2011-04-04

満開のしだれ桜と55体の善財童子『ひな会式』@法華寺

満開のしだれ桜と55体の善財童子『ひな会式』@法華寺

美しい秘仏「十一面観音立像(国宝)」の特別開扉に合わせて、奈良市法華寺町の『法華寺』へお詣りしてきました。4月1日からの1週間は、55体の善財童子がずらりと並ぶ「ひな会式」の法要も執り行なわれていました。


光明皇后の姿を写したご本尊が開扉中

奈良市法華寺町の『法華寺』は、聖武天皇御願の日本総国分寺の「東大寺」に対して、光明皇后御願の日本総国文尼寺として、745年に創建された尼寺です。その敷地は、時の権力者「藤原不比等」の邸宅跡で、娘の光明子(後の光明皇后)が引き継いだため、光明皇后ゆかりの逸話が数多く残されています。

●より詳しい記事はこちら
秘仏「十一面観音」は必見!『法華寺』@奈良市 (奈良の寺社観光ガイド)

春の法華寺は、お庭に様々な花が咲き乱れ、秘仏となっている国宝のご本尊「十一面観音立像」の公開時期も重なり、とても賑やかです。


ひな会式@法華寺-01

奈良市法華寺町にある尼寺『法華寺』。毎年3月の末から4月の頭まで、国宝のご本尊・十一面観音立像と、国史跡の名勝庭園が一般公開されます。この日はたくさんの参拝客で賑わっていました


『ひな会式(雛会式)』を拝見しました

そして、毎年4月1日からの1週間営まれるのが『ひな会式(雛会式)』という法要です。光明皇后の御忌法要として行われるもので、ご本尊の前に高さ30cmほどの55体の善財童子像がずらりと並ぶ、とても珍しいものです。



毎年四月一日から一週間、光明皇后御忌法要が花厳会として行われ、可憐な善財童子の小像が五十五体、本尊の前にお祀りされます。世に法華寺の「ひなの会」(ひな会式)と呼ばれているのがこの法会であります。藤原時代の永観二年(984)に書かれた「三宝絵詩」という仏教書に、ひな会式のことが記されております。

善財童子は文殊菩薩から南行してあらゆる師を歴訪せよと教えられて、五十五人のいろいろな人を訪ねた求道者で、最後に普賢菩薩にあい、その十大願をきいて悟りを開いたといわれる。

法華寺のひな会式には、このゆかりをもって、本尊の前に小さな童子像をまつり、法要を厳修している。ひたむきに道を求め師を慕う美しい童子の姿は、一幅の絵巻を見るような情景である。


私は、ひな会式の法要は初めて拝見しましたが、善財童子ばかりが55体も並ぶのですから、とても不思議な雰囲気でした。善財童子像はそれほど大きなものではありませんが、表情のポーズもそれぞれ違っていて、見比べても面白かったですね。また、法華寺は尼寺ですので、読経も全て女性の声になります。恐らく尼寺の法要を拝見したのも初めての経験でしたので、その点も不思議な印象でした。

ご本尊の国宝仏・十一面観音立像(私が最も美しい仏さまだと思っている方です)も開扉中ですが、残念ながらひな会式の法要中は、お厨子に近づくことができません。他の特別公開期間よりも、遠目に拝見しなくてはいけない可能性があることは覚えておいた方がいいでしょう。また、ご本尊の脇には、林屋拓蓊画伯の筆という光明皇后「御影」が祀られていました。


●ひな会式の雰囲気が分かります
奈良倶楽部通信: 法華寺「ひな会式」と散華


ひな会式@法華寺-02

法華寺の「ひな会式」は、4月1日から1週間行われます。法要中はお堂内も混み合うため、ご本尊に近づくことはできません。ひな会式を見たい方も、ゆっくりと秘仏ご本尊と対面したい方も、事前に法要の時間を調べていくといいでしょう

ひな会式@法華寺-03
やや風が強かったものの、爽やかな快晴に恵まれました。法華寺の本堂からは、静かな尼さんたちの読経の声が風に乗って聞こえてきました

ひな会式@法華寺-10
桜も咲いていましたが、ソメイヨシノの開花にはまだ少し早かったようです


本堂前のしだれ桜が満開!見事でした

また、この日は時間の関係で「名勝庭園」を拝見することはできませんでしたが、本堂前の立派なしだれ桜が満開になっていました。ユキヤナギの白い花も見られましたので、写真だけ掲載しておきます。


ひな会式@法華寺-04

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ひな会式@法華寺-11

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ひな会式@法華寺-13


会津八一が詠った「あかきくちびる」

法華寺の境内には、歌人・会津八一がここの十一面観音さまを詠んだ「ふじはらの おほききさきを うつしみに あひみるごとく あかきくちびる」という歌の歌碑が建っています。うっすらと紅が残る唇は、今も昔も対面したものの心を動かすんでしょうね。本当に美しい仏さまですので、特別開扉の日程に合わせてお会いしてみてください。


ひな会式@法華寺-14

法華寺の境内に建つ歌人・会津八一の歌碑。「ふじはらの おほききさきを うつしみに あひみるごとく あかきくちびる」(藤原の 大き后を うつしみに 相見るごとく 赤き唇)。ご本尊の十一面観音さまは、光明皇后の姿を模していると伝わっています。唇に紅を差したような色合いも残り、艶かしくも尊い姿を拝見できます

ひな会式@法華寺-15
この日いただいた散華(さんげ)と、お土産に購入した大判の写真。部屋に飾らせていただきます!



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■法華寺

HP: http://www2.odn.ne.jp/hokkeji/
住所: 奈良県奈良市法華寺町882
電話: 0742-33-2261
宗派: 光明宗
本尊: 十一面観音(国宝)
創建: 745年
開基: 光明皇后
拝観料: 通常 500円、(特別拝観期間 700円、全施設 1,000円)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JR大和路線奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス(西大寺駅・航空自衛隊行き)「法華寺」下車すぐ。または、近鉄大和西大寺駅から奈良交通バス(JR奈良駅・白土町行き)「法華寺」下車すぐ










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