2008-10-13

奈良県民の家には「掛け軸」がいっぱい?

いただいた掛け軸たち

一戸建てに引越しをしてから、部屋のあちこちを触っては楽しんでいる段階ですが、中でも一部屋だけある「和室」をどうやって飾ろうかということを、ずっと楽しみにしていました。

実は、相方のおじいさん(もう他界なさってます)が「表具師(ふすま張りや、掛け軸や書の表装をする人)」という珍しい仕事をしていたため、実家にはいくつかの掛け軸があり、「引越しが落ち着いたらあげるよ」という約束をしていたのです。この日、準備が整ったということでしたので、実家まで貰い受けに行ってきました!


「表具師」の家系だから、掛け軸も身近!

私個人としては、これまであまり和室でまったりするタイプでもありませんでした。しかし、年のせいなのか、奈良に移住してきたせいなのかは分かりませんが、最近すっかり和テイストのものを好むようになってきています。

とはいえ、あまり本格的なものには、どう頑張っても出来ませんので、明らかにチープに、そして急ごしらえっぽい(=安っぽい)雰囲気を残した、「インチキ臭い和室」にするのが目標です(笑)

そんな私の強い味方が、相方の実家です。何といっても祖父が「表具師」だという家庭ですから、本家筋ではない義父の手元にも何本かの掛け軸などがあるとのこと。決して値が張るようなものは無いそうですが、我が家にはそんなもので十分ですからね。

実家の所蔵品を見せてもらうのは初めてでしたが、まぁ色々と出てきました!

私などの奈良移住者にとっては、「奈良県民の家庭には、どこにでも掛け軸がたくさんある」と勘違いしてしまいそうなくらいですね。「表具師」という商売でメシを食っているという人物がいるだけで不思議なのに、それが相方の祖父ですから、本当に不思議な感じがします。

あまりにも異次元の世界だったので、何となく出てきた「日本書家大辞典」なんて本も、じっくり見て楽しんできちゃいました(笑)

実家の所蔵品の数々-01
相方の実家からいただいた掛け軸の数々。「掛け軸というものが、普通に自宅にたくさん所蔵されている」という事実が驚きですし、面白いですね。ただ、決してお値段の張るようなものではないそうです

実家の所蔵品の数々-02
西国三十三箇所のご朱印を表装にしたもの(これは頂いてきていません)。これはもう亡くなられたていますが、「表具師」だった相方のおじいさんの作品だそうです。表具師という職業の方がいるというだけでもちょっとした驚きなのに、それがこんなに身近なんて・・・。人生色々です(笑)

実家の所蔵品の数々-03
相方の実家の所蔵品の数々。仕事で関係のあった聖林寺の和尚さんの書が多いそうです。下の源氏絵巻の色紙も、こんなものが普通に自宅においてあるのが不思議で仕方ないですね

日本書家大辞典-01""
さらに登場してきたのが、「日本書家大辞典」という古書でした。魔法使いにでもなれるかのような古い本で、何と初版は「大正2年(!)」です!商売道具だったんでしょうけど、よく残ってますねー

日本書家大辞典-02
「日本書家大辞典」の見開き。字体を見るだけで迫力がありますね

日本書家大辞典-03
「日本書家大辞典」というくらいですから、あいうえお順に歴史上のあらゆる書家や著名人が掲載されています。「狩野」の項目なんてものすごい数ですし、有名な武将なども多数!

日本書家大辞典-04
向かって左側のページが、全て「伊達政宗」の印。大辞典の後半は、こんな渋いビジュアルページが続いていました。本当に色んな本があるものですね!


和室がかなり「安旅館風」になりました!

実家で散々掛け軸を見てきたのですが、自宅に戻って実際に飾ってみなければ、全く雰囲気が分かりません。早速、立派な書の掛け軸と、「赤富士」をモチーフにした縁起のいい絵を飾ってみたのですが・・・、もうそれだけで見知らぬ安旅館の一室のようになりました!

ちゃぶ台や温泉宿風の座椅子なども「旅館風」を目指してきたので、方向性は間違えていません。ちょっと見慣れない絵や掛け軸があるだけで、全く自宅とは思えない、異空間の雰囲気が出て、かなり面白いですね。

そのうち、安っぽい骨董屋さんにでも出かけてみて、数千円の掛け軸でも買ってきたいですね。また、自分で下手な書を書いて飾るのもバカバカしくていいですし、和室一つでまだまだ楽しめそうです!


我が家の掛け軸たち-01

我が家の和室にやって来た掛け軸と赤富士の絵。「いかにも・・・」という書もどうかと思ったり、それが逆に面白かったり、見ているだけ楽しいですね

我が家の掛け軸たち-02
襖の上に飾った「赤富士」の絵。あまりにもおめでたい雰囲気すぎる気もしますが、何となく眺めていると、どこかの温泉宿にでも来ている気分になりますね

我が家の掛け軸たち-03
とりあえず、今はこの書(これも聖林寺の和尚さんのもの)を掛けておくことにしました。床の間の下側が寂しいのが残念ですが、他人の家に来たかのような違和感があって、かなり面白いですね(笑)


こんな所も一応「和テイスト」です

ここからは本題から外れますが、、、、

以前に『てぬぐい屋 朱鳥』さんで買っていた、奈良柄の手ぬぐいもリビングに飾りました。だんだん和と洋がゴチャゴチャになってきていますが、そんな雰囲気も好きなので、全く気になりません。かなり目立つ場所にありますが、かなり気に入ってます。

そして、私の仕事用デスクもかなり広々としたため、近所の「万葉書店」さんなどで安い仏像フィギュアなどを買ってきて、怪しげな雰囲気を楽しんでます。際限なく数を増やさないように気をつけないと・・・。

手ぬぐいたち
これはついでですが・・・、もちいどの商店街にある手ぬぐい屋『朱鳥(あけみとり)』さんの手ぬぐいも、リビングの壁面に飾りました。100均グッズで作った簡単なディスプレイですが、なかなかのお気に入りです。まだスペースが開いてますので゙・・・

フィギュアたち
私の仕事机の上の一角。ガシャポンのフィギュアや埴輪、お香立てにプチ日本庭園グッズなど、かなり意味の分からないコーナーになってますが、意外と気に入ってます!






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