2008-01-13

寒牡丹と弥勒石仏のお寺『石光寺』

石光寺

3連休の中日に『石光寺(せっこうじ)』(別名:染寺(そめでら))へ行ってきました。

自宅からとても近い位置にあるお寺ですが、実は私、お寺がどこにあるのかすら知りませんでした。私のジョギングコースから1本外れているので、もうそれだけで見たことも無かったんですよね。もちろんこれまで一度も行く機会もありませんでした。

数日前のローカルニュースで「石光寺の寒ぼたんが見頃を迎えています」と聞いたため、お買い物の前にフラッと立ち寄ってみたのですが、ちょっとピークから遅かったようで・・・。ちょっと淋しい感じになってしまいました(笑)


※ 2014/05/24 追記

2014年5月に、芍薬(しゃくやく)の花が咲いていた頃に行った記事もアップしました。こちらもご覧ください。


当麻寺近くの小さな「お花の寺」

初めて行った石光寺には、連休中ということもあり団体さんが来ていて、ものすごい人出でした!ここは「関西花の寺二十五カ所霊場」の一つということもあって、当麻寺とセットで訪れる方も多いのでしょう。団体さんが去った後はガラ~ンと静かになってましたが、見るからに小さなお寺ですがそれなりのパワーがあるみたいですね。

肝心の寒牡丹ですが・・・、私が元々それほどお花に興味がないこともありますが、「色とりどりの花が咲き乱れて綺麗だ」という状態には程遠く、ちょっと淋しげな感じでした。時期的なものもあるのでしょうし、色んな種類の牡丹を揃えて長く楽しめるようにしてあるようですので、元からこんなものなのかもしれませんが。

(ホームページで確認したら、「平成20年、寒ぼたん40株⇒30株に減りました」と記載がありますので、まぁこんなものなのかもしれません)

それにしても、土地柄なのか、当麻寺や長谷寺など、この近辺には「牡丹の寺」が多いですね(あと「十一面観音様」も多い!)。藁帽子を被ってお庭中に点在する姿は、奈良の冬の風物詩としてお馴染みのものなんでしょう。

また、さすがはお花の寺だけあって、寒牡丹だけではなく「蝋梅(ろうばい)」「寒紅梅」「水仙」「菖蒲(あやめ)」「山茶花(さざんか)」など、沢山の花が(少しずつ)咲いていました。それぞれの株数は多く無さそうですので「数よりも種類で勝負!」というところでしょうか。

石光寺-門
石光寺の門前。石碑には「白鳳弥勒石仏の寺」との文字が見えますね。「関西花の寺二十五カ所霊場」の一つでもあります

石光寺-寒牡丹
お寺の裏手側。藁帽子が点々と続いています

石光寺-
寒ボタンのドアップ。さすがに見事ですが、ちょっと毒々しいような気も・・・

石光寺-蝋梅
石光寺の「蝋梅(ろうばい)」。蝋で固められたような、ちょっと変わった姿です


変わった仏像さんも見られました

お花以外では、まずは当麻寺と同様に「中将姫ゆかりの寺」として知られています。

また、寺は別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、当麻曼荼羅で知られる中将姫ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」がある。これは、中将姫が曼荼羅を織るために蓮の茎を集めて糸を採り、それを水に浸したところ五色に染まった、という伝説の場所で、庭にある井戸を「染の井」、傍らの桜の枝を「糸掛け桜」という。

石光寺|K's PLAZA」より

また、1月の1ヶ月間だけご開帳されていた「弥勒堂」も拝見できたのですが、ここには「日本最古」と言われている2メートルを超す石仏が拝めました。平成3年の改築時に発見された、石光寺の開山当時のご本尊(現在は阿弥陀様)だそうで、何と白鳳時代のもの!実際に見てみると、とてもプリミティブでちょっと愛嬌のあるお顔でした。

各パーツに崩れてしまっているためその全容は想像しにくいのですが、堂々と日本最古と名乗っているからには、きっとそうなんでしょうね~。そう思いながら見てみると、それなりに迫力を感じるから不思議です(笑)

また、同じく弥勒堂の中にあった、船を漕ぐ観音様「船乗観音像」も珍しかったですね。仏像系の本の中で見かけたことはありましたが、実際に見たのは初めてかもしれません。観音様が自分で船を漕いでいるという姿もシュールですし、船首がリアルな鶏の首ですからね~。小さな仏像でしたが面白かったです。

(なお、「写真撮影禁止」というような表示が無かったため、受付のお婆さんに「仏様の写真を撮影して大丈夫ですか?」とお聞きしたところ、「特に何も言われてません」とのことでした。その言葉を鵜呑みにして、撮影・掲載しちゃいましたけどいいのかな(笑)?)

石光寺-船乗観音像
観音様が自ら船を漕いでいる「船乗観音像」。小さな仏像ですが、そのシュールさがいいんです!

石光寺-弥勒石仏
平成3年に発掘された、白鳳時代の仏像の「仏頭」。元は違った顔だったのかもしれませんが、とてもプリミティブで穏やかな表情ですね


休憩所も渋いので、お忘れなく

また、石光寺に行った方は、入り口のすぐ脇にある休憩所にも入ってみてください。お庭の中の建物も昭和っぽいレトロなものがあって楽しかったのですが、この休憩所もなかなかのレトロっぷりを見せてくれます。ストーブを中心にその周りに座る形なんですが、薄暗くって何故か頭上にはシーリングファンが回ってます(笑)

役の行者様が祀られている隣には、二上山にお墓がある大津皇子の絵があったり、そのすぐ脇では「花の寺二十五カ所霊場グッズ」が売られてたりします。寒牡丹の映像が延々とリピート再生されていたり、その取り留めの無さがちょっと楽しかったですね~。

お寺全体を見ると、やはり「お花の寺」であり、他と比べてそれほど見所のあるお寺ではありません。お花にそれほど興味の無い私のような人間にとっては、ちょっと淋しいですね(拝観料が400円もしますし)。当麻寺へお越しの際に時間があったら立ち寄ってみる、くらいのスタンスなら十分に楽しめるかもしれませんね。

石光寺-休憩所
休憩室の天井。提灯風の照明と、シャンデリア風の照明&シーリングファン。ミスマッチなんですが、何故かしっくり来てますね

石光寺-ご朱印
石光寺のご朱印です。ここは3パターンあり、最もベーシックな弥勒さまのものです



大きな地図で見る

■石光寺(せっこうじ)

HP: http://sekkouji.or.jp/
住所: 奈良県葛城市染野387
電話: 0745-48-2031
宗派: 浄土宗
本尊: 阿弥陀如来
創建: 白鳳時代
開基: 役小角(伝)
拝観料: 大人400円、小学生200円
拝観時間: 8:30 - 17:00
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄「二上神社口駅」から徒歩約15分

※「関西花の寺二十五霊場」の第20番札所です










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ