まるでバベルの塔！『木津南配水池』＠京都府木津川市
奈良との県境近く、京都府木津川市にある『木津南配水池』。重要なインフラである「給水塔」ですが、外壁がレンガで螺旋状に階段が続いて…と、真っ先に「バベルの塔」を連想させる不思議物件です。残念ながら建物の近くへは行けませんが、外から何枚か撮影して来ましたのでご紹介しておきます。
近鉄奈良駅から4kmほどの場所にあります
「日本の異空間探検マガジン」を銘打ったムック本『ワンダーJAPAN
そして、奈良（の周辺）のワンダー物件といえば、やはり『木津南配水池』も外せません。こちらは、奈良と京都の県境にあり、所在地は京都府木津川市になりますが、近鉄奈良駅から約4kmほどしか離れていませんので、奈良県民にもお馴染みでしょう。
京都と奈良の県境に建つ、「バベルの塔」風の建物『木津南配水池』。螺旋状に天に伸びる姿が、遠目にもかなり奇妙です。すぐお隣では大きな建物が建築中。これは何になるんでしょうね？
「木津町上水道 木津南配水池」の文字が見えます（市町村合併により、現在は木津川市になりました）。残念ながら施設は一般公開されておらず、立ち入りできません
モチーフは名産品の「たけのこ」だとか！
この『木津南配水池』という施設は、旧約聖書に登場する「バベルの塔」（Wikipedia・画像検索結果）を思わせる、レンガ造りの螺旋状の姿が特徴的です。高さ47mの巨大な塔ですから、遠くからでもよく見えるんですが、悪魔的に美しいんですよ！近くを通るたびに見惚れていました。
この建物は1999年3月の竣工で、学研都市である旧木津町のシンボルとして建設されました。驚いたことに、このデザインは決してバベルの塔ではなく、この地方の特産品である「タケノコ」をモチーフにしているのだとか。そう見えないことはありませんが、バベルの塔の方がロマンがあってかっこいいので、私はこれから先もバベルの塔だと思うことにします（笑）
ただし、バベルの塔は「人類が天まで届く塔を作ったことに神が怒って塔を崩した」というような伝承がありますから、決して縁起の良いものではありません。
ちなみに、この建物は「給水塔」で、内部は上下2層（高区用と低区用）に分かれており、「関西文化学術研究都市 木津南地区」の水事情をささえる重要施設です。外観はレンガ造りで、外周には螺旋階段がめぐらせてあります。
上部には屋上庭園があり、日にちを決めて塔の上に上がれる見学会も開催されるようです（こちらでその模様が見られます「木津南配水池」）。屋上からは大仏殿まで見渡せるようですから、機会があればぜひ登ってみたいですね！
フェンスの外からの眺め。外周を螺旋階段がめぐっていて、屋上庭園まで上がれるようになっています。この日は天気が良くなかったのでこの程度ですが、青空をバックに見ると、どこか悪夢敵でよりかっこいいんですよ！塔のてっぺんにはボスキャラが潜んでいるパターンのヤツですね（笑）
すぐ脇には公園のような設備も
隣接して大きな建物が建設中
はっきりとは分かりませんが、最上部へ到達するためには、周囲を6周くらいする必要がありそうです
どう見てもタケノコじゃないですよね！
＜余談＞『奈良ドリームランド』も近くです
『木津南配水池』から奈良駅側には、2006年に閉園した『奈良ドリームランド』（Wikipedia）の跡地があります。もちろん敷地内へは立入禁止ですから、遠くから眺めるしかありませんが、ずっと荒れ果てたままの廃墟となっているようです。一時は、奈良市の火葬場をここに移転するという計画もありましたが、反対にあって頓挫しました。
ここに来るたびに、「閉園する前に一度くらい行ってみれば良かった…」と後悔しています（笑）
■木津南配水池
住所: 京都府木津川市州見台6-6
電話: 0774-72-0203（木津川市役所 上下水道部）
アクセス: 近鉄奈良駅から車で10分ほど（約4km）
※実際に観に行ったのは「2013年2月1日」です
■参考にさせていただきました
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