本州最南端「潮岬」と橋杭岩の「串本町」@和歌山
太地町からさらに南下して、本州最南端の町として有名な「串本町」に入りました。コチラの見どころは、奇岩が立ち並ぶ「橋杭岩」と、本州最南端の「潮岬」。お天気も良かったため、どちらもとても美しかったです!
国の名勝「橋杭岩」は弘法大師さんの作
本州最南端の町「和歌山県串本町」。最初の見どころは、奇岩が立ち並ぶ「橋杭岩(はしぐいいわ)」です。ここは40の岩が、850メートルに渡って立ち並んでおり、国の名勝や天然記念物の指定も受けている観光スポットです。
言い伝えでは、弘法大師さんが紀州行脚の際にここへ立ち寄り、向かいの島まで橋をかけるため天邪鬼に手伝わせたのだとか。完成前に天邪鬼がくたびれてしまって、鶏の鳴き真似をしたところ、弘法大師さんは朝が来たと勘違いして作業を中断、橋杭だけが残された、とされているのだそうです。
日本全国に様々な逸話が残されているスーパーマン弘法大師さんですが、ちょっとお茶目なエピソードですね。
マグマが流れてきたり、土地が隆起したり、それが波に削られたり・・・と、自然のイタズラが重なってできた光景ですが、さすがになかなかの迫力があります。潮の具合によっては、岩まで行くことができたり、潮溜まりができて丁度いい磯遊びポイントになったりします。料金も不要ですので、お子様連れの方もぜひどうぞ。
また、橋杭岩の間から朝日が昇る光景が美しく、「日本の朝日百選」にも選ばれているそうです。早起きして朝日を狙ってみるのもいいかもしれませんね。
和歌山県串本町にある観光名所『橋杭岩(はしぐいいわ)』の説明図。歴史的なスーパーマン弘法大師さんが、珍しくウッカリしてしまったために出来た光景なんだと説明されています。岩のそれぞれに名前が付いているのもいいですね
橋杭岩へ降りるためには、このお土産物屋さんが立ち並ぶ建物を通らなければいけません。地元のおばあちゃんたちが店番をしているのですが、販売されている商品が渋すぎて、購入にはいたらず・・・
少し引いた位置から見た図。丁寧に探せば、橋杭岩の全体をキレイに見下ろせる場所があるそうですが、この日はパスしました
橋杭岩の様子その1。奇怪な岩たちは火山活動によって隆起してきたものだとか。干満の状態によりますが、岩のすぐ近くまで行くことができます
橋杭岩を真横から眺めたところ。隆起した岩が850メートルも続き、干潮の日には、その先にある弁天島まで渡れるのだとか
この日はほぼ干潮でしたので、水は引いています。満潮近くになるとこの辺りは浅く海水に覆われるため、磯遊びにちょうどいいスポットになるのだとか。それにしても、不思議な光景ですね
火山活動の後を示すように、クッキリと地層の断面が見えています。マグマが冷え、その部分が隆起し、柔らかな岩が波で削られて・・・。その結果、この橋杭岩のような地形が出来上がったのだとか
砂浜にある小さな穴は、全てカニの巣です。春先はまだカニも小さめ。彼らがエサを食べた後にできる真ん丸の砂団子もたくさんみられました
■橋杭岩(はしぐいいわ)
HP: http://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kanko/
住所: 和歌山県東牟婁郡串本町橋杭
入場料: 無料
駐車場: 無料駐車場あり(60台分)
アクセス: JR紀勢本線「串本駅」より徒歩20分
太平洋の絶景パノラマが味わえる「潮岬」
そして、串本町のもう一つの立ち寄りスポットといえば、本州最南端「潮岬(うしおみさき)」でしょう。
ランドマークとなっている「潮岬観光タワー」の前には、何と「3万坪」という芝生の敷地「望楼の芝生」が広がっています。その先の岬の突端からの眺めは、ほぼ180度近くまで太平洋が広がる様子が見られる、絶景のスポットです。
特にこの日は天候もよく、海の青さと空の青さが溶け合うようで、本当に美しかったですね。水平線の丸さも感じられ、最高の気分でした。
また、私たちは入館しませんでしたが、「潮岬観光タワー」に上ると、それ以上に見晴らしがいい絶景が広がるようです。コチラでは「本州最南端訪問証明書」も発行してくれるそうですので(ただし大人のみ)、和歌山旅行の記念にどうぞ。
本州最南端となる串本町「潮岬」。駐車場の前には、広大な芝生の敷地が広がっていますが、これは「望楼の芝生」というのだとか。海の丸さがここからでも見られます
潮岬の突端にある「本州最南端」の石碑。すぐ後ろには、展望台と売店が設置されていますが、それ以外はほぼ何もありません。すっきりとシンプルなのが魅力です
潮岬の突端には、「下村宏」さんの銅像が。この方は、和歌山出身の政治家で、玉音放送の際の内閣情報局総裁で、ポツダム宣言受託にも尽力。後に拓殖大学の学長を務められた方なのだそうです
潮岬からの眺め。本州最南端ですから、大型タンカーなどもみなこの岬の近くを通り過ぎます。それにしても海が青い!地球は丸い!
潮岬からの眺め。水平線が180度以上も広がるような光景は、他ではなかなか見られません。雄大な景色です
潮岬の突端側から眺めた「潮岬観光タワー」。上の展望台に上ることもできます。またここでは「本州最南端訪問証明書」を発行してくれるとか。記念にどうぞ
■潮岬(潮岬観光タワー)
HP: http://www6.ocn.ne.jp/~nanki/
住所: 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2706-26
電話: 0735-62-0810
定休日: 無休
営業時間: 8:30-16:30(季節により変動あり)
拝観料: 大人 300円、中学生以下 100円
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JRきのくに線「串本駅」から、熊野交通バス「潮岬行き」で20分、観光タワー前下車すぐ
串本土産の「おざきのひもの」も美味!
潮岬からの帰り道、国道沿いに営業していた干物屋さん「おざきのひもの」さんに立ち寄って、アジの干物や味醂干しなどを購入してきました。元々、あまり手を加えた干物はあまり好きなタイプではないのですが、こちらの味醂干しは食べやすくてなかなか美味しかったですね。
後から調べてみたら、昭和23年創業で、従業員数30名の立派な会社さんで、ネットショップも運営されているようです。興味のある方はどうぞ!
串本町のお土産といえば、やっぱり「ひもの」でしょう。ただし、それほどお店の数は多くないので、見逃さないようにご注意ください。私たちがお邪魔したのは、「おざきのひもの」さん。ネットショップも開設されてます!
「おざきのひもの」さんの店頭の様子。シンプルな干物が好きなんですが、こちらの味醂干しはかなり美味しかったです!お酒のアテに重宝しました
■おざきひもの
HP: http://www.ozakinohimono.com/
住所: 和歌山県東牟婁郡串本町橋杭
電話: 0735-62-0337
定休日: 無休
営業時間: 7:30-18:30
駐車場: あり