉄奈良駅から徒歩2分ほどという近さ!ちょっとしたお土産などを購入するのにも便利でしょう。
オープンの経緯などは、「フルコト二号店「ことのまあかり」はじめます。」のページに詳しいですので、ぜひご覧ください。
小西さくら通り商店街の一角にオープンした、フルコト2号店『ことのまあかり』さん。1階はブティック、2階で営業しています。ここは奈良でもっともも古い珈琲店であり、2011年末に閉店した『可否茶座アカダマ』さんがあった場所です
店前のチョークボード。「土器コーヒーカップで飲む古墳コーヒー」「天川村産はちみつ&コンフィチュールと食べる、卵・乳不使用ホットケーキ」「月ヶ瀬 梅ジュース」など、奈良好きにはたまらないメニューが並びます。「雑貨のみご覧の方も大歓迎」です!
階段の脇にあった金属製の飾り。こうした重厚な装飾や店内の設備などは、アカダマさんが営業なさっていたときのまま使っているものがほとんどだとか。階段には仏像の写真なども多く展示してあります
階段を上がっていくと、こんなお店が待っています。手前が雑貨の販売スペースで、奥が喫茶スペース。雑貨の購入のみの利用も可能です
カウンター上部には、アカダマのオーナーさんが春日大社に舞を奉納した時の写真と、その御縁でいただいた扇子が展示してありました。すごい!内装や照明など、いかにも昭和の喫茶店風ですね
フルコトさんの雑貨も購入できます
雑貨販売スペース。ユニークなオリジナル商品も数多くそろうフルコトさん、そのすべてではありませんが、かなりの数がこちらでも購入できるようになっています
鹿・古墳・正倉院文様・古事記など、奈良らしいモチーフのアイテムがいっぱい!ちょっとしたお土産を探すのにもいいですね
紙モノ、木のカトラリー、古墳コーヒーなどなど
奥は喫茶スペース。奈良本も読めます
奥の喫茶スペースの客席部分(オープン初日で大混雑だったため、変な角度の写真でご容赦ください)。席数は全部で12席くらいでしょうか。古き良き喫茶店の雰囲気で、じっくり落ち着けそうです
店内のいたるところに本が置いてあります。これも大部分はアカダマさんの置き土産で、フルコトさんでさらに追加していくとか。奈良や仏像関係の本が充実していて、かなり楽しそうです!額に入った写真は、火災のためもう現物が遺されていない法隆寺金堂の壁画を写したものです
飲食メニューに天平時代へのこだわりが
ことのまあかりさんのメニューは、2014年に開催されて大きな話題となった『天平バー』(紹介記事)をさらに発展させたものとなっています。
この時は、「天平時代の雰囲気で、天平時代に使用されていた器を使い、天平時代に食べられていた食品を食べ、天平時代にちなんだ名前のお酒を飲む」というものでしたが、カフェメニューが増えたりして、お酒だけではない楽しみ方ができるようになりました。
ことのまあかりさんのメニューその1。真っ先に出てくるのが「ホットコーヒー(古墳珈琲中期)勾玉クッキー添え(@580円)」!メニューについての説明を観ているだけで楽しくなります。「月ヶ瀬梅ジュース(@600円)」などもあります
メニューその2。食事メニューは、「ホットケーキ 季節のコンフィチュールと洞川産はちみつ(@600円)」があります(奈良倶楽部さんや器人器人さんが食べていらっしゃいます)。卵と乳製品不使用の凝ったもので、食べていた方に聞いたところ、美味しいと大好評でした。ドリンクの「季節のコンフィチュールソーダ(@600円)」「生搾り橘ジュース(@500円)」なども
メニューその3。おつまみ類とお酒など。ビール・焼酎・日本酒と揃っていますが、すべて平城京や天平時代の人々にちなんだ名前のものが集められています!大伴家持・小角・氷高・額田姫王・吉備真備・朱雀門など、選ぶだけで楽しいです(笑)
喫茶店らしくドリンクチケットもありますが、これもまた凝ってます!スタンプが「和同開珎」のデザインになっていて、ちょっとだけ嬉しいんです(笑)。7杯分で3,500円分とちょっとお得ですので、これから通う予定の方はぜひ!
お酒もおつまみもマニアックなこだわりが
この日、私は、天平時代の方々の名前にちなんだお酒とともに、「干し肉と木簡グリッシーニ(@450円)」と「須恵器のおつまみセット(@550円)」のおつまみメニューをいただきました。
以前の天平バーでもいただいたメニューですが、凝り性のあるじが揃ったお店ですので、食材のセレクトまで、本当にマニアックです!
天平時代に食されていた品々を、その当時に使用していた器を復元して盛り付けて食します。お酒の銘柄はその時代の方々にちなんだものが揃っていますし、スタッフの方たちは、お手製の天平風衣装に身を包んで接客してくれます。徹底してますね(笑)
ことのまあかりさんでいただいた「花巴 あまざけ(@450円)」。美しい奈良三彩の器に入っています。まろやかでやわらかな口当たり。アルコール分はゼロなので、お酒が飲めない方でもご安心を
こちらは、愛知県額田町で作られているお酒「額田姫王」(奈良三彩風酒器は700円、1合は1,200円)。万葉集に収められた歌で知られる額田王は、奈良のゆかりの方ですが、愛知でそのイメージのお酒が作られているのが面白いですね!思わずニヤリとしてしまいました(笑)
そんなお酒やらおつまみやらが揃ったところで記念撮影を。奥に見えるのが1合用の須恵器の酒器です(※店内の照明が控えめなので、スマホのライトで照らしながら撮影したため、かなり味気ない色合いに写っています。ご容赦ください!)
こちらは「干し肉と木簡グリッシーニ(@450円)」。高坏の復元土器で登場します!「牛の干し肉と木簡型のグリッシーニ。飛鳥時代風・奈良時代風の復元土器でお出しします」とのこと。グリッシーニは「古墳型ケーキ」などでもお馴染みの「プティ・マルシェ」の作。どちらも香ばしくて、お酒のアテにぴったりです!
こちらは「須恵器のおつまみセット(@550円)」。鹿児島県の「琴鳴堂」さんが制作した須恵器でいただきます。「奈良時代にも食べられていた蘇・鴨肉・栗を、今年で即位1300年を迎える女帝・元正天皇の時代に使われていた器の特徴を模した須恵器に盛り付けました。」という説明からしてマニアック!
ドリンクメニューとともに出てくる美しい文様のオリジナルコースターは、記念に持ち帰れます!デザインが秀逸ですね
奈良の楽しさを発信するスペースに!
この日、ことのまあかりさんのオープン初日ということもあって、店内は常にたくさんの人たちで賑わっていました。
フルコトのあるじの皆さんは、これまでも物販にとどまらず、飲食系のイベントなども行なっていましたので、こういった場が出来たことで、さらに楽しい企画が期待できるでしょう。いろいろとアイディアはあるようですので、楽しみにしたいですね。
また、この日はメニューにありませんでしたが、三輪そうめんの「にゅうめん(@300円)」なども提供していく予定だとか。飲食店として、奈良の楽しさを発信していくスペースとして、これからの進化から目が離せませんね。楽しみにしたいと思います!
■ことのまあかり
HP: http://kotonomaakari.furukoto.org/
Twitter: @kotonomaakari
Facebook: ことのまあかり
住所: 奈良県奈良市小西町2 2F
電話: 0742-26-3755(代・フルコト)
定休日: 火曜日
営業時間: 月水木 14:00-20:00、金土日 11:00-20:00
駐車場: なし
アクセス: 近鉄奈良駅より徒歩2分ほど
■参考にさせていただきました
奈良倶楽部通信 part:II: フルコト2号店「ことのま あかり」3/27オープン!
ことのまあかりさん OPEN!!! : 「うつわ」と「ざっか」 器人器人
老舗喫茶店が、奈良愛10割増しで復活! - ニュース(News) | 関西を24時間遊べるウェブマガジン『Lmaga.jp』
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