2011-05-03

浄土庭園に牡丹が咲き乱れる『當麻寺 奥院』@葛城市

浄土庭園に牡丹が咲き乱れる『當麻寺 奥院』@葛城市

牡丹の季節に、當麻寺塔頭の浄土宗寺院『當麻寺 奥院』へお詣りしてきました。浄土庭園が広がる花が見事なお寺ですが、素晴らしい内容の「宝物館」もあり、見どころは多めです。本堂とは別料金になりますが、ぜひ立ち寄ってみてください。


當麻寺塔頭で浄土宗の中心となる寺院です

葛城市の二上山の麓に建つ『當麻寺(当麻寺)』は、612年に用明天皇の第三皇子「麻呂子親王」(聖徳太子の弟)が創建した古刹です。中将姫ゆかりのお寺で、現在の本尊は「當麻曼陀羅(国宝)」。天平時代に建てられた二つの三重塔「東塔・西塔(国宝)」、金堂に祀られた「弥勒菩薩坐像(国宝)」「四天王立像(重文)」など、多数の文化財を有しています。

創建当初は、金堂の弥勒菩薩坐像を本尊として、三論宗を奉じていましたが、平安時代後期、浄土信仰が盛んになったころから、浄土宗と真言宗の二宗を並立するようになりました。當麻寺の塔頭『奥院』は、當麻寺の浄土宗信仰の中心となっています。



當麻寺塔頭奥院は、浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として建立された寺で、最初は往生院と呼ばれていました。知恩院第十二代誓阿普観上人が知恩院の御本尊として安置されていた法然上人像(重文)を後光厳天皇の勅許を得て応安三年(1370)当地に還座して建立した寺で、以来、浄土宗の大和本山として多くの人々の信仰を集め今日まで護持継承されて来た名刹です。 本堂(重文)、大方丈(重文)、楼門(重文)、阿弥陀堂、庫裡等、今に残る伽藍に往古の宗教活動の偉大さがうかがわれます。


法然上人二十五霊場の九番札所であり、広大な「浄土庭園」に約80種類3,000株というボタンが咲くことでも知られています。


當麻寺(奥院)@葛城市-01

葛城市の二上山の麓にある古刹『當麻寺』。境内には本堂を囲むように塔頭が並びます。本堂裏手の石段を登った先には浄土宗『奥院』があります。広大な浄土庭園が広がり、四季を通じて美しいお花が楽しめます


「宝物館」の二十五菩薩来迎像が見事!

當麻寺奥院の石段を上がると、すぐに近代的な「宝物館」が見えます。ここは通常公開しておらず、春や秋の観光シーズンにしか開いていないため、私もこの日初めて拝見しました。以前から噂には聞いていましたが、思った以上に素晴らしい展示内容ですね!

●正面には、天平時代の「當麻曼陀羅」が。當麻寺のご本尊である當麻曼陀羅は奈良時代末期のものですが、現在本堂に祀られているのはその複製です。本堂のものよりも、この宝物館のものの方が古いのだとか

●まるで「練供養会式当ブログ内)を見るかのような、室町時代の「二十五菩薩来迎像」が見事でした!それぞれ40cmほどのサイズですが、まさに踊っているよう。お練りを見に来た方は、出来れば事前に拝見しておくといいでしょう

●その他、江戸時代の「中将姫絵伝」、鎌倉時代の「法然上人行状絵伝」など、興味深い絵巻が見られました

(詳しくは當麻寺 奥院の「宝物 當麻寺奥院」のページをご覧ください)


當麻寺(奥院)@葛城市-12

石段の途中には「宝物館」が建っています。常に拝観できるものではなく、春や秋の観光シーズンのみの公開となっています。それほど広くはありませんが、本堂にあるものよりも古いという天平時代の「當麻曼陀羅」、練供養会式の原型を見るような「二十五菩薩来迎像」、美しくも生々しい「中将姫絵伝」など、貴重な宝物が展示されていました

當麻寺(奥院)@葛城市-13
宝物館のパンフレットの表紙には、展示してある「二十五菩薩来迎像」の写真が。室町時代のもので、それぞれ40cmほどのサイズですが、踊るような動きがあって見事でした。横長のガラスケースで展示されていますが、真正面を向くのではなく、全員が斜めの角度で奥行きが感じられるように配置されているのも面白かったですね

當麻寺(奥院)@葛城市-14
當麻寺奥院の宝物館裏の庭園。規則的に並んだ踏み石と、その向こうに並んだ牡丹の花が見事でした。右手奥の石段を上がると、より広い「浄土庭園」が広がっています

當麻寺(奥院)@葛城市-15

當麻寺(奥院)@葛城市-16


法然上人二十五霊場の九番札所です

當麻寺奥院の「本堂(御影堂)」は、1604年の建築で需要文化財に指定されています。法然上人二十五霊場の九番札所になっていて、ご本尊は「法然上人像」。御簾の向こう側にいらっしゃって、そのお姿は拝見できませんでした。とても美しい阿弥陀如来像や、どっしりと重厚な聖観音像、細身の地蔵菩薩像などもいらっしゃいますので、ぜひお詣りしておきましょう。

本堂の右手には、1612年建立の「當麻寺奥院 大方丈(重文)」という書院が建っています。ここは内部拝観は出来ませんが、以前は外から美しいお庭が覗き込めました。しかし、現在は大規模な工事を行っていて、全く見られません(平成26年秋まで)。いつか入ってみたいものですね。


當麻寺(奥院)@葛城市-02

當麻寺奥院の正玄関。重厚な建物に、華やかな牡丹の花が似合います

當麻寺(奥院)@葛城市-03
境内の至るところに牡丹が植わっています。ゴールデンウィーク前後には見事な姿が見られます

當麻寺(奥院)@葛城市-04
牡丹に差し掛けられた傘。そして、遠くに2つの三重塔の姿が見えます

當麻寺(奥院)@葛城市-05
向かって左手が「阿弥陀堂」。右手が「本堂(重文)」。お堂の前には蓮の鉢が並び、開花シーズンには見事な姿を見せてくれます

當麻寺(奥院)@葛城市-06
當麻寺奥院の「本堂(御影堂)」。1604年に建てられた比較的簡素な建物で、重要文化財に指定されています。法然上人二十五霊場の九番札所になっているお堂ですから、ご本尊は「法然上人像」。しかし、御簾の向こう側にいらっしゃって、そのお姿は拝見できませんでした。美しい阿弥陀如来像がいらっしゃいます

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本堂に向かって右手には、1612年建立の「當麻寺奥院 大方丈(重文)」という書院が建っています。しかし、通常公開していませんし、現在は平成26年秋までの予定で修理工事を行っています。修理が終わったらぜひ拝見したいものですね

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背後のオレンジ色の壁は、大方丈のもの。牡丹の白とのコントラストがいいですね

當麻寺(奥院)@葛城市-10
本堂・御影堂の裏手には、端正な牡丹が植えられています。寺院建築と牡丹の花は似合いますね>本堂・御影堂の裏手には、端正な牡丹が植えられています。寺院建築と牡丹の花は似合いますね

當麻寺(奥院)@葛城市-11


四季折々の花々が楽しめる「浄土庭園」

本堂の裏手には、二上山を背景とした「浄土庭園」が広がっています。

中央にある「宝池」を囲むように十三重石塔や阿弥陀仏石像が配されていて、極楽浄土を表しているのでしょう。春は約80種類3,000株というボタンが咲き誇りますし、その前のしだれ桜も見事です。四季折々のお花が楽しめますので、様々な季節にお邪魔したいですね。


當麻寺(奥院)@葛城市-17

當麻寺奥院の「浄土庭園」。二上山を背景として、中央にある「宝池」を囲むように十三重石塔や阿弥陀仏石像が配されています。広大な敷地に四季の花々が咲き誇りますが、やはり約80種類3,000株というボタンは見事ですね

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浄土庭園の阿弥陀如来さま

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当麻寺-紅葉-27
奥院の境内の端に建つ「楼門(重文)」。江戸時代初期のもので、2階部分には鐘楼があります(この写真は前の秋に撮影したものです)

當麻寺(奥院)-ご朱印
當麻寺奥院でいただいた御朱印です。達筆!



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■當麻寺 奥院

HP: http://www.taimadera.or.jp/
住所: 奈良県葛城市當麻1263
電話: 0745-48-2008
宗派: 浄土宗
本尊: 法然聖人像
創建: 1370年
拝観料: 300円(宝物館との共通券は500円)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 有料(「二上山ふるさと公園(無料)」から歩くことも出来ます)
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車、徒歩20分

※「真言宗」の中之坊・西南院、「浄土宗」の奥院・護念院など、両宗派の並立となっています


■参考にさせていただきました!
當麻寺 - Wikipedia










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