2017-06-24

【雑文】自営業者を長く続ける唯一のコツとは

【雑文】自営業者を長く続ける唯一のコツとは

私のような自営業者(※自宅作業のライター)の素晴らしい点といえば、「自分で時間割を融通できること」に尽きる。もちろん、自営業者にもいろいろあるので、職種によって大きく違ってくるのは当然だが、少なくとも引きこもり系ライターは楽しい。


クライアントからの発注に対し、ベストを尽くして最良のものを納品する。その作業さえできていれば他はまったく問題ない。夜なべして前日に済ませようが、締切ギリギリまで遊んでいても構わない。時間の配分は自分次第だ。

平日の昼間から空いている映画館に行ってもいい。お得なランチだって食べられる。気分転換にふらっとお散歩に出かけてもいいし、昼間からビールを飲んだって文句を言われる筋合いはない。それもすべて真面目に仕事をした自営業者の特権だ。




しかし、こうした自由を謳歌するには、前倒しで仕事をやっつける自己管理能力が欠かせない。これが習慣化されていなければ、在宅勤務など上手くいくはずがないのだ。

「締切ギリギリでなければ本気が出ない」というタイプも少なくない。それはそれで構わないが、はたから見ると勿体ないなと思ってしまう。集中して前倒しで作業を終わらせてしまえば、締切に追われてちらちらと時計を見ながら、胃の痛む思いで作業をしたりしなくて済む。「ごめんなさい。いついつまでには必ず……」なんてお詫びのメールを書かなくてもいい。精神衛生上、良いことづくめだ。

こういった話をするとき、よく「夏休みの宿題」に例えたりする。8月の末になってから急にそわそわし始める子もいれば、計画的に片付けて涼しい顔をしている子もいる。前者もまだ小さいなお子さんであれば可愛げがあるが、いつまで経ってもこのパターンから抜け出せない大人も少なくない。悪い習慣だと知りつつも、簡単には治らないのだ。

自分自身の話をすれば、「夏休みの宿題は最初の数日で7割終わらせる」タイプだった。これができるようになったのは、小学校の高学年ごろからだったと思う。まずは算数ドリルなどの手頃なものからやっつけて、面倒な絵や習字などは最後に残しておく。結局、夏休みが終わる間際になってドタバタするのは変わらないのだが、まだ対処できるレベルだった。「ある程度は宿題が終わっている」という安心感があるからこそ、夏休みものんびりと過ごせたような気がする。




とはいえ、そんな良い習慣であっても、失われるのはあっという間だ。高校時代以降になると、締切ギリギリになって慌てるパターンが定着してしまう。会社勤めのときもなかなかひどいものだった。忙しさにかまけて、次から次へとやってくる仕事に随時対応を迫られ、まったく戦略的ではなかった。作業がかさなる月末・月初など、本当に恥ずかしいレベルだった。

フリーランスとして自宅で作業するようになっても、しばらくは悪いクセは抜けなかった。経験のある方も多いと思うが、作業に取り掛かる前、時間があればあるだけネットで遊んでしまうのだ。

「作業時間は2時間の見込み。現在10時。締切は17時」こんなパターンがあるとする。以前の私なら締切時間から逆算して、15時くらいからようやく作業を始めて、焦りながら17時ぎりぎりに納品、というパターンだっただろう。10~15時までの時間になにかをしていたわけではない。だらだらとネットを眺めたりしている間に、いつの間にか過ぎていっただけだ。

今だからいえるが、こういうタイプは長続きしない。

「いまから作業にかかれば午前中には終わる。午後はまるっと別の作業にあてよう」こう組み立てるべきなのだ。

締切を抱えながらの背徳感たっぷりの5時間も悪くない(?)ものだが、仕事を前倒しで終わらせてからの5時間とは、内容の濃さが違う。その時間をどう使うかも重要だが、タイムマネジメントができるようにならなければ先へは進めないのだ。

逆に言えば、この習慣さえ身についてしまえば怖いものはない。ストレスも軽減できるし、自分の能力を高めるために時間も使える。これが自営業者として長く続けられる唯一のコツだと思っている。習慣化は簡単なことではないが、チャレンジしてみる価値はある。


※ただし、締切の何日も前に原稿を送信したりすると、「早すぎる。ぎりぎりまで粘っていない証拠だ」などととらえるクライアントさんも存在します。送信ボタンを押すのは適度なタイミングにしましょう!










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