甘い香りの可憐な花『蝋梅(ろうばい)』@明日香村八釣
明日香村の八釣地区は、可憐な黄色い花を咲かせる「蝋梅」の名所です。小さな花からは甘い香りが漂い、花の少ない冬に彩りを与えてくれます。この日は蝋梅を探しに、小原・東山地区まで散策してきました。川沿いや田んぼの脇など、いたるところで美しいロウバイの花が観られました!
万葉文化館の近く。甘い香りに癒やされます
花の少ない冬、可憐な小さな黄色い花を咲かせる「蝋梅(ろうばい)」(Wikipedia)。庭木などにも用いられ、周りには甘い香りが漂わせ、目も心も和ませてくれます。
あまりまとまって植わっているようなものではありませんが、明日香村の「八釣(やつり)」のあたりでは、何本も見かけることができます。
八釣地区は「奈良県立万葉文化館」さんの北東くらいにあり、天下の奇祭「おんだ祭」で知られる『飛鳥坐神社』や、藤原鎌足産湯の井戸・大伴夫人の墓(紹介記事)などもすぐ近くです。
この日はいいお天気でしたので、万葉文化館さんの駐車場(無料)に車を停めて、小原、東山地区までお散歩がてらロウバイ探しに行ってきました。
ロウバイが数多くみられる、明日香村「八釣橋」の周辺。この細い道路の両脇にロウバイの花が植わっています。意外と車通りも多く、やや風情に欠けます(※この写真は以前撮影したもの)
八釣橋の近く、黄色い花を咲かせたロウバイがまとまって植わっている場所があります(道路から逸れて裏側からみたところ)。ややごちゃごちゃしているので、花を愛でるにはあまりいい環境ではりませんが、そこら中でロウバイを見かけます
正面から。かなり立派な木が、川(古くは「八釣川」と呼ばれていたとか)を挟んで5本くらい並んでいます
小さく可憐なロウバイの花たち。近づくとふんわりと甘い香りが漂ってきます。花が下向きに咲くのが特徴で、見頃は1月下旬~2月初旬ごろ。この日はちょうどピークごろでした
蝋梅は、花が蝋(ろう)で固められたような姿で、臘月(ろうげつ。旧暦12月)に咲くことから、この名前で呼ばれるようになったそうです。名前に梅と入っていますが、ロウバイ科ロウバイ属の植物です
まだ蕾も多く、もうしばらく楽しめそうです
集落のいろんな場所でロウバイが開花!
冬の季節、八釣ののどかな集落を歩いてみると、いたるところにロウバイが植わっていることに気づきます。八釣川の上流で見かけたものは、まさに満開でした!青空をバックに、美しい姿を見せてくれました
立派な民家と蝋梅
畑の脇にまとまって蝋梅が
飛鳥坐神社のお向かいの「懐石 神籬(ひもろぎ)」さん(食べログ)では、玄関脇に蝋梅をしつらえてありました
畝傍山を眺たり、弘計皇子神社を詣ったり
お散歩中に見かけた梅。蕾がぷっくらと膨らんできています
一輪だけ開花していた梅の花!春はもうすぐですね
エリアは違いますが、明日香村の「雷(いかづち)」の近くに、すでに見事に開花している菜の花畑がありました
池越しに観る畝傍山。その奥には二上山
のどかな田んぼ越しに観る畝傍山と二上山
小さな「弘計皇子神社」(をけのみこじんじゃ)をお詣り。弘計皇子とは、第23代「顕宗(けんぞう)天皇」のこと。この辺りに「近飛鳥八釣宮」と営んだと考えられているため、ここにお社があるのでしょう(こちらが詳しいです)
小さな庚申塚とお地蔵さま
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