真珠・真珠・真珠!『ミキモト真珠島』@鳥羽
伊勢神宮(内宮)へお参りのした後、ホテルのチェックインまでにはまだ少し時間があったため、鳥羽市の『ミキモト真珠島』へ行ってみました。
正直なところ、中年の男三人で行くようなところじゃありませんでしたが・・・(笑)
雨の真珠島は・・・、ちょっと残念!
鳥羽市にある「ミキモト真珠島」とは、1951年オープンの株式会社御木本真珠島が運営する施設で、鳥羽湾に浮かぶ島が丸ごと「真珠」をテーマにしたレジャー施設になっています。島内では、真珠に関する様々な展示品や、養殖技術の説明、さらに海女さんの実演ショーが見られたりもします。
しかし、この日はかなりの雨だったため、ほぼ室内の展示物しか見ることができませんでした・・・。晴れた日には、見晴台から美しい鳥羽湾の景色が見えたり、日本庭園を眺めたりできるそうですので、ちょっと残念ですね。
ホテルのチェックインまで少し時間があったため、鳥羽市の『ミキモト真珠島』へ(男三人で)行ってみました。伊勢・鳥羽には何度か来ていますが、ここに入るのは初めてです
ミキモト真珠島の入口部分。1時間に一度ずつ、海女さんの実演も行われます。この日はかなりの雨でしたが、こんな天気でも海にもぐっているんでしょうか?
ミキモト真珠島へは、この海上通路を通って向かいます。まだ昼過ぎなんですが、この薄暗さ・・・。コンディションは最悪でした・・・
ちょうど湾内の周遊船が出港するところでした。屋根つきの船ですが、デッキに人影は見当たりませんねー
アーチをくぐって真珠島へ。ちゃんと、アーケード付きの「雨の日用の順路」も設けられていますので、傘をささずに歩けます
晴れていたら、この辺りを歩いて、海も見に行けるんですけどね・・・。人もおらず、静まり返ってます
雨の中に佇む、真珠王「御木本幸吉」の銅像。うどん屋の長男から、一代で真珠王として大成功を収めた立身出世の人物です。立派な銅像ができても不思議じゃありませんね
屋外にある「海女スタンド」。ちゃんと雨よけの屋根が付いているんですが、あまりの雨で見る側のテンションが上がらず、結局スルーしてきちゃいました・・・
とってもマトモな博物館でした
ここからは、「真珠博物館」に入り、様々な展示物を見て周ります。
ただし、正直なところ、私は全く宝石としての真珠には興味がありませんし、博物館的な見方をしてみても、内容が地味すぎてそれほど楽しめませんでした。とってもマトモな展示内容なんですが、あまりにもマトモ過ぎて、今ひとつテンションが上がらないんですよね。
見るからに笑ってしまうような、B級テイストあふれる博物館もあったりしますが、ミキモト真珠島では、ひたすら真面目に真珠に関して突き詰めています。等身大の海女さん蝋人形コーナーとかあったら、もっと笑えるんですけどね(笑)
ミキモト真珠島の「真珠博物館」の一角。真珠に関するマニアックな展示が多数あります。正面の人だかりは、説明ビデオコーナーに見入っている団体さんです
真珠養殖のイカダのジオラマ。牡蠣の養殖場に似てますね。伊勢・鳥羽の海には、こんな感じの仕掛けがたくさんあるんでしょう
「真珠養殖の道具」コーナー。色んなパターンがありますね。これがホタテだったらもっとテンションが上がるんですが・・・
真珠貝と他の貝との違いは、内側の光沢にあるそうです。この光沢こそ真珠の元になるんですね
アコヤ貝に核を入れても、その半数が養殖期間中に死滅。17%が不良品。商品化できる真珠は28%で、高品質のものはそのうちのわずか5%だそうです。当然のことですが、真珠養殖もラクじゃないんですね
ピンク・ゴールド・ブラック・ブルーと、真珠の各色の組織の違いの説明です。真珠って、色のバリエーションがあるんですね
真珠の製品化の過程について説明してもらえるコーナー。選別の方法など、係員の方が丁寧に説明してくれました
真珠職人さん(クラフトマン)の作業机。足元にふいごがあったり、エアーのホースが伸びていたりします。全体的に武骨で、いかにも職人仕様っぽくていいですね!
天然真珠の説明コーナー。20世紀の始めには、世界で10万人以上の人が天然真珠採りに従事していたそうです。真珠の養殖という技術は画期的だったんでしょうね
真珠は確かにキレイなんですが・・・
宝飾品に興味が無い私ですが、それでも真珠って清楚な感じがして、見ていて「きれいだなー」とは思います。
しかし、数え切れないほどの真珠を使って作られた「自由の鐘」や「夢殿」を見ていると、偏執的なニュアンスも感じてしまいました。真珠にこめられた執念や色んな思いが、どことなく重たいんですよね。
私は、信じられないほど巨大な宝石を見たときに、その背後にある生々しいカネの匂いを感じてしまって、それだけでげんなりとしてしまうタイプのため、この大量の真珠を使った工芸品の数々も、ちょっと眩暈がしてくるようでした。
他の女性のお客さんたちは、生き生きとした表情で真珠に見入っていましたので、やはり女性には魅力なんでしょう。う~ん、女性って不思議な生き物ですね(笑)
真珠を使った豪華な宝飾品の数々。金箔+真珠のコンビネーションは確かにキレイなんですが、何せ宝石類には全く興味が無いので・・・
12,250個の真珠と、366個のダイアモンドを使って作られた「自由の鐘」。平和の願いを込めて、万博に出品したそうです。普通、この手の物はゴテゴテし過ぎるものですが、真珠がメインのためか、意外と清楚に見えますね
養殖真珠100周年に作られた「夢殿」。漆・貝工芸・金工などの伝統技術が用いられています。確かに、夢殿の形そのものですが、あまりに雰囲気が違っていて、全くソレっぽく見えませんね(笑)
真珠製品の販売コーナー。意外なほど入場者が多かったです。こんな光景を見ていると、東南アジア方面へツアーに来た気分になりますね・・・
■ミキモト真珠島
HP: http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/
住所: 三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
電話: 0599-25-2028
定休日: 12月第2火曜日から3日間のみ
営業時間: 8:30-17:30(季節によって変動あり)
入場料: 大人-1,500円、小人-750円
駐車場: 隣接する有料駐車場あり
アクセス: JR・近鉄「鳥羽駅」から徒歩5分