2016-04-21

イラストレーター上村恭子さん作。我が家の「襖絵」制作記

イラストレーター上村恭子さん作。我が家の「襖絵」制作記

お子さんや気品ある皇女など、素敵な作品を発表しているイラストレーター・上村恭子さんが、我が家の和室の「襖絵」を制作してくれました!画題は「蓮」と「二上山」。白一色の素っ気ない部屋が、美しく生まれ変わりました。制作の過程をご紹介するとともに、自慢させていただきます!


まさかの「襖絵」制作が実現しました!

和テイストの美しい作品を発表している、奈良在住のイラストレーター「上村恭子(うえむらやすこ)」さん(Twitter)。

やわらかな線で描かれた作品たちは、小さなお子さん、肉感的な女性、気品ある皇女など、どの世界観でも優しくつややかです。まだご面識がなかったころから、上村さんが描いた猫のポストカードを(とくに猫好きというほどでもないのに)偶然購入していたり、その作風のファンでした。

また、奈良きたまちの楽しいショップ『旅とくらしの玉手箱 フルコト』さんの主(あるじ)のお一人であり、こんなユニークな作品を販売していたりします!個人的に大好きです!


そんな上村さんですが、少し前にこんなお仕事をなさっていました。


Twitterで拝見していたのですが、清らかさと静けさ、そして現代的なポップさが加味されたような作品に感動しました!

「絵師さんに襖に絵を描いてもらう」なんて、大寺院や大名屋敷のみに許されることのように思っていましたが、身近なアーティストさんがこんなことをやっているのですから、意外でもあり、カルチャーショックでもありました(笑)

その後日、同じくフルコトあるじの生駒あさみさん(Twitter)たちと飲んでいた際に、冗談半分で「うちにも真っ白な襖があるから、あれ描いてよ」などと言っていたら、あれよあれよとそれが実現することになったのです!

(※上村さんは、通常はこうした一般家庭での作品制作は請け負っていらっしゃいません。今回は友人ということで特別に自宅に来て制作してくれました)


製作の工程もじっくり拝見しました

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-01
我が家の和室で作業中の上村恭子さん。まずは下絵を参考にさらさらっと下書きを入れていきます。好きなアーティストさんを自宅にお招きして、その作業風景を見ていられるなんて、贅沢すぎてちょっとした大名気分でした(笑)

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-02
襖をはめて下絵全体のバランスを整えていきます。ちなみに、我が家の和室は真っ白い壁紙と襖2面で、シンプルすぎて素っ気ない印象でした。これが「ビフォー」の写真ですので、完成後の「アフター」と比べてみてください

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-03
作業開始から40分ほどで、色をいれていく段階に。可愛い愛娘さんがその作業を見つめます。まだ3歳なのに、お母さんの作業を邪魔したりしない、とってもいい子でした!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-04
ちゃぶ台の上に乗せての作業。上村さんは普段はデジタルで作品を制作していて、絵筆を使った作品は久々になるのだとか。とはいえ、私たちの要望なども確認してくれたりしながら、迷いなく作業を進めていきます

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-05
細かい部分は、襖を床に置いて書き込んでいきます

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-06
花の部分の色を入れていきます。ちなみに、使用しているのは日本画の顔彩ではなく、アクリル絵の具です。ふすま紙も特別なものではありませんが、防水加工などがあって絵の具をはじくのでは……という心配もしましたが、まったく問題なく絵の具がのりました

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-07
花びらのグラデーションは、ぼかしながら色を幾重にも重ねていきます


予定外の「二上山」も描いてもらいました

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-10
この蓮の絵に加えて、もう一面の襖には、私たちの地元の山である「二上山」を描いてもうらようにリクエストしました。この「『二上山』の間に沈む夕陽 2014年秋 @千股池(香芝市)」の写真を見てもらって、こんな感じで……というだけのアバウトなオーダーでしたが、こちらは下書きなしでさささっと色を入れていきます!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-11
娘さんが見守る中、ささっと筆を進め……

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-12
美しい二上山が姿を現していきます!沈む夕陽を描き入れるかどうかで迷いましたが、この段階で十分に雰囲気がありましたので、ここまでにしておきました。なお、本来であれば襖2枚を使って描きますが、ここは開けっ放しで1枚しか見えないことが多いので、片面のみに描いていただきました


完成した襖絵。極楽浄土が我が家に!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-14
完成直後の襖絵。2面の襖に美しい絵が入ったことで、部屋の雰囲気が一変しました。少し前まで無地の素っ気ない襖だったのに、こうやって美しく変えてしまうのですから、アーティストさんってすごいですよね!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-15
床の間まで入れた図。花を活けたり、掛け軸をしまいこんであった風景画に変えたり(ちょっとうるさくなり過ぎなので、書のままのほうが良かったかも)。まだ比較的明るいときに撮影してますが、夕暮れで薄暗い時間帯だと、ますます素敵です!極楽浄土感が増します(笑)

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-16
蓮の絵の全体像。隅にはしっかりと署名も入れてもらってます

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-17
左側の蓮。ピンクのつぼみは花びらの先が美しく色づき、間もなく開花しそうです。青い花のグラデーション、楚々とした蓮弁、葉っぱの部分のぼかしもいいですね!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-18
右側の蓮は、今が真っ盛りという2輪のピンクの花に、もう散ってしまった1輪も。うつろいを感じます

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-19
自宅にこんな美しい襖絵をえがいてもらえるなんて、嬉しい限りです!これまであまりこの部屋で長い時間をすごしたりはしてきませんでしたが、これからは変わりそうですね

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-20
こちらは二上山を描いてもらった一枚。まさに西側に面していて、ほぼこの絵の直線上に二上山がそびえています。あの山の向こうに極楽浄土があると信じられた聖なる山。愛らしく描いてもらえました!

「襖絵」制作 by 上村恭子さん-21
数日後、友人を招いて特別公開したりしてます(笑)。家宝にします!


天理市『奥田表具店』さんにも感謝です

なお、上村恭子さんの襖絵制作のきっかけとなったのが、天理市の表具店『奥田表具店』さん(Facebook)です。

襖や障子・掛け軸・衝立など、伝統的な和のしつらえのプロですが、現代のアーティストさんたちとのコラボ企画も数多く仕掛けていらっしゃいます。こういったテイストがお好きな方は、ぜひご相談なさってみてください!


■イラストレーター 上村恭子さん

HP: http://space.geocities.jp/yasjidoukan/
Twitter: @yasjiji

※上村さんは、通常はこうした襖絵の制作は請け負っていらっしゃいません。「襖絵はまだ仕事としてちゃんとできる自信が確立しておりませんが、印刷物やネット等のイラストのお仕事は随時募集中です」とのことです。イラスト作品もとても素敵ですので、ぜひご依頼ください!

※実際に作業していただいたのは「2016年4月12日」でした


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