2008-05-27

水飴&和三盆「干菓子」の『砂糖傳 増尾商店』

砂糖傳 増尾商店

ならまち格子の家』方面へ向かっていたところ、その途中に渋~い商家『砂糖傳 増尾商店』を発見。外見からは何屋さんだか分かりにくいのですが、珍しい「お砂糖屋」さんなのだそうです。


「和三盆」の味見も出来ちゃいます!

『砂糖傳 増尾商店』さんは、安政元年(1854年)創業の砂糖店です。元は大和茶のお店で、大阪・堺方面にお茶を積んで船を出していたところ、帰路が空荷では勿体ないということで、いつからか貴重品だった砂糖を仕入れて販売するようになったのだとか。お寺が多い奈良のことですので、その商売が受けて、砂糖専業となったのだそうです。

この日は、どこからか取材が来ていたようで、奥さんもキレイに着飾っていらっしゃいました。ちなみに、この奥さん(増尾正子さん)は、地元の名士でいらっしゃるようで、奈良県下で最大の自動車学校の「奈良自動車学校」の創設者なんだとか!コチラは1958年創業というのですから、先見の明があったのかもしれませんね。

それほど沢山の写真を撮影をしてきたワケではありませんので、イマイチ伝わらないかもしれませんが、店構えも古い商家の雰囲気をよく残していて、趣があります。黒塗りの格子に、立派な看板と暖簾、いかにも老舗の商家の佇まいなんですよね。

肝心のお砂糖に関してですが、店頭には高級砂糖「和三盆」で作った干菓子などが何種類も並び、お店の方も気軽に試食を勧めてくださいます。初めて和三盆を舐めた相方は「ものすごい上品な味!」と驚いていました。

残念ながら、私は先ほど買った「しょうが飴 辛口」が口の中に残っていたので、全く試食できませんでしたが・・・。

砂糖傳 増尾商店-01
奈良町の「ならまち格子の家」に近い位置にある『砂糖傳 増尾商店』さん。創業150年を超える老舗の砂糖商で、「砂糖傳」というのは屋号なんだとか。コチラもかなり渋い建物です

砂糖傳 増尾商店-02
この日はどこぞの記者さんが取材に訪れていました。奥さんもかなりおめかししてましたね(笑)

砂糖傳 増尾商店-03
堂々と飾られている「砂糖傳」の看板

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高級砂糖「和三盆」を使用した干菓子「和三盆 小菊(@560円)」なども販売されています。名前だけしか知らない方も多いと思われる和三盆ですが、実際に試食もさせてもらえます。なかなか貴重な体験ですね


お土産には水飴「御門米飴」を!

『砂糖傳 増尾商店』さんのイチオシは、美しい琥珀色をした水飴「御門米飴(みかどこめあめ)」です。赤と黒の可愛らしい壷に入った水飴で、とても上品な甘みがあるのだそうです。

現在、一般的に販売されている水飴は、大量生産しやすいでんぷんを酸で糖化したもの。これに疑問を持っていた店主が、奈良シルクロード博が開催されるのをきっかけに、米を原料として麦芽で糖化したものを復活させたのだそうです。東大寺の長老「故清水公照師」の文字入りの小壺に入っており、お値段は「1,050円」。お土産としても最適ですね。

私などは、実際にこのような水飴を見ることすら初めてですので、珍しいばかりでした。昔話の中で一休さんのとんち話に登場していたのを覚えているくらいで、それが目の前にあるというのも、何か不思議な気分になりましたね。

今回は味見すらできませんでしたが、次回はしっかり購入して味わいたいと思います!

砂糖傳 増尾商店-05
名物となっている「御門米飴(@1,050円)」。「みかどこめあめ」と読み、高級砂糖を使った上品な味わいの水飴です。この手の甘味があるということは、昔のとんち話で見たことがありましたが、今でも本当にあるんですね!



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砂糖傳 増尾商店

住所: 奈良県奈良市元興寺町10
電話: 0742-26-2307
定休日: 無休
営業時間: 8:30 - 17:30
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 「近鉄奈良駅」から徒歩20分






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