「石楠花（しゃくなげ）」のお寺として有名な、宇陀市の『室生寺』。これまでも何度もお詣りしてきましたが、シャクナゲがほぼピークのタイミングで拝見できました。女人高野に相応しい清楚な花で、雰囲気がありますね。

4月下旬～5月初旬は「しゃくなげ祭り」が

「石楠花（しゃくなげ）」の名所として有名な女人高野・室生寺。4月下旬～5月初旬には「しゃくなげ祭り」が開催され、多数の参拝客で賑わいます。

一番の見どころは、やはり「金堂（国宝）」の前の石段「鎧坂（よろいざか）」のシャクナゲですが、この時期は参拝客も多いため、人の姿が写り込まないようにするのは大変ですね。

また、他の季節に来ても分かりづらいですが、鎧坂の脇だけではなく、ほぼ全山にわたってシャクナゲが植わっているため、本当に見事な眺めでした。シャクナゲはやや地味めの姿ではありますが、たくさん咲いても嫌味な感じにはならず、室生寺の雰囲気にはよく合っていますね。

宇陀市の古刹、女人高野『室生寺』。桜の季節が終わると「石楠花（しゃくなげ）」のシーズンが始まります。太鼓橋の脇にもシャクナゲが見えますね。4月下旬～5月初旬は「しゃくなげ祭り」を開催しています

室生寺の山門。ここをくぐった左手から石段が続き、どんどん登っていく形になります

室生寺の金堂前の石段が「鎧坂（よろいざか）」。両脇にシャクナゲの群生があります最近になって石段に手すりが取り付けられました

素敵な仏像がいらっしゃる聖地です

シャクナゲの花は大きな見どころですが、室生寺には素晴らしい仏像もいらっしゃいます。詳しくは室生寺ホームページをご覧ください。画像と説明文が掲載されています。

また、他の季節の室生寺の様子は、このブログでもなどもご紹介していますので、そちらをご覧ください。

室生寺の「金堂（国宝）」。ご本尊は釈迦如来像。薬師如来像や十一面観音像などの五尊が並び、その前にユーモラスな十二神将像がいらっしゃいます。仏像好きな方であればたまらないお堂ですので、ぜひお参りしてみてください

金堂の近くに建っている「弥勒堂」。ご本尊は「弥勒菩薩立像（重文）」、向かって右手に「釈迦如来坐像（国宝）」が安置されています

金堂の隣、天神社の拝殿脇の岩に彫られた「軍荼利明王石仏」。とても美しい仏さまで、お会いするたびに写真を撮ってしまいます。上の苔から草木が伸びてきています！

金堂より少し高い位置にある「灌頂堂（国宝）」。真言寺院の中心であるお堂で、室生寺の本堂に当たるものです。1308年の建立で、ご本尊は「如意輪観音坐像」。お堂の前にもシャクナゲが咲いています

灌頂堂は修復が終わり、美しく蘇りました

室生寺のシンボル「五重塔」と石楠花

室生寺のシンボル「五重塔（国宝）」の周囲にも、たくさんのシャクナゲが植わっています。他の季節にはなかなか気づきませんが、確かにシャクナゲのお寺ですね

室生寺の石楠花の画像など

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■室生寺

ＨＰ:　http://www.murouji.or.jp/
住所:　奈良県宇陀市室生区室生78
電話:　0745-93-2003
宗派:　真言宗室生寺派大本山
本尊:　釈迦如来（国宝）
創建:　宝亀年間（770年－780年）
開基:　役小角、または賢璟
拝観料:　600円
拝観時間:　8:00 - 17:00（入山は16:30まで）
駐車場:　有料駐車場（民間）
アクセス:　近鉄大阪線「室生口大野」より、奈良交通バス「室生寺」下車

※「女人高野」の別称でも有名です
※「西国薬師四十九霊場」の第八番霊場

■参考にさせていただきました！
室生寺 - Wikipedia