2008-07-08

「法隆寺金堂展」開催中の『奈良国立博物館』

奈良国立博物館(国宝法隆寺金堂展)

国宝級の仏教美術が集まる『奈良国立博物館』。私はこんなブログをやっているクセに、「いつか興味のある企画展の時に行けばいいや」と、今まで一度も行ったことが無かったんですよね。

今回、お目当ての「国宝 法隆寺金堂展」が開催されるということで、やっと拝観することができました。

特別展もそうですが、常設展示だけでもかなりの迫力!豪華な仏像さんの競演に、想像以上のショックを受けて帰ってきました!


雰囲気バツグンの「国宝 法隆寺金堂展」

今回の「国宝 法隆寺金堂展」は、「2008年6月14日(土)~7月21日(月・祝)」の開催です。メインとなるのは、法隆寺にある日本最古の四天王像。館外で勢ぞろいするのは史上初のことなのだそうです。

彼らは普段は法隆寺・金堂にいらっしゃるのですが、金堂が修理中のため、特別編成で公開されています。普段は薄暗い金堂の中でしか見られない仏様たちが、間近で見られるなんて、なかなかこんなチャンスはありませんよね。

・・・とはいえ、中で写真を撮影できるワケでもなく(ホール部分もダメ。建物自体も素晴しいのに残念!)、文章でお伝えするしかないのですが、、、、


・さすがに国立博物館。火災によって焼失した壁画を再現してあったり、飛天が描かれた本物の土壁が展示してあったりと、内容が豪華なのは当然です。さらに館内のデザインが、法隆寺の雰囲気を細部まで再現していて、いい意味で「博物館っぽいドキドキ感」が味わえました。

・飛鳥時代の四天王像は、ものすごくプリミティブなルックスで、後世のカッコイイタイプの四天王像とは大違いです。造形としてはそれほど好みではないのですが、さすがに重みが違いますね。あれだけ時代を感じさせる仏像が、あれだけの至近距離で、360度好きな角度から見られるのは、さすがに楽しかったです!

・普段は絶対に見られない「天蓋(仏様の頭上の、屋根から吊るす飾り部分)」が、手を伸ばせば触れそうな至近距離で見られるのもすごいですね。色々な仏教絵画が描かれているのは知っていましたが、工芸品としても素晴しい細工がしてあるのです。これだけ明るい場所でじっくりと見られる機会はなかなかないでしょう。


奈良国立博物館-01

奈良公園の中心に位置する、ご存知「奈良国立博物館」。6月14日から約1ヶ月間「国宝 法隆寺金堂展」が開催されているため、見学に行ってきました

奈良国立博物館-02
平日の昼過ぎと、かなり中途半端な時間帯だったため、意外なほど人気がありません。「法隆寺展の時はすごい人出になる!」と思い込んでいた私は、ちょっと拍子抜けでした(笑)

奈良国立博物館-03
特別展はこの新館の中で。エントランス部分だけでも写真撮影しようとしたら、警備員さんに怒られました・・・。何も書いてなかったけど、これも防犯対策なんでしょうか?

奈良国立博物館-04
新館前の池には、奈良らしく蓮の花が。この地下部分には本館への連絡路「地下廻廊」があります


奈良国立博物館は平常展もスゴイ!

法隆寺展にだいぶ時間をとられてしまったため、楽しみにしていた貴重な仏像が勢ぞろいしている常設展示コーナーを見る時間が、わずか1時間ほどしか残っていませんでした・・・。

初めて入館して驚いたのですが、ここは本当にスゴイですね!奈良の各寺院から、国宝・重文クラスの仏像が集まっていて、ものすごい迫力なのです!


・青蓮院 絹本著色不動明王二童子像(青不動)(国宝)平安時代
・興福寺 乾漆八部衆像のうち緊那羅像(国宝)奈良時代
・興福寺 乾漆十大弟子像のうち目?連像、舎利弗像(国宝)奈良時代
・興福寺 法相六祖像のうち行賀像(国宝)奈良時代
・東大寺 銅造誕生釈迦仏立像(国宝)奈良時代
・東大寺 木造弥勒仏坐像(重文)平安時代
・東大寺 木造地蔵菩薩立像(快慶作)(重文)鎌倉時代
・岡寺 乾漆義淵僧正坐像(国宝)奈良時代
・元興寺 木造薬師如来立像(国宝)平安時代
・秋篠寺 木造(頭部乾漆造)梵天立像・救脱菩薩立像(重文)頭部奈良時代、体部・鎌倉時代
・神野寺 銅造菩薩半跏像(重文)飛鳥~奈良時代
・金龍寺 木造菩薩立像(重文)奈良時代
・当麻寺 木造阿弥陀如来坐像(重文)平安時代
・中宮寺 天寿国繍帳残闕(国宝)飛鳥時代
Wikipedia「奈良国立博物館」より引用


中でも、秋篠寺から来ている「梵天立像」「救脱菩薩立像」のコンビなどは、大きさといい美しさといい、思わず目を奪われる素晴しさでした!ここに載っているもの意外でも、小さめの五大明王像だとか、自宅に持って帰りたくなるようなルックスの仏像さんもいっぱい!最初から最後まで喜びっぱなしでした(笑)

また、ここの建物もかなり重厚で、古い銀行の金庫の中にいるような気分にさせてくれますので、ぜひお見逃し無く。またミュージアムショップもさすがの充実度ですので、ぜひ時間を多めにとってお立ち寄りください。平常展のみなら入館料は「500円」です。

奈良国立博物館-05
奈良国立博物館の本館正面。各寺院から寄託されている国宝級の仏像がズラリと並び、本当に圧巻でした!じっくり見ていたら、どれだけ時間があっても足らなくなるかもしれませんね(普通の方なら1時間で十分だと思いますが)


閲覧もできます『仏教美術資料研究センター』

奈良国立博物館は閉館してしまいましたが、まだ明るかったため、以前から気になっていた『仏教美術資料研究センター』の建物を眺めてみることにしました。

博物館の裏手あたりにある、木造の近代建築なんですが、どうやら今は図書館として使用されているそうです。


 奈良県物産陳列所として明治35年(1902)に建てられました。設計は建築史家、関野貞(せきのただし・ 1867-1935)。全体のプランを京都宇治平等院の鳳凰堂になぞらえています。木造桟瓦葺で正面に唐破風の車寄せを付け、奈良公園との景観の調和を図り、洋風を加味した和風様式の貴重な建物です。

 後に、奈良県商工陳列所、奈良県商工館と名称を変え、昭和26年(1951)国に移管されて、昭和55年(1980)まで奈良国立文化財研究所の庁舎として利用されました。

 昭和58年(1983)に重要文化財の指定を受け、同年に奈良国立博物館に所属替えされて、以後は仏教美術資料研究センターの建物として活用されています。 ホームページより引用


今回は外から写真だけ撮って帰ってきたのですが、「毎週水・金曜日。9:30-16:30」というタイミングなら館内の資料を閲覧できるのだそうです。またいつかタイミングを見計らって行ってみたいと思います。

仏教美術資料研究センター-01
奈良国立博物館の裏手にある、とても渋い建築物は「仏教美術資料研究センター(重要文化財)」。仏教美術を中心とした図書館になっていて、開館日は水・金のみ

仏教美術資料研究センター-02
裏手から見ると、普段はこうしてずっと門が閉まっています。さすがの鹿たちも、ここには入れません

仏教美術資料研究センター-03
「旧奈良県物産陳列所」です。1902年「関野貞(せきのただす)」という方の設計によって建てられましたが、この方は平城宮跡を発見・研究した人物として有名なんだとか。本当に多才な方だったようです

仏教美術資料研究センター-04
案内看板。一部を抜粋すると・・・。「全体のプランは京都・宇治平等院・鳳凰堂になぞらえたもの。洋風を加味した桟瓦葺、外観は正面に唐破風の車寄せがある。」という感じです


<オマケ>夏の鹿たちは・・・

これは完全にオマケですが・・・、せっかくですから鹿たちの写真でも。

7月に入って鹿たちもかなり暑いらしく、夕方には橋の上に寝そべって涼をとっていました。鹿せんべいを狙う機敏な動きはどこへやら、すっかりお昼寝モードでした(笑)

鹿@東大寺前-01
久々に鹿の写真。少し雨が降った後でしたが、意外とみんな毛並みがキレイ。夕方になって修学旅行生の姿も消えて、のんびりしていました。橋の上が混雑するのは、多分、他よりも涼しいためでしょう

鹿@東大寺前-02
まだ明るい時間なのに、みんなすっかり眠そうです。しかし、近くのお店から何かが放り投げられると、それを合図に猛ダッシュ!彼らは本当に賢いですよね(笑)

鹿@東大寺前-03
だいぶオスの角も伸びてきています。アップにしてみると白い産毛もキレイですね

鹿@東大寺前-04
まだ小さいバンビ。ヨチヨチ歩き・・・というほどではありませんが、かなり頼りなげでした



大きな地図で見る


■奈良国立博物館

HP: http://www.narahaku.go.jp/
住所: 奈良県奈良市登大路町50番
電話: 0742-22-7771
拝観料: 500円(平常展のみ)
拝観時間: 9:30 - 17:00
休館日: 月曜日(休日の場合は翌日。臨時休館日や無料開放日などもあり)
駐車場: 周辺に有料駐車場多数あり
アクセス: 近鉄「奈良駅」より徒歩15分










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