2015-02-10

昔の奈良公園はこうでした。70年頃の懐かしい写真たち

昔の奈良公園はこうでした。70年頃の懐かしい写真たち

うちの奥さんは、生まれも育ちも香芝市で、生粋の奈良県人です。お正月に彼女の幼いころのアルバムを見ていたところ、1970年代の奈良の懐かしい風景が見つかりました。奈良公園で青々と草の上で座っていたり、今と変わらないようで、どこか違う奈良の姿が観られます。提供していただいた1960年代の写真数枚とともに、簡単にご紹介します。


40数年前の奈良公園。少し様子が違います

大人になってから奈良へ移ってきた私は、北陸のド田舎の海育ちでした。幼いころの写真を観ると海水浴が多かったりしますし、ただただ田舎の風景の中に収まっています。

そんな私とは違い、ウチの奥さんは生粋の奈良県人です(香芝市生まれ)。田舎育ちという点では大差ないのですが、撮影場所が歴史あるお寺さんだったり、定番の奈良公園だったり、私の知らない時代の奈良の風景が写っていて、ちょっとしたジェラシーすら感じます(笑)

アルバムの中で目立つのは、やはり奈良公園で鹿と一緒に撮った写真たちでした。奈良に生まれ育った方であれば、誰しもこんな写真が残っているのかもしれませんね。


1970年頃の奈良での記念写真たち-01

今から40数年前、1971年か72年くらいの奈良公園。被写体はウチの奥さんです。背景の興福寺五重塔の位置からすると、おそらく再建工事中の「中金堂」のあたりだと思います。人も木も多くて、今とはだいぶ様子が違いますね

1970年頃の奈良での記念写真たち-02
アップで。この頃はまだ下草が長く生えていて、直接子供を座らせられるくらいだったんですね。今では、鹿たちが熱心に食べてくれるものですから、ここまで伸びない印象です

1970年頃の奈良での記念写真たち-03
写っている大人たちのファッションも古めですね

1970年頃の奈良での記念写真たち-04
この一枚を観て、ここが奈良公園だと気づく方は少ないかもしれません(笑)


奈良公園の鹿の頭数は現在とほぼ変わらず

奈良公園の草がふかふかしているのが疑問だったため、簡単に奈良公園の鹿の頭数について調べてみました。奈良の鹿愛護会さんが発表している「奈良の鹿 頭数表(PDF)」に詳しいです。

簡単に概略すると、戦前に900頭ほどだった奈良公園の鹿は、終戦を迎えた1945年には79頭しか確認できなかったとか。10年後の1955年には378頭、1960年には747頭と数を増やし、この写真が撮影された1970年ごろは「932頭」と、戦前レベルまで復活していたそうです。

ちなみに、2000年ごろには1,200頭台で推移していましたが、2014年は「1,076頭」となっています。

現在とそれほど頭数は変わりませんから、奈良公園といえども草地の面積が減って、より短く食べ尽くしてしまうようになったのかもしれませんね。


室生寺や大野寺の写真もありました

1970年頃の奈良での記念写真たち-05
嫁方の本家は室生にあるので、そのあたりで撮影した写真も何枚かありました。これは室生寺の境内の宝篋印塔の前。おそらく灌頂堂の前あたりでしょう。今とあまり変わっていないかも

1970年頃の奈良での記念写真たち-06
シャクナゲが咲いていますから、季節は春だったようです。アルバムを観て不思議だったのは、室生寺の五重塔や金堂と写ったものが一枚もないこと。地元の者にとっては、あえてその前で記念写真を撮るというほど特別なものだという意識もなかったのかもしれませんね

1970年頃の奈良での記念写真たち-07
大野寺の磨崖仏をバックに。ここの河原でお弁当を広げている写真が何枚かありました。今でもできるのかな?


ご提供いただいた60年代の奈良公園の写真

1970年頃の奈良での記念写真たち-08
さらに、某氏(匿名希望)からも古い写真をご提供いただきましたので、合わせてご紹介しておきます。時間は少しさかのぼって、1963年。奈良公園で、興福寺五重塔をバックに記念撮影です

1970年頃の奈良での記念写真たち-09
奥に見えるのが興福寺の東金堂と五重塔ですから、撮影場所は現在「仮金堂」がある付近でしょう。調べてみたら、仮金堂が再建されたのが1975年のこと。この当時は更地でした。ちなみに、国宝館が建てられたのは1959年で、もう存在していました!

1970年頃の奈良での記念写真たち-10
鹿と少年。ちなみに、奈良公園の鹿の平均寿命は、オスが「約15才」、メスが「約20才」。いま奈良公園で生活している鹿は、この何代目かの子孫になります。そう考えると不思議なものですね

1970年頃の奈良での記念写真たち-11
遠くに奈良国立博物館の旧館(現 なら仏像館)が見えます。のどかなのは相変わらずですが、今ここでお弁当を広げたら、あっという間に鹿に囲まれそうですね(笑)

1970年頃の奈良での記念写真たち-12
1965年、大仏殿前の鏡池の前だとか。おなじみのヒモで引っ張るコロコロ付きの鹿のおもちゃですが、明らかに現在と素材も形も違うようです。おそらくウルトマンの怪獣フィギュアのようなソフビなんでしょうね。また、池には落下防止の柵などもなく、小さい子を連れて外出すると目を離せなくて大変だったでしょう

1970年頃の奈良での記念写真たち-13
橿原神宮の深田池。白鳥が泳いでますね!ここも手すりなどありませんが、それ以外はあまり変わっていないかもしれません


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