頭上いっぱいに広がる樹齢300年の『しだれ桜』@當麻寺護念院
葛城市の「當麻寺」は、5月ごろに見頃を迎える「牡丹」が有名ですが、美しい桜も見られます。この日は塔頭寺院「護念院」のお庭(双塔園)で、樹齢300年を超える立派なしだれ桜を拝見してきました。頭上いっぱいに花が広がる姿は見事です!三重塔と一緒にフレームに収めたり、ガラスに映る姿を眺めたり。いろいろと楽しんできました。
當麻寺の境内でも桜が楽しめます
葛城市の古刹「當麻寺(たいまでら。または当麻寺)」。毎年5月14日に催される『聖衆来迎練供養会式(練供養会式、お練り)』と、その時期に見頃を迎える「牡丹」の寺として知られています。
當麻寺では、本尊となる「當麻曼荼羅」を祀る曼荼羅堂(本堂)、国宝の弥勒菩薩坐像・四天王像を祀る金堂などを中心に、真言宗系の「中之坊」「西南院」、浄土宗系の「奥院」「護念院」などの塔頭(たっちゅう)があります。
それぞれの塔頭寺院ごとに美しいお庭があり、5月の牡丹の時期はもちろん、春の桜、秋の紅葉など、四季折々の美しい姿が見られます。この日は満開の手前くらいの桜を見て回りました。
※境内は誰でも自由に見て回れますが、本堂の拝観、塔頭寺院の拝観などは、それぞれ拝観料が必要になりますのでご注意ください。
當麻寺・曼荼羅堂(本堂)の前にも桜の木が。この日はまだ5分咲きくらいでした。本堂の裏手にも桜が何本も植わっています
奥院の門の前
當麻寺・東塔と桜。東塔・西塔という一対の三重塔が建っています。天平時代ころからの建築物で、創建当初からの東西両塔がそろって現存する、唯一のものとなります
和傘型のおみくじ。いいですね!
護念院「双塔園」は桜も塔も見られます
當麻寺では、境内は自由に出入りできますので、本堂の前の様子などはいつでも見られます。しかし、より美しい風景を拝見しようと思えば、ぜひ各塔頭へ拝観料を支払って入ってみてください。
この日は、西塔と東塔の間くらいに位置する「護念院」のお庭「双塔園」で、樹齢300年という立派なしだれ桜を拝見してきました(拝観料 300円)。
門をくぐるとすぐに頭上いっぱいに広がるような大きさで、思わず歓声を上げてしまいます。西塔との眺め、池や回廊に落ちる花びらなど、いろんな光景が楽しめます。簡単に写真中心でご紹介しておきます。
當麻寺の塔頭「護念院」の山門
門をくぐると、本堂の奥にしだれ桜と西塔、そして十三重の石塔が見えます
納骨堂の前には、樹齢300年のしだれ桜が。頭上を覆うように広がっています!お天気がいまいちだったので、その美しさは伝えきれませんが、本当に迫力のある美しい光景です!
しだれ桜の枝ごしに三重塔が
窓に映ったしだれ桜
廊下には桜の花びらがちらほらと
庫裏としだれ桜。當麻寺護念院の庭園は、回遊式になっています。牡丹のお庭を歩いたり、西塔のすぐ近くで目線の高さで拝見することもできます
高台に建つ當麻寺・西塔(国宝)も、見下ろすような高さまでいけます
桜と三重塔
近くの公園の桜並木も見事でした
當麻寺の境内のすぐ北側には、公園脇にちょっとした桜並木があります。ここは比較的早めに桜が開花します
二上山の麓らしく、大津皇子の恋歌の歌碑が建っています。「あしひきの やまのしづくに いもまつと われたちぬれぬ やまのしづくに」(万葉集 巻2-107)
■當麻寺(当麻寺)
住所: 奈良県葛城市當麻1263
護念院: http://taimadera-gonenin.or.jp/
中之坊: http://www.taimadera.org/
奥院: http://www.taimadera.or.jp/
西南院: http://taimadera-sainain.or.jp/
拝観時間: 9:00 - 17:00
拝観料: 伽藍三堂(本堂・金堂・講堂)500円、中之坊 500円、奥院 300円、西南院 300円、護念院 300円
駐車場: 有料駐車場あり
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車、徒歩15分ほど
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