春の「山の辺の道」で見られた菜の花畑・猫・花々など
“日本最古の道”とも言われる「山の辺の道」の一部を、春の風情を探しながら散策してきました。まるで黄色い絨毯のような一面の「菜の花」、春の花々、素朴な石仏、お寺の境内の猫など、のどかな春を満喫できました!
一面の黄色!大和盆地を見晴らせます
日本書紀にその名前が登場する古道「山の辺の道」(Wikipedia)。三輪山の麓から石上神宮のあたりまで、奈良盆地の東側をのんびりと散策できるコースになっています(現在は全長15kmほどです)。
春らしい一日となったこの日、「天理市トレイルセンター」を起点として、山の辺の道の一部を散策してきました。
春の山の辺の道といえば、個人的には「菜の花」が印象的です。のんびりとした古道を散策していくと、遠くからでも鮮やかな黄色い絨毯が見えてきます
山の辺の道沿いに広がる、一面の菜の花畑!少し高い位置にあるので、奈良盆地が見渡せます!
ちょっと角度を変えて。この菜の花畑は、天理市トレイルセンターから約2.5kmほど北で、竹之内環壕集落の手前くらいにあります
遠くの山並みには、雄岳と雌岳が寄り添う「二上山」も見られます。菜の花越しに奈良盆地を一望できて気持ちがいいですね
愛らしい石仏や建物、古墳など
天理市トレイルセンターのすぐ近く、「長岳寺」の参道に祀られた祠。手前の石仏がまぁ素朴な造形で可愛らしいので、ぜひ注目してください!
山の辺の道を歩いていると、土に埋まった仏さまなども見られます
とある民家の外壁。鬼瓦を埋め込んであって素敵ですね!
地域で利用しているらしい青果の集荷場。道路をまたぐように屋根がかけられています。こういった建物はたまに見かけますから、きっと法律的には問題ないんでしょうね(笑)
山の辺の道で見られるオリジナルのマンホール蓋。天理市・黒塚古墳から出土した「三角縁神獣鏡」(重文)の文様をデザインしてあります
山の辺の道沿いには、巨大な古墳が点在しています。こちらは「西殿塚古墳(手白香皇女衾田陵)」。こんな巨大だと人の手で造られたものとは思えないレベルです
竜王山の麓にある、柿本人麻呂の歌碑の向こうにはモクレンの花が咲いていました。「衾道を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし」(万葉集 巻2-212)。愛する妻に先立たれ、引手の山にその亡骸を葬った後に詠まれた切ない歌です
大和稚宮神社近くで見かけた猫
春の山の辺の道で見られた美しい花々
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