2009-06-15

ユーモラスな表情の飛鳥のシンボル『亀石』@明日香

亀石@明日香村

明日香村の石造物見学ツアーと題して、飛鳥のシンボルである『亀石』に立ち寄りました。

ユーモラスな表情をした巨石なんですが、「一度でも西を向くと、大和盆地は泥沼になる」という伝説を持つ、ガメラ以上のパワフルな亀なのです!


カメ?カエル?穏やかな表情の守り神!

明日香村川原にある、亀の形をした巨石『亀石(かめいし)』。飛鳥のアイドル的(?)な存在ですが、車では行きにくいところにあるため、レンタサイクルで周るのがベターでしょう。

「長さ3.6m×幅2.1m×高さ1.8m」、重さは10トンを超す巨石なんですが、両目が小さく飛び出していて、脇に手のようなものも見えますので、どことなくユーモラスな印象を受けます。何世紀もの間、飛鳥の地にいらっしゃる守り神のような存在ですね。

誰が何の目的でこんなものを作ったのかは不明ですが、Wikipediaによると、

・当時は大寺院だった「川原寺(現在の様子はコチラ)の領地の四隅を示す石標だった
・「猿石」を含めた古墳に関連する遺物
・グリフィン像を造ろうとしたが途中で放棄された
・以前は、現在とは上下逆で、全く別のものだった

などの諸説があるそうです。

とにかく、周りには小さなお土産物屋さんが一軒あるだけですし、観光するといっても大した時間もかからないと思います。この可愛らしい表情を、ぜひ生で拝んでみてください!


亀石@明日香村-01

車では立ち寄りにくい「亀石」も、自転車なら気軽に行けます。飛鳥の守り神的な、そしてアイドル的な存在の亀さんですね

亀石@明日香村-02
亀石を正面から見たところ。ちょっとだけ飛び出した素朴な両目がキュートです!「これはカエルではないか?」という説を唱える方もいらっしゃるそうですが、確かにカエルっぽいかも・・・

亀石@明日香村-03
石舞台古墳と並ぶ、飛鳥のシンボル「亀石」ですが、亀石本体・案内が書いてある銅版・小さな商店、これだけしかありません。観光すると言っても、所要時間は10分もかからないかもしれませんね


実は、大和盆地を泥沼に沈めるパワーも!

また、現地の案内板にも書いてありますが、この亀石にはこんな伝説があるそうです。



むかし、大和が湖であったころ、湖の対岸の当麻と、ここ川原の間でけんかが起こった。長いけんかのすえ、湖の水を当麻にとられてしまった。湖に住んでいたたくさんの亀は死んでしまった。何年か後に亀をあわれに思った村人達は、亀の形を意思に刻んで供養したそうである。

今、亀は南西を向いているが、もし西を向き当麻をにらみつけたとき、大和盆地は泥沼になるという。


私は今、敵対関係にあった当麻近辺の住人なんですが、ものすごい悪役じゃないですか・・・。ちょっと凹みますね(笑)

でも、こんなユーモラスな表情をしているクセに、大和盆地を泥沼にするほどのパワーを秘めているなんてすごいと思いませんか?その意外性がいいですね!


亀石@明日香村-04

亀石の伝説によると、「今、亀は南西を向いているが、もし西を向き、当麻をにらみつけたとき、大和盆地は泥沼になるという。」とのこと。穏やかな表情をしていますが、そんなすざましいパワーを秘めているんです!

亀石@明日香村-05
亀石だけではありませんが、明日香村の観光地には、携帯電話でQRコードを読むとマスコットの「あたかちゃん」が音声ガイドをしてくれるシステムがあります。ガイドブックだけに頼らなくてもいいので、かなり便利かも



大きな地図で見る


■亀石(かめいし)

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 奈良県高市郡明日香村川原
電話: 0744-54-5600(明日香村 文化財課)
駐車場: なし






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