2008-02-22

何と大きな「平城宮跡」を周る <後編>

平城宮跡「朱雀門」

広~い平城京を隅から隅まで見て回ろう!という企画。この <後編> では、有名な「朱雀門」を見ています。

(※平城宮跡の<前編>も合わせてお読みください)


平城宮跡のシンボル「朱雀門」!

そして、いよいよ平城京のシンボル『朱雀門』へ。

朱雀門前の道幅は約75m。当時は、この朱雀門のさらに南に「羅生門」があり、その間の約4kmもの間を、道幅約75mの「朱雀大路」が通っていたというのですから、圧巻の姿だったことでしょう。

ちなみに、この朱雀門の姿が実際にどのようなものだったのか、実はよく分かっていないのだそうです。

朱雀門の構造形式に関する直接的資料はありません。今回の復原では平安宮朱雀門が二重門であることなどから二重門と設定し、その基本構造を、古代に於いて唯一の遺構である法隆寺中門に倣いました。朱雀門は奈良時代前期の建築であり、その年代が法隆寺よりくだることから、様式は同年代の薬師寺東塔を参考にしました。そして、朱雀門の規模が大きいために、各部材の大きさや比例関係などは、より近い条件を持つ東大寺転害門も参考にしました。西部は、たとえば軒の納まりは海龍王寺五重小塔、風鐸は四天王寺講堂出土品、尾垂木のこぐち金物は薬師寺出土品、鴟尾は唐招提寺金堂・橿原市太平寺出土品、難波宮出土品などを参考にしています。

あれだけの威容を誇る大きな門が、他の建築物から推測されて建てられたものだというのもちょっと面白いですね。

しかし、やはり新しく建て直されたものだけに、見ていてとてもキレイですね。古い時代から生き残っている古くて渋い建築物も奈良の魅力ですが、よく考えてみると、これだけの壮大な門が新しく建てられる機会など、もうそれほど多くはないでしょう。ましてや、すぐ近くに電車が走っている巨大な門なんて、他ではなかなか見ることができないと思います(笑)

平城宮跡「朱雀門」-01
世界遺産登録を記した石碑と、夕暮れの「朱雀門」。朱雀門の前の道は、幅74mという広さ。昔はこの門前で色んなイベントも行われていたのだとか

平城宮跡「朱雀門」-02
朱雀門の建築様式の資料は見つかっていないため、法隆寺中門や東大寺転害門など、様々なものを参考に、再現されているそうです。この組木などをマジマジと見ると、本当にカッコイイですね!

平城宮跡「朱雀門」-03
朱雀門の内側を別角度から

平城宮跡「朱雀門」-04
朱雀門の数十メートル内側には近鉄電車の線路が。電車マニアさんなら「朱雀門+電車」という変わった写真も撮影できるかもしれません

平城宮跡「朱雀門」-05
夕暮れの朱雀門。なかなか絵になる風景ですね

平城宮跡「朱雀門」-06
朱雀門は夜になるとライトアップされています(午後10時まで)。もっと暗い時間に見ると、また全然印象が変わってくるんでしょうね

平城宮跡「朱雀門」-07
有名な歌を記した歌碑。「いにしえの 奈良のみやこの 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな」


「東院庭園」は・・・またいつか!

出来れば、この日に全ての平城宮跡の施設を周りたかったのですが、時間切れとなってしまったため、『東院庭園』はまたの機会に・・・。

奈良時代の庭園を復興させるなど、他ではまず考えられないことです。ぜひ近いうちにまたお邪魔したいと思います!


その他にも少しだけあります

平城宮跡の主な施設は以上ですが、ここでご紹介した以外にも「宮内省」跡、「兵部省」跡、「第二次大極殿」跡などの遺構がそれと分かるように残されています。パンフレットなどを手に、平城京の全体像を想像しながら歩いてみてください。

宮内省
「遺構展示館」近くにある、昔の「宮内省」を復元した建物。天皇のための役人達が働いた施設で、6棟からなっていたそうです

兵部省
朱雀門近くにある「兵部省」の跡。平城宮跡の中ではかなり早くに整備された一角ですが、土台だけ再現されている姿は変わっていません

第二次大極殿
正面に少しだけ見えるのが「第二次大極殿」の跡。土台の部分だけが復元されています


とにかく本当に広いです!

現在、平城宮跡として残されている面積は、当時と比べてほんのわずかな広さに過ぎません。それでも甲子園球場で「30個分(!)」という規模ですし、その距離は東西1.3km×南北1.0km。全てを見て周ろうと思ったら、3km以上は歩くことになるでしょう。これはなかなかの距離ですね(笑)

しかし、これだけの広い公園をフラフラとしてみるのも意外と楽しいものですので、歩きやすい服装で出かけてみてください。お散歩にはちょうどいいですよ。

発掘調査-01
平城宮跡の東端あたりから南を見たところ。手前ではまた発掘作業が行われています。遠くに見える白い建物がイトーヨーカドー(旧そごう)。奈良市街とこんなに近い距離にあるんですね

発掘調査-02
平城宮跡内の発掘現場。夕方になったので後片付けをしています。平城宮跡では常に何ヶ所かの発掘作業が行われていますが、まだ半分近くは手付かずのままなのだそうです

とにかく広い-01
平城宮跡の中心付近から見た「大極殿(復元中)」。かな~りの距離がありますね

とにかく広い-02
平城宮跡の中心付近から見た「朱雀門」


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■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。



大きな地図で見る


■平城宮跡

HP: http://www.nabunken.jp/site/heijo.html
住所: 奈良県奈良市二条町2-9-1
電話: 0742-34-3931
休館日: 月曜日(施設のみ。敷地には入れます)
拝観時間: 9:00 - 16:30(施設のみ。敷地には入れます)
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄「大和西大寺駅」より徒歩10分ほど。JR・近鉄「奈良駅」から奈良交通バス二「条大路南4丁目」下車すぐ










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