【和歌山 小旅行記】橋杭岩→潮岬→一枚岩→中華そば丸三
2021年3月、和歌山県の「串本町」を主な目的地として小旅行へ行ってきました。コロナ禍が完全に終息していませんので、あまり派手な旅行もできませんが、久しぶりに春の和歌山を満喫したくなりまして。大江戸温泉物語さんに泊まったりしましたので、自分たち用の記録として簡単にまとめておきます。
12年前も串本町へ旅行しました
【過去記事(209-03-23)】
・鯨クジラくじらとオレ流の町「太地町」@和歌山
・本州最南端「潮岬」と橋杭岩の「串本町」@和歌山
・足湯とめはり寿司とマグロ「那智勝浦町」@和歌山
以前に夫婦で紀伊半島一周ドライブをしたのは、2009年(12年前!)のことでした。記録としてこんなブログ記事を書いていますが、たまに読み返すこともあり、いい思い出になっています。
旅行の記録などは、写真だけではなく、ブログやSNSにまとめておくと、その後何年も自分で楽しめるコンテンツになりますから、本当にお勧めです。12年前の和歌山県太地町で、ひなびた食堂のテレビでWBC準決勝(vsアメリカ戦)の中継を見ながら「くじら丼」を食べたことなど、今でも不思議な夢のように思い出します(笑)
ということで、私たちの老後の楽しみも兼ねて、個人的な旅の記録をまとめておきたいと思います。
お大師さまが一晩で作った「橋杭岩」
今回も、奈良県中部の自宅から紀伊半島の突端までのドライブ旅行です。12年前と違うのは、京奈和自動車道が整備されたこともあって、わずか3時間で行けてしまうこと。下道をのんびりと走った時代と比べると、格段に近くなりました。
私たちの旅行は基本的に行きあたりばったりなので、この日ものんびりと昼前に自宅を出発し、まずはお宿から近い『橋杭岩(はしぐいいわ)』へ立ち寄りました。
橋杭岩は、大小約40もの岩が、約850mにもわたって一列に並ぶ奇岩群です。「弘法大師空海が天の邪鬼が賭けをして一夜にして作った」という伝説もあります。以前に来たときは、その数年後に自分が弘法大師さんの書籍(こちら)に携わることになるなんて思ってもみなかったですから、感慨深かったです
この日は快晴で、橋杭岩にできた潮溜まりの小魚などを見てのんびりしました。手元には大量の写真がありますが、きりがないので手短に済ませておきます(笑)
●参考サイト
・橋杭岩 - 南紀串本観光ガイド
・橋杭岩 - Wikipedia
宿泊は「大江戸温泉物語」さんで
この日のお宿は、橋杭岩からすぐ近い『大江戸温泉物語 南紀串本』さんでした。コロナ禍でしばらく営業を自粛していて、まさにこの日(3月19日)は営業再開初日でした
お部屋は全室オーシャンビュー!きれいな海に浮かぶ紀伊大島、そして橋杭岩も見えます。施設自体はそれほど新しいものではありませんが、とくに気になるほどではありません。お風呂がやや狭めなのがマイナスポイントですが、料金以上の価値はありますね
お食事はビュッフェスタイルで、利用客は全員マスクとビニール手袋の着用を義務付けられていました。営業再開を記念した「かに食べ放題」が追加料金ナシで味わえました(2021年4月30日まで)。豪華!
夕食の第一順目の選択。統一感のない内容ですが、これがビュッフェの醍醐味ですよね。地元産まぐろのお刺身がはっとするほど美味しかったです!
そして翌朝。朝から海鮮とネバネバ系をどーんと乗っけた丼に。ここに温泉卵までトッピングしてみたり、やりたい放題やってやりました!
やはり、旅行の最大の楽しみは「旅館の朝食」と「地元の居酒屋メシ」ですね。普段からあまりそこらを泊まってまわるタイプでもありませんが、コロナ禍の自粛が長引いたこともあって「こういうのを求めていたんだな」と実感しました
奇想の画家の作品を展示「串本応挙芦雪館」
そして、今回の小旅行の一番のお目当てが『串本応挙芦雪館』でした。“日本一小さな美術館”を名乗る施設で、串本町の「無量寺」という寺院の境内にあります(周辺の道が極端に狭いので、運転が苦手な方はご注意を)。
展示の中心となるのは、奇想の画家・長沢芦雪(Wikipedia)による襖絵「竜虎図」「群鶴図」など、そしてその師匠である円山応挙「波上群仙図」などです。
細かい説明は省きますが、私たちはこの長沢芦雪が大好きで、所蔵されている「竜虎図」も、展覧会などで幾度も拝見してきました。この快作が描かれたのが、まさにここ串本町の無量寺で、美術館には堂内の配置をそのまま再現した展示となっています。
素晴らしいですので、串本町へお立ち寄りの際はぜひ!
無量寺の本堂。美術館に展示してある襖絵は、もともとこの本堂にあったものです。現在は精密なレプリカが置かれているそうです。普段は本堂内も拝観できるそうですが、この日はお彼岸の法要が行われていたため拝見できず。また出直してきます
●参考サイト
・串本応挙芦雪館とは -About Okyo Rosetsu Art Museum-
・串本応挙芦雪館 - Wikipedia
・無量寺・応挙芦雪館|串本町
貴重なのぼれる灯台です「潮岬灯台」
お次は、本州最南端となる「潮岬(しおのみさき)」にある『潮岬灯台』です。明治6年の初めて点灯されて以来、ずっと光を灯し続けており、全国に16ヶ所あるという “のぼれる灯台” の一つです
灯台の内部、石の螺旋階段を下から見上げたところ。アンモナイトのよう。じっと見ていると頭がくらくらしてきそうです
灯台の高さは22.5m。急な階段をのぼった先では、太平洋を一望できます!潮岬に来るたびに「地球は丸いんだな」ということが実感できます
●参考サイト
・潮岬灯台|串本町
・潮岬 - Wikipedia
レトロかっこいい!「潮岬観光タワー」
灯台から近い『潮岬観光タワー』にも立ち寄りました。タワーは、途中の階はすべて閉鎖されていますが、屋上の展望台へは上がれるようになっています(有料)。すぐ隣には「南紀熊野ジオパークセンター」という施設ができていたりして驚きました
入場してみたら、いたるところから昭和レトロ感があふれ出ていて、とにかくいいんですよ!フジカラーのロゴ入りベンチって、かつて観光地でよく見かけましたよね
そして、螺旋階段から下のフロアを見下ろすと、名物「那智黒」の広告があったりします。かつては食堂や売店が営まれていたフロアだと思いますが、現在は立ち入りできなくなっています。残念!
屋上の展望台から、本州最南端からの絶景が広がります。とはいえ、この日は次第に天候が悪化する予報で、この時点で空は真っ暗ですね
下を眺めると、車が小さく見えます。
完全に余談ですが、12年前にここへ来たときは、私はまだ関西へ移住して数年で仕事も収入も安定しておらず、かなりの貧乏旅行でした。もちろんこのタワーへのぼるなんて贅沢(※大人300円ですけどね)もせず、そそくさと帰ったものです。自分たちの生活が多少はマシになっていることを、展望台の上で実感しました(笑)
潮岬には「本州最南端」の碑などもあります
●参考サイト
・潮岬観光タワー - 南紀串本観光ガイド
・ドライブイン | 熊野観光開発株式会社
・潮岬 - 南紀串本観光ガイド
そびえ立つ巨岩「古座川の一枚岩」
串本町を出て、近くの古座川町へ寄り道して『古座川の一枚岩』を見てきました。とにかく巨大な岩で、近くで見ると圧倒されます。河原にいる人のサイズと比べてみると、その大きさがわかりますね
別角度から。高さ100m・幅500mという巨大さで、一枚の写真には収まりきらないほどです
全国的に桜の開花がはやかったこともありますが、さすが和歌山県、この日(3/20)はもう桜が咲いていました!
●参考サイト
・古座川の一枚岩 | 南紀熊野ジオパーク
・古座川の一枚岩 - Wikipedia
〆は愛する和歌山ラーメン「丸三」で
旅の〆は、和歌山市内の愛する中華そば店『丸三』さん(紹介記事・食べログ)へ。どうしてもここのラーメンが食べたくなって、わざわざ遠回りしました。バツグンに美味しいのはもちろん、午後の閉店時間などもなく1日中ずっとお店を開けていらっしゃるので、とても便利なんです
丸三さんの「中華そば」700円。こってりしているように見えますが、意外とさっぱり。コクがあって深い旨味が染み渡ります。おかげさまでいい旅になりました。ごちそうさまでした!
●参考サイト
・丸三 (まるさん) - 紀三井寺/ラーメン [食べログ]
・【紹介記事】美味しい和歌山ラーメン『丸三』!
※実際に旅行したのは「2021年3月19~20日」でした。
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