
日本初の水時計があった『飛鳥水落遺跡』@明日香
明日香村の石造物見学ツアーと流れで、初めて『飛鳥水落遺跡』にも行けました。
ご存知のとおり、明日香村には古墳が多いのですが、この遺跡は誰かを埋葬したワケではなく、中大兄皇子が作った日本初の水時計「漏刻」の跡地なんです!
660年、中大兄皇子作の水時計!
『飛鳥水落遺跡』は、「日本書紀」に記述がある、日本初の水時計「漏刻」があった場所です。今は、石の基壇部分が復元されて、25本の柱が立っているだけですが、当時(660年)は、しっかりとした建物があり、その内部で少しずつ水を流して時を計測していたのだとか。
当時の日本は、律令制に基づく支配体制が築かれつつあった時期で、中国の先進的な技術を取り入れることに熱心でした。様々な中国の文化が流入してきたのですが、明確な時刻を示すことで秩序づけようとしたのだそうです。そこで、日本の科学技術を結集して、国家規模の大プロジェクトとしての水時計「漏刻」が建設されたのです!
まるで「プロジェクトX」のストーリーのようですね(笑)
24本の柱が復元されていますが、当時はその下に、柱の径に合わせて窪みを掘った礎石が連なり、水を流して時を計ったのだそうです。今では何てことの無いことに思えますが、1300年以上前の時代には、正確な時を知るというのは、ここまでの大事業だったんですね。
『飛鳥水落遺跡』の様子。その名前のとおり、日本初の水時計「漏刻」があった場所です。今は、石の基壇部分が復元されて、25本の柱が立っています
『飛鳥水落遺跡』の案内看板。今からは想像できませんが、ここは660年、中大兄皇子が日本で初めて水時計を作って人々に時を知らせた場所だったのです。その大掛かりさとのどかさに驚きます!
この板が張ってある部分が水路だったようです。日本最初の水時計「漏刻」は、屋根付きのしっかりとした建物で、ここもちゃんと室内だったそうです
周囲はしっかりとした石組みになっています。その外側は、のどかな明日香村の風景が広がっています
飛鳥水落遺跡の一角。建物の礎石のようですが・・・、どこからどう見ても、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のロボット兵にしか見えません!どことなく、横たわって痛々しい感じまでしちゃいますね(笑)
このアングルの方がロボット兵っぽいかも。今から1300年以上前の遺跡から出てきたんですから、なんだか不思議な感じがしますね
「明日香村埋蔵文化財展示室」の横です
『飛鳥水落遺跡』は、比較的アクセスのいい場所にあるのですが、敷地の入口に表示が無いため、うっかりすると気付かないこともあるでしょう。「明日香村埋蔵文化財展示室」と同じ敷地にありますので、それを目印にしてください。
実は、私もまだ拝観したことが無いのですが、この「明日香村埋蔵文化財展示室」とは、旧飛鳥小学校の建物を利用したもので、キトラ古墳の石室の模型の展示まであるのだそうです。しかも、無料で拝観できるそうですので(ただし、土日祝日などは休館)、飛鳥水落遺跡と一緒に見てみるのもいいかもしれません。
『飛鳥水落遺跡』は、「明日香村埋蔵文化財展示室」と同じ敷地にあります。入口部分に水落遺跡の表示はありませんので、見落とさないようにご注意ください
■明日香村埋蔵文化財展示室
HP: http://www.asukamura.jp/shisetsu/maizobunkatenji.html
住所: 奈良県高市郡明日香村大字飛鳥112
電話: 0744-54-5600
定休日: 土・日・祝日・年末年始
営業時間: 9:00-17:00
拝観料: 無料
駐車場: 無料駐車場あり
『飛鳥資料館』に模型がありました
また、これはついでですが、以前「飛鳥資料館」に行った時に、水落遺跡の模型があったことを思い出しましたので、それも合わせて掲載しておきます。
両方見てみると、そのすごさとのどかさ加減が分かると思いますので、飛鳥観光の途中で合わせてお立ち寄りください!
以前に行った「飛鳥資料館」にあった、水落遺跡の復元模型。24時間の水の動きを、光ファイバーと発光ダイオードを使って1分間に凝縮したものです。見ていてもなかなか進まず、1分間でも十分のどかに見えましたが、実際はもっと大変なんですよね
水落遺跡の発掘の説明文。最初は25m四方の基壇が現れ、再調査の結果、24本の柱の下には柱の径に合わせて窪みを掘った礎石が見つかりました。「これは日本書紀にあった『漏刻』だ!」と大騒ぎになったのだそうです!
■飛鳥水落遺跡
HP: 参考サイト(明日香村)
住所: 奈良県高市郡明日香村飛鳥
駐車場: 無料駐車場あり