2016-10-12

地下の正倉院展・蘇我氏を掘るなど。2016年秋の特別展まとめ

地下の正倉院展・蘇我氏を掘るなど。2016年秋の特別展まとめ

恒例の「正倉院展」が開催される秋は、たくさんの人々が奈良を訪れます。それに合わせるように、奈良県内の博物館・美術館でも特別展が開催されますが、2016年はとくに興味深い内容のものが揃っています。「地下の正倉院展」「春日大社の国宝」「雪舟・世阿弥・珠光」「蘇我氏を掘る」「祈りを込めた小塔」など、簡単にご紹介していきます。


奈良国立博物館「第68回 正倉院展」

奈良国立博物館「第68回 正倉院展」-01

奈良国立博物館「第68回 正倉院展」-02

奈良国立博物館」で開催される『第68回正倉院展』(10月22日~11月7日)。毎年たくさんの人が押し寄せ、まさに奈良の秋の風物詩といった企画です。

2016年のメインビジュアルは、ペルシア風の水差し「漆胡瓶(しっこへい)」。裏面には鮮やかな色彩がのこる「大幡残欠(だいばんざんけつ)」、献物用の台「粉地金銀絵八角長几(ふんじきんぎんえのはっかくちょうき)」など、また今年も天平時代の美を楽しませてくれそうです!


●奈良国立博物館「第68回 正倉院展」

HP: http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2016toku/shosoin/2016shosoin_index.html
会期: 2016年10月22日(土)~11月7日(月)
休館日: 正倉院展の会期中は無休
開館時間: 9:00 - 18:00(金土日祝は20時まで)
観覧料: 大人 1,100円、大学生・高校生 700円、中学生・小学生 400円

※閉館の1時間30分前から入場できる割安の当日券「オータムレイト」などもあります(大人 800円など)。詳しくは ホームページ でご確認ください。


平城宮跡資料館「地下の正倉院展」

平城宮跡資料館 秋期特別展「地下の正倉院展 式部省木簡の世界―役人の勤務評価と昇進―」-03

正倉院展の期間に合わせて、奈良市の「平城宮跡資料館」では、恒例となった『秋期特別展「地下の正倉院展 式部省木簡の世界―役人の勤務評価と昇進―」』が開催されます。

こちらは、正倉院展とは直接的な関係はありませんが、同時代の平城京の様子を出土した「木簡(もっかん)」などから紹介する企画です。2016年度は役人の管理・養成を行う役所「式部省(しきぶしょう)木簡」から、当時の役人の勤務評価などが見られるとか。無料で拝見できますのでぜひ!


●平城宮跡資料館「地下の正倉院展 式部省木簡の世界―役人の勤務評価と昇進―」

HP: https://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/page/special.html#20161015
会期: 2016年10月15日(土)~11月27日(日)
休館日: 月曜
開館時間: 9:00 - 16:30
観覧料: 無料


春日大社 国宝殿「春日大社の国宝」

春日大社 国宝殿「春日大社の国宝-千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に-」-04

20年に一度の式年遷宮を機に、2016年10月1日にリニューアルオープンを果たした「春日大社 国宝殿」では、開館記念展『春日大社の国宝-千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に-』を開催しています。

この展示はすでに拝見していて、また詳しく書くつもりですが、施設全体が新しく、見やすく美しく変わっていて驚きました。展示スペースはそれほど広くありませんが、「平安の正倉院」よ呼ばれる春日大社の宝物の数々がずらりと並び、本当に圧巻でした!

とくに平安~鎌倉時代の太刀と甲冑の展示はすごいですね。国宝の連続です。私は刀剣の知識はほとんどありませんが、十分に楽しめました。


●春日大社 国宝殿「春日大社の国宝-千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に-」

HP: http://www.kasugataisha.or.jp/h_s_tearoom/museum/museum2.html
会期: 2016年10月1日(土)~11月27日(日)
休館日: 会期中無休
開館時間: 9:00 - 17:00
観覧料: 一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生・小学生 200円


奈良県立美術館「雪舟・世阿弥・珠光」

奈良県立美術館「禅(ZEN)関連企画展 雪舟・世阿弥・珠光…中世の美と伝統の広がり」-05

奈良県立美術館」(Facebook)では、『禅(ZEN)関連企画展「雪舟・世阿弥・珠光…中世の美と伝統の広がり』が始まりました。

「奈良と禅」と聞いても、あまり関連性に思い当たらないかたも多いと思いますが、能を大成した世阿弥は禅宗の信徒だったり、意外なほど結びつきは強いのです。王子町の禅宗寺院・達磨寺の達磨大師坐像などの寺宝、さらに愚渓・周文・雪舟・雪村などの禅宗画家の作品、奈良に生まれた茶の湯の祖・村田珠光などまで扱うとか。楽しみです!


●奈良県立美術館「禅(ZEN)関連企画展 雪舟・世阿弥・珠光…中世の美と伝統の広がり」

HP: http://www.pref.nara.jp/item/166292.htm#moduleid44968
会期: 2016年10月15日(土)~11月27日(日)
休館日: 月曜(奈良博「正倉院展」会期中(10月22日-11月7日)は月曜も開館)
開館時間: 9:00 - 17:00
観覧料: 一般 400円、大学生・高校生 250円、中学生・小学生 150円


橿原考古学研究所附属博物館「蘇我氏を掘る」

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館「蘇我氏を掘る」-06

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」では『平成28年度 秋季特別展 蘇我氏を掘る』(PDF)が始まっています。

乙巳の変(大化の改新)で悪役として描かれてきた古代豪族・蘇我氏の実像に発掘調査の成果から迫る企画展で、蘇我氏が造営した邸宅や寺院、古墳などからの出土品や、仏像、墓誌などが展示されます。国宝に指定されている藤ノ木古墳の出土品なども登場します!


●奈良県立橿原考古学研究所附属博物館「蘇我氏を掘る」

HP: http://www.kashikoken.jp/museum/top-koushin/tenrankai/pdf/2016%20soga.pdf
会期: 2016年10月8日(土)~11月23日(水祝)
休館日: 月曜
開館時間: 9:00 - 17:00
観覧料: 大人 800円、大学生・高校生 450円、中学生・小学生 300円


飛鳥資料館「祈りを込めた小塔」

飛鳥資料館「祈りを込めた小塔」-07

明日香村の「飛鳥資料館」では、『平成28年度 秋季特別展 祈りを込めた小塔』が開催されています。

日本の小塔といえば、藤原仲麻呂の乱を平定した称徳天皇が制作を発願した木製の三重小塔「百万塔」が有名です。今回も法隆寺や奈文研所蔵のものが出展されます。さらに、「銭弘俶八万四千塔」や「泥塔」などの小塔が展示されるとか。渋くて面白そうなので、ぜひ会期中に行ってみたいと思っています!

●飛鳥資料館「祈りを込めた小塔」

HP: https://www.nabunken.go.jp/asuka/kikaku/post-22.html
会期: 2016年10月7日(金)~12月4日(日)
休館日: 月曜
開館時間: 9:00 - 16:30
観覧料: 一般 270円、大学生 130円、中学生・小学生 無料


万葉文化館「古代への憧憬」

奈良県立万葉文化館「古代への憧憬―近代に花開いた古典の美―」-08

明日香村の「奈良県立万葉文化館」では、開館15周年記念特別展『古代への憧憬―近代に花開いた古典の美―』が開催されます。

西洋の制度や文化が流入した近代は、古事記や日本書紀、万葉集などの「日本の古代」のイメージも重要視された時代でした。こうしたモチーフで描かれたものの中から、安田靫彦・菊地契月・冨田渓仙・堂本印象・小倉遊亀・上村松篁ら著名作家の作品などが集められています。

古代を題材にした日本画というのは、個人的に大好きですから、こちらもぜひ拝見したいですね。


●奈良県立万葉文化館「古代への憧憬―近代に花開いた古典の美―」

HP: http://www.manyo.jp/event/detail.html?id=170
会期: 2016年10月15日(土)~11月27日(日)
休館日: 月曜
開館時間: 10:00 - 17:30
観覧料: 一般 1,000円、大学生・高校生 500円、高校生及び18歳未満 無料


さらにこんな企画展もあります

大和文華館『特別展 呉越国 - 西湖に育まれた文化の精粋 -』(2016年10月8日(土)~11月13日(日))

入江泰吉記念 奈良市写真美術館『それぞれの時「大阪」~森山大道・入江泰吉・百々俊二展~』(2016年9月3日(土)~10月30日(日))

東大寺ミュージアム『東大寺の歴史と美術』展

元興寺『版木 -刻みこまれた信仰世界-』(2016年10月22日(土)~11月13日(日))

天理参考館『東北地方の玩具たち―東日本大震災を忘れない―』(2016年10月8日(土)~11月27日(日))










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