キトラ古墳や世界遺産など。奈良モチーフ切手いろいろ
少し前にやった「眠っていた使用済み切手のアルバムから、奈良モチーフの切手を探してみる」という遊びが面白かったので、今度は奥さんの実家の未使用切手から探してみました。世界遺産シリーズの「古都奈良の文化財」や、藤原京の遷都1300年記念切手、キトラ古墳の寄附金付郵便切手など、さまざまなバリエーションが見つかりました!さすが日本の切手は美しいですね!
日本の切手デザインは本当に美しいです
昨年末、集めかけたまま実家に眠っていた「使用済み切手」のアルバムから、奈良モチーフの切手を探してみるということをやってみました。これが本人的にもとても楽しく、記事の評判も上々でした。
そこで、今度はウチの奥さんの実家へお邪魔して、手元にある奈良モチーフの未使用切手を見せてもらってきました。事務仕事用として日常的に切手を購入していますが、シートのまま残っている美しい切手もあり、使用せずに保管してありました。
もう記念切手にプレミアムがつくような時代でもありませんし、切手の価値が額面の金額を上回ることはほとんどあり得ないでしょう。
しかし、長い間使用され、コレクターからも愛されてきた日本の切手ですから、本当に美しいんですよね。観ているだけで楽しくなってくるグッドデザインばかりでした!
「世界遺産シリーズ」奈良モチーフのもの
「世界遺産シリーズ」第7集より、「古都奈良の文化財」をテーマにした切手たち。お馴染みの古刹と仏さまがデザインされています
上の5枚は東大寺。大仏殿・南大門・盧舎那仏蓮華座蓮弁毛彫(大仏さまの台座部分)・戒壇堂 四天王立像 広目天・法華堂。この5枚の撮影は、すべて入江泰吉さんです
下の5枚は興福寺。五重塔・北円堂・八部衆立像 阿修羅・仏頭・竜燈鬼立像。こちらは飛鳥園の小川光三さんの撮影。もとの写真が美しいのはもちろんですが、切手サイズに落としこむことで、より愛らしさが増しているような気がします
こちらは「世界遺産シリーズ」第8集のもの。春日大社の楼門南門と砂ずりの藤・中門・春日山原始林、元興寺の極楽坊と本堂・極楽坊五重小塔
第8集の下側は、西ノ京エリアです。薬師寺の西塔と東塔・薬師如来坐像、唐招提寺の金堂・千手観音立像、平城宮跡の朱雀門。どれも美しいですね!
第5集の「古都京都の文化財」もありました。高山寺や西芳寺、鹿苑寺(金閣)などが描かれています。世界遺産シリーズは、奈良に限らず素晴らしいデザインのものが多く見られます。海外の方へのお土産などにも喜ばれそうですね!
藤原京の遷都1300年記念切手なども!
「特別史跡 キトラ古墳 寄附金付郵便切手」の使いかけシート。白虎と朱雀が描かれています。切手の売上の一部が、飛鳥地方の文化財保存・活用のために還元される仕組みだったようです。この切手で郵便物が届いたら、かなり嬉しいかも!
「藤原京遷都1300年記念郵便切手」たち。1995年3月に発行されたものだとか!図案は、畝傍山と藤原宮の瓦、岡田三郎助画「古き昔を偲びて」の2種類。よく残ってましたね(笑)
ばらばらの切手たち。おそらく室生寺の五重塔と、法隆寺の金堂壁画、狩野芳崖の悲母観音
上は飛鳥のもので、大和三山と石舞台古墳。下は吉野で、秋の紅葉と春の桜です。色んなデザインがありますね
入江泰吉さんのやまとシリーズは定番です
『入江泰吉記念奈良市写真美術館』が協力して作成した、入江泰吉さんの写真切手シリーズ。切手は真四角のシール状です
それぞれにテーマがあり、これは「やまと堂塔のある風景」。大仏殿や興福寺、薬師寺、法起寺、當麻寺、談山神社など、大和を代表する塔を収めた写真が使用されています
こちらは「やまと物語」。大和を舞台にした物語をイメージした写真が選ばれています。親子の鹿は「十三鐘の石子詰」、雪の猿沢池は「謡曲 采女」、長谷寺のしだれ桜は「わらしべ長者」など
「やまと 花のある風景 秋冬編」。奈良県内各地で撮影した、美しい花の風景がモチーフです。実物を観ると、どれも少しだけ古色に感じられて、それがまた雰囲気を醸し出しています。観ているだけで楽しいです!
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